「庭を解体したい」「庭の解体にかかる費用相場を知りたい」
庭の解体費用相場は、庭木は伐根と伐採合わせて5,000円〜4万円、庭石1kgあたり30円~40円、ブロック塀は1㎡あたり5,000円〜1万円、池は約20万円となっています。
ただし、庭の解体は業者に依頼するか、自分で行うかによって費用が大きく異なります。
本記事では、庭の解体にかかる費用相場について紹介します。解体後の整地方法についても解説しているので、ご検討中の方は参考にしてください。
▼解体費用の基礎知識について知りたい方はこちらの記事をご確認ください。
庭の解体費用の相場はいくら?
冒頭でふれたとおり、庭の解体費用は、庭木・庭石・ブロック塀・池などにわけて次のとおりになっています。
▼庭の解体費用の相場はいくら?
費用の項目 | 費用の目安 |
庭木の処分費用 |
|
庭石の処分費用 | 30円~40円/kg |
ブロック塀の処分費用 | 5,000円〜1万円/㎡ |
池の処分費用 | 約20万円 |
花壇の撤去費用 | 2万円〜3万円/㎡ |
物置の撤去費用 |
|
それぞれ詳しく解説していきます。
私の家の解体費用はいくら?
庭木の処分費用
庭木を撤去する場合は伐採と伐根をする必要があり、それぞれに費用がかかります。
▼庭木の伐採と伐根の費用相場
ケース | 相場 |
---|---|
伐採 | 2,000円〜3万円/本 |
伐根 | 3,000円〜1万円/本 |
ただし、庭木の高さと太さ、根本周りの大きさによって費用は変動します。サイズによっては、費用が倍以上になる可能性があるため注意が必要です。
また業者によっては、搬出に必要なトラックの台数によって金額が決まるケースもあります。費用に決まり方については、見積もりを依頼する際に詳しく確認しておきましょう。
庭石の処分費用
庭石の処分費用の相場は30円~40円/kgです。
ただし、石の種類や大きさ(たて× よこ× 高さ× 比重)によって費用を決める業者もいます。
また、庭石を人力で撤去できない場合は重機を使用するため、3万円〜5万円の追加費用がかかるケースもあります。
ブロック塀の処分費用
ブロック塀の解体費用は、5,000円〜1万円/㎡が相場です。
ただし、手作業か重機を使用するかで費用が変動するので注意が必要です。
池の処分費用
池の処分にかかる費用相場は、20万円が目安です。
単純に土で埋めればよいわけではなく、地盤が緩くなった部分に土や砂利を入れて慎重に作業を行います。
また処分後に駐車場を設置したり、ウッドデッキを作成したりする場合は、地盤をより安定させる必要があるため、追加費用が発生します。
花壇の撤去費用
花壇の撤去費用は2万円〜3万円/㎡といわれています。
ブロック塀と同様に、面積で決められるケースが多いです。ただし、業者によって異なるため、見積もりを依頼する際に確認しておきましょう。
物置の撤去費用
物置の撤去費用は400cm程度の小さい物置なら約1.5万円、600cm程度の大きい物置なら約2.1万円です。
金額は業者にもよりますが、「横幅+奥行+高さ」で計算された長さで、算出されることが一般的です。
私の家の解体費用はいくら?
庭を解体する流れ
庭の解体は下記の流れで行います。
- 庭の解体業者を探す
- 複数社(2~3社)に見積もりを出してもらう
- 解体業者を決める
- 解体業者と打ち合わせ
- 庭の解体を開始
- 解体状況を確認し終了
- 解体費用を支払う
【ステップ①】まずは、庭の解体を行っている業者を探しましょう。インターネットや雑誌、口コミなどで見つけられます。
【ステップ②】見積もりは必ず複数(2~3社)の業者にだしてもらいましょう。見積もり金額は解体業者によって異なるためです。比較することで最適な業者を選べます。
【ステップ③】見積もりを取得したら、金額や対応の良さ等を考慮して、信頼できる業者に施工を依頼しましょう。
【ステップ④】業者が決まった後は、打ち合わせが実施されます。工事日程や費用の支払い方法、解体の要望など、詳しい話をしながら最終調整をします。
【ステップ⑤】いよいよ施工当日。庭の解体を開始します。
【ステップ⑥】解体後は、庭の状態を確認し、問題がなければ工事終了です。
【ステップ⑦】解体費用の支払いは施工後が一般的です。ただし、前払いの業者もあるで事前に確認しておきましょう。
私の家の解体費用はいくら?
