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マンション購入を決断できない理由
まず、マンション購入を決断できない理由を整理していきましょう。よくある理由としては、次のことが挙げられます。
- 住宅ローンを返済できるのか不安
- 理想を追い求めすぎている
- 今購入してもいいのか悩んでいる
- 一軒家とマンションでまだ迷いがある
- 新築マンションか中古マンションか
- いろいろな人の意見を聞きすぎる
- 夫婦で意見が合わない
このようにマンション購入時には、さまざまな悩みがあることがわかります。それぞれの理由の詳細を見ていきましょう。
住宅ローンを返済できるのか不安
マンション購入の際には、多くの方が住宅ローンで借り入れをします。ローンを組むといえば聞こえは良いですが、平たく言えば住宅ローンは借金にあたります。住宅ローンで家を購入すれば、完済するまでは多額の借金を抱えることになります。
さらに言えば、住宅ローンでの借り入れは、非常に多くの金額の借り入れです。何千万もの借金を最長で35年かけて返していくため、「本当に返していけるのか」と最初に不安を抱くのは無理もありません。
理想を追い求めすぎている
マンション購入で決断できない方の多くは、理想を追い求めすぎているケースが多いです。魅力的な物件が多いと、「あの物件も良い、この物件も良い…」と目移りしてしまうため、決断できない要因になります。理想的な物件が見つかっても、「さらに良い物件があるかもしれない」と考えれば、なかなか購入には踏み切れません。もともと優柔不断な方、何事にも高い理想を掲げがちな方は、特に決断できないことが多いです。
今購入してもいいのか悩んでいる
マンション購入が決断できない理由には、タイミングの問題が関係していることも少なくありません。マンションの価格は時期によって大きく差がつくことも多いため、「もう少し待てば価格が落ちるのではないか」と感じて、タイミングをうかがってしまう方はたくさんいます。
また、今後訪れるかもしれない転勤や転職、家族が増える可能性などを考えて、決断しきれない方も多いです。ライフスタイルが変化するタイミングでマンションを購入すると、確かに大きな後悔につながる恐れがあるため、適切なタイミングの見極めは必要です。
一軒家とマンションでまだ迷いがある
マンション購入に迷っている方は、一軒家かマンションかで迷っていることも多いです。マンションの場合、広さや庭の有無、隣人とのトラブルのリスクなどさまざまなことが懸念されます。そのため良い物件が見つかっても、「やはり一軒家のほうが安心して住めるのではないか」と迷ってしまい、決断できないことは多いです。一軒家とマンションには、それぞれメリットとデメリットがあります。どちらが良いとは一概にいえないため、自分自身の望む条件を整理したうえで、冷静に判断することが重要です。
新築マンションか中古マンションか
マンション購入の際には、新築か中古かで迷うことも少なくありません。より価格が高いのは新築マンションですが、その分内装が綺麗なこと、最新の設備がそろっていることなどのメリットが豊富にあります。
一方で中古マンションは、新築と比べると古い点がデメリットになりますが、その分格安で購入できるのは大きなメリットになるでしょう。家の購入は大きな買い物になるからこそ、しっかりお金をかけて新築にすべきか、高額だからこそお金を抑えて中古にすべきか迷うポイントになります。
新築マンションと中古マンションで迷っている方は、こちらの記事を参考にしてみてください。
いろいろな人の意見を聞きすぎる
マンション購入が決断できない方は、周りの意見を聞きすぎている傾向も強いです。家の購入にあたって、経験者である友人知人、身内のアドバイスを受ける方は多いですが、意見を聞きすぎると決断を妨げる要因になります。
また、たとえば両親から実家近くに住んでほしいと言われていると、その意見を気にしすぎるせいで良い物件が見つからないこともあります。
人によって「良い家」の条件や価値観は異なるため、意見は基本的に参考程度にとどめておくのが望ましいでしょう。また、必要以上に身内の事情に振り回されないことも大事です。
夫婦で意見が合わない