庭の解体工事はどんな業者に依頼すべき?
庭の解体工事は、庭の状態や今後の活用方法によって異なります。
本章では庭の解体工事の依頼先を、ケース別で解説しています。
▼庭の解体工事はどんな業者に依頼すべき?
ケース | 依頼先 |
---|---|
ブロック塀や小屋を同時に撤去したい | 解体業者 |
| 造園会社 |
| 外構工事業者 |
解体業者
ブロック塀や小屋を同時に撤去したい場合は、解体業者にまとめて依頼するのがおススメです。解体業者は造園会社や外構工事業者に比べて、解体作業に慣れており、機材なども揃っているため、一度にすべてを依頼できます。
私の家の解体費用はいくら?
造園会社
解体後に芝生や花壇を作りたい場合や庭木や庭石を移動・撤去したい場合は造園会社に依頼しましょう。解体業者や外構工事者よりも解体後の流れに慣れているため、スムーズに作業が行われます。
外構工事業者
解体後にサンルームやウッドデッキを作りたい場合やフェンスやカーポートを同時に撤去したい場合は、外構工事業者に依頼しましょう。外構工事業者であれば重機が揃っているため、作業をスムーズに行えます。
特にフェンス解体とカーポート解体は別の業者に依頼してしまうと、費用が割高になりやすいので、できるだけ1つの業者に担当してもらいましょう。
庭木や庭石を自分で撤去する方法
庭石や庭木は自分で解体することも可能です。
自分で撤去する場合は主に以下の2つの方法があります。
▼庭木や庭石を自分で撤去する方法
- オークションやフリマで売却する
- 造園会社や不用品買取業者に引き取ってもらう
- ゴミとして処分する
方法①オークションやフリマで売却する
庭木や庭石はオークションやフリマでの売却が可能です。
良質な庭木や庭石であれば、高く売れる可能性も考えられます。
ただし、すぐに買い手が見つからない場合は、庭木や庭石を在庫として自宅で保管しなくてはなりません。また個人間で金銭のやりとりをする必要があるため、思わぬトラブルが発生するリスクもあるため注意しましょう。
方法②造園会社や不用品買取業者に引き取ってもらう
物によっては、造園会社や不用品買取業者が無料で引き取ってくれる場合もあります。
また、なかには買い取ってくれるケースもあるので、お近くの業者にいちど相談してみるのがよいでしょう。
方法③ゴミとして処分する
自治体で処分してもらえる場合もあります。ただし、一般ごみとして回収してもらえないケースも有るため、処分する際はお住まいの自治体に問い合わせるようにしましょう。
また、庭においている物置は、粗大ごみとして処分する必要があります。粗大ごみは事前に料金の支払いが必要になり、すぐには処分できないため注意しましょう。
私の家の解体費用はいくら?