夫婦で意見が合わないことが原因で、マンション購入が決断できないケースも意外と多く見られます。家の購入を検討する方の多くは2人以上の世帯のため、トラブルなく購入するためには、家族で意見を一致させる必要があります。
しかし「買い物に困らない地域が良い」「通勤時間を30分以内に収めたい」とそれぞれの事情や要望がある場合、両方を叶えようとすると、ちょうど良い物件が見つからない要因になります。
マンションの購入を決断できないときの対策
では、家の購入を決断できない方がスムーズにマンション購入を決めるためには、どのようなことを意識すれば良いのでしょうか。重要な対策は次のとおりです。
- 資金計画を立てて月々の生活をイメージする
- 譲れるポイントと譲れないポイントを分ける
- 他の人の失敗事例から学んで対策を練る
いずれもマンション購入前には、十分に考えておきたいポイントになります。では、対策一つひとつの具体的な点を解説していきます。
資金計画を立てて月々の生活をイメージする
家を購入する際には、しっかり住宅ローンの返済をしていけるのか、多くの方は不安になるものです。そのため安心して家を購入するためには、資金計画を明確に立てる必要があります。
住宅ローンでいくらを借り入れし、毎月いくらの返済が必要なのか、今後の収入の見込みとあわせて具体的な計画を立てましょう。特に重要なのは、収入に対する返済負担率を明確に把握することです。返済負担率は、低いほど経済状況を圧迫せずに済むため、より安心感を持って住宅ローンの返済ができるといえるでしょう。
このように事前に資金計画を立てておけば、マンション購入における経済面での不安はある程度軽減されるはずです。
譲れるポイントと譲れないポイントを分ける
マンション購入にあたってさまざまな物件をチェックする際には、譲れるポイントと譲れないポイントをしっかりと分けることが大事です。また理想の物件や理想の価格は、想定しているより実現しづらいことも、前もって理解しておきましょう。
物件に対して望む条件は、まず片っ端からピックアップしてみましょう。そのうえで「譲れる・譲れない」を一つひとつ分類していくと、スムーズに条件の整理ができます。譲れない条件が多くなってしまったときは、さらにそのなかでも優先したい条件は何か絞り込むことで、最低限大事にしたい条件が明確になります。
他の人の失敗事例から学んで対策を練る
マンションや戸建ての購入時には、やはりさまざまな失敗があるものです。そのためマンション購入を決断できないときは、ほかの方の失敗事例をまずチェックすることをおすすめします。
失敗事例を見れば、意外と気づけないマンション購入時の落とし穴や、見落としがちなポイントに気づける可能性があります。初めてのマンション購入では、実際に気づけないことがたくさんあるため、失敗事例は積極的にチェックしておきたいところです。
価格、内装や設備、立地条件などさまざまな面での失敗事例を見て、少しでもリスクを避けられるように備えましょう。
マンション購入の失敗事例と対策
マンション購入の際によくある失敗事例は、主に次のケースが挙げられます。
- 人通りが少なくて怖い
- 近隣トラブルが発生した
- 部屋が足りない
- 維持費が高い
では、具体的にどのような点が後悔につながるのか、詳細を見ていきましょう。
人通りが少なくて怖い…
マンション購入後に、周辺の人通りの少なさについて後悔することは意外と多いです。特に夜の人通り・街灯の少なさで不安を覚えるケースは多く、購入後に「この暗さでは子供の通学が心配」「周りが静かなのは良いが、静かすぎて夜遅くに仕事から帰ってくるのは怖い」といった後悔につながることは珍しくありません。
特に大通りから離れている住宅街は、夜は人通りが少なくなることが多いため要注意です。マンション購入を考えるときは、夜の周辺環境や治安を調べることも忘れないようにしましょう。物件の内見は昼間がメインになるため、夜の周辺環境のチェックは見落としがちです。
近隣トラブルが発生した
マンション購入後に、近隣トラブルに悩まされるケースも少なくありません。上下や隣の部屋から騒音のクレームを受けたり、それに伴って嫌がらせをされたりするケースが主に挙げられます。