解体後の庭を整地する5つの方法
解体後の最適な整地方法は、今後の活用の仕方によって異なります。
本章では、庭の5つ整地方法を、ケース別で費用とあわせてご紹介します。
▼解体後の庭を整地する5つの方法
方法 | 目的 | 費用の目安/㎡ |
①粗仕上げ | とりあえず更地にしたい | 300円~600円 |
②砕石舗装 | 簡易的に駐車場として使用したい | 2,000円~7,000円 |
③真砂土舗装 | 土地を売却する | 3,000円~7,000円 |
④アスファルト舗装 | 本格的に駐車場にしたい | 4,000円〜6,000円 |
⑤地盤改良 | (地盤が軟弱な場合に)新しく建物を建てる | 地盤の状態と業者による |
方法①粗仕上げ
粗仕上げは、最も一般的な整地方法とされています。
整地方法の中では最もシンプルな方法で、とりあえず更地にしておきたい等、土地の活用方法に迷っている方におすすめです。
粗仕上げでは、庭の解体後、ゴミや廃棄物を撤去し重機を使ってならしていきます。費用の目安は300~600円/㎡です。
方法②砕石舗装
砕石舗装は、簡易的に駐車場として使用したい場合に、おススメの方法です。
舗装する部分のゴミや廃棄物を取り除き、土地の高さを整えます。その後、砕石を敷いて重機で固めていけば完成です。
費用相場は2,000円~7,000円/㎡とされています。
方法③真砂土舗装
真砂土舗装は見た目がきれいに仕上がるため、土地を売却する場合に多く使用される方法です。
舗装する部分のゴミや廃棄物を取り除き、土地の高さを整え、重機で砂状の土壌を固めていけば完成です。
費用相場は3,000円〜7,000円/㎡とされています。
方法④アスファルト舗装
アスファルト舗装は、本格的に駐車場にしたい場合におススメです。
名前の通り、庭があった場所にアスファルトを流し込んで整地します。
コンクリート舗装に比べると耐久性は落ちますが、それでも十分駐車場として機能するので安心してください。
費用相場は4,000円〜6,000円/㎡とされています。
方法⑤地盤改良
地盤改良は、地盤が軟弱な場合に、新しく建物を建てる予定がある際に行います。
地盤に人工的な改良を加え、安定させる工事方法です。
また、地盤改良にもさまざまな方法があり、建築予定の建物によって変わります。
費用相場も広さや方法によって大きく異なるため、まずは業者に見積もりを依頼するのがおススメです。庭の解体をする際の注意点
本章では、庭の解体をする際の注意点を3つ紹介します。
▼庭の解体をする際の3つの注意点
- 見積りが安すぎる業者に注意する
- 庭石や庭木を山や川に捨てない
- 土の中に不要物を埋めない
注意点①見積もりが安すぎる業者に注意する
特に、極端に安い見積もりを提示する業者には注意しましょう。
極端に費用が安い場合、手抜き工事や廃材の不法投棄を行っているリスクが考えられるためです。
見積もりの安さだけでなく、建設業許可やマニフェフトの発行など、合法的に施工を行っている業者かどうかをしっかりと見極めるにしましょう。
私の家の解体費用はいくら?
注意点②庭石や庭木を山や川に捨てない
庭石や庭木は山や川に捨てないようにしましょう。
不法投棄にあたり、罰金を取られる可能性があります。合法的な処分方法がわからない場合は、お住いの自治体に問い合わせると教えてもらえるので、参考にしてください。
注意点③土の中に不要物を埋めない
所有地以外の土の中に不用品を埋めることは避けましょう。
山や川に投棄した場合と同様に、不法投棄にあたり、罰金の対象とされます。所
所有地に埋める場合は問題ありませんが、将来土地を売却する際に地中埋設物として撤去されることになります。
地中埋設物の撤去には追加費用がかかってしまうので、あとで処理費用を払わなくてはなりません。
庭を解体するならイエウール
本記事では、庭の解体費用の相場や内訳、解体工事の流れや業者選びについて解説しました。
特に業者については数も多く依頼先に悩んでしまうかもしれませんが、今後の活用方法にあった業者を選ぶと、手間がかからないのでおススメです。
なお、庭の解体の主な費用相場は、庭木は伐根と伐採合わせて5,000円〜4万円、庭石1kgあたり30円~40円、ブロック塀は1㎡あたり5,000〜10,000円、池は約20万円となっています。
ただし、実際の金額は庭の状態や業者によって異なるので、解体を具体的にご検討中の方は、正確な予算を把握するためにまずは見積りを依頼することから始めましょう。
私の家の解体費用はいくら?
記事のおさらい