しかし近隣トラブルは管理会社に隣人について問い合わせてみましょう。ただ、マンション購入後に入居者が変わるなどで、近隣トラブルに悩まされる可能性があることは事前に理解しておきましょう。
部屋が足りない
家を購入したあとに部屋が足りないと悩むケースも、よくある失敗事例といえるでしょう。購入後しばらくしてから子供が産まれ、部屋が足りなくなったり狭さを感じたりする失敗のケースです。
このような失敗事例は、たとえば「最初は子供一人のつもりだったのに、結果的に二人になった」という状況から起こり得ます。また逆に子供がひとり立ちして部屋が余ってしまう逆の失敗事例もあるため、今後の同居家族の変化を想定したうえで、適切な広さ・間取りのマンションを選ぶことが重要です。
維持費が高い
マンションの維持費の高さに悩まされるパターンもあります。マンションを購入した場合、管理費や修繕積立金などの費用がプラスで毎月発生するため、物件価格以外にかかる費用を想定したうえで収支の計画を立てることが重要です。
マンションの築年数によっては、修繕積立金の金額は比較的高額になることも珍しくありません。マンションは古くなればなるほど、修繕に大きな費用がかかるためです。また、大規模修繕工事が行われる場合は、必要に応じて追加の費用を請求されるケースもあります。
そのためマンションを購入する際には、維持費の負担もしっかりと計算したうえで、検討を進めることが大切です。
マンション購入を決断しやすいタイミング
マンション購入が決断できない理由の一つに、購入のタイミングがあります。そのため適切なタイミングが見極められない方は、マンション購入を決断しやすいタイミングをチェックしておくことが重要です。
主に決断しやすいタイミングは、次の3つが挙げられます。
- ライフステージが変わったとき
- 30~40代になったとき
- 子どもがひとり立ちしたとき
ではそれぞれのタイミングにおける家の購入の考え方を、詳しく見ていきましょう。
ライフステージが変わったタイミングで購入する
マンション購入については、ライフステージの変化にあわせて決断する方が多い傾向にあります。主なライフステージの変化のタイミングは、次のとおりです。
- 結婚
- 出産
- 子供の入学(入園)
- 子供の独立
ライフステージが変化すれば、家族構成や同居家族の人数、生活リズムなどさまざまな変化が出てきます。その後の変化が見えやすくなるので、先も見越してマンションを購入すれば、失敗にはつながりにくいでしょう。
30~40代になったとき
国土交通省の調査によれば、初めてマンションを購入した方の平均年齢は30歳〜40歳になります。そのため平均的な水準に従って、30〜40代の間にマンションを購入すれば、大きな失敗にはつながりにくいといえるでしょう。
30代・40代のうちにマンションを購入すれば、遅くとも70代半ば頃までには住宅ローン完済を目指せます。住宅ローンの審査では完済時の年齢も重要なチェック要素になるため、遅くなりすぎないタイミングで、購入を決断することが望ましいです。
子どもがひとり立ちしたとき
子供がひとり立ちしたタイミングで、老後の住まいとして、マンションを購入する方は多いです。子供がひとり立ちしたタイミングなら、子供を含むファミリー向けのマンションではなく、少ない部屋数でも事足りるコンパクトなマンションの購入ができます。
コンパクトなマンションなら価格も抑えられるでしょう。また将来的に住み替えする可能性も考慮し、リセールバリューの高い物件を購入することも、積極的に意識したいところです。
まとめ
家の購入が決断できないときは、なぜ迷うのか、理由を明らかにするところから始めましょう。マンションと一軒家でどちらにすべきか迷っていたり、タイミングを決めかねていたりと決断できない理由は人それぞれですが、理由がわかれば決断するための対策もできます。
そしてマンションや戸建ての購入は、非常に大きな買い物になります。少しでも失敗を避けるためには、事前に失敗事例をチェックすることが重要といえるでしょう。失敗事例から学んだうえで、最低限譲れない物件選びの条件を洗い出すことが大切です。
決断できない理由や事情とよく向き合ったうえで、できる限り後悔のない家の購入を目指しましょう。