寒い時期に部屋中を暖めてくれる床暖房。床暖房完備のマンションもあれば、そうではない物件もあります。そこでこのページでは、床暖房の種類や床暖房にかかるコスト、導入における注意点などについて解説します。「床暖房を導入したい」「冬を快適に乗り越えたい」という人は、ぜひ本記事をお役立てください。
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- 一日8時間、12畳の部屋で床暖房を使えば月の電気代の目安は5000円ほど
- リフォームで床暖房を導入する場合工事費は60万円ほど
床暖房の種類と特徴
まずは、床暖房の種類について見ていきましょう。床暖房には、取り付けやすさが自慢の電気ヒーター式床暖房と熱源がさまざまある温水式床暖房があります。それぞれに特徴がありますので、詳しく解説していきましょう。電気ヒーター式床暖房は取り付けやすい
電気ヒーター式床暖房は、文字通り、電気を燃料にしています。床下に電気を通して発熱する導線を張り巡らせ、部屋を暖めるタイプです。電気ヒーター式床暖房の中でもいくつか種類があり、床そのものを剥がすタイプや、床上にシートを敷くタイプがあります。狭い範囲でも簡単に取り付けることができ、工事の手軽さで言えば、電気ヒーター式床暖房に軍配が上がるでしょう。
温水式は沸かし方が複数ある
温水式床暖房という種類もあります。温水を床下のパイプに循環させ、給湯器を取り付けるときもあるでしょう。熱源は、「ガス」「灯油」「電気」と選択することができ、それぞれで工事する際の価格は異なりますので、ご注意ください。床暖房は、空気の乾燥を防いだり、足元から部屋を暖めてくれる大変便利なものです。それぞれの種類について理解を深め、無理のない予算でリフォームを進めましょう。リフォームをする際に床暖房は人気
築年数が経っているマンションをリフォームする際に、床暖房は設置を考える方が多い人気の設備です。取り付け費用は比較的安価であるものの、毎日の生活をガラッと変えることが出来るため、冬の時期に寒くなりやすいエリアに住んでいる方には特におすすめ。灯油を使用したヒーターなどでは、火災のやヤケドの危険もゼロではありません。安全性も高いということで、床暖房は人気を集めています。- 床暖房は2種類ある
- 電気ヒーターは手軽
- 温水式は熱源が豊富
床暖房のメリットとデメリット
リフォームする際に設置を検討する方が多い床暖房には、たくさんのメリットがありますが、デメリットもあります。ここでは、床暖房のメリットとデメリットのどちらも見ていきましょう。床暖房を設置することによるメリット
床暖房を設置するとさまざまなメリットを実感することが出来ます。以下が代表的なメリットとなります。部屋全体を温めることができる
床暖房の1つ目のメリットは、部屋の全体を温めやすいということです。ヒーターやエアコンを使用すると、それらが当たる特定の場所しか温まらないというデメリットがあります。しかし、温かい空気は空気上に上がっていくという特性があるため、床暖房で温められた空気は自然に上がり、部屋全体を温めることにつながるのです。
温かさを感じやすい
次に挙げられるメリットは、温かさを感じやすいということです。身体を温める時、足元や手先などの先端を温めるとより温かさを感じやすくなります。通常のヒーターであれば足元に温かい空気を当てるということは難しいため、身体を温めるということに床暖房は効果的と言えるでしょう。
安全性が高い
灯油ヒーターやファンヒーターは直接手が当たってしまうと、ヤケドをしてしまう危険があります。そのため、小さな子どもが居る家庭では使用するのが怖いという方もいるのではないでしょうか。しかし、床暖房であれば火や熱の光を使用しないため、ヤケドやケガの心配もいりません。子どもは部屋を走り回っていたとしても、ヒーターに当たって転倒しヤケドを負うなどという危険はないため安心です。
ヒーターと比べて乾燥しづらい
エアコンやファンヒーターなどの温かい空気を作りだして部屋を暖める方法は、空気を乾燥させやすくなります。そのせいで肌の乾燥を引き起こすことも。エアコンを使用しての暖房は乾燥が気になるという方には、床暖房はおすすめです。温かい空気を出しての暖房方法ではないため、床暖房は乾燥を気にせず部屋を温めることが出来るでしょう。ランニングコストが安くなる
床暖房は光熱費がかかりそうと思いがちですが、実はエアコンや灯油ヒーターよりもランニングコストが安いというメリットがあります。床暖房の種類にもよりますが、一番安いガス温水式床暖房では、12畳の部屋で1日8時間ほど毎日使用しても月に5,000円程度で済ませることが出来ます。環境に優しい
二酸化炭素を排出するエアコンや灯油ヒーターと比べると、環境に優しいという特徴があるのも、床暖房ならではのメリットです。二酸化炭素の多量排出は地球温暖化の原因の1つでもあり、環境破壊につながる大きな問題です。環境に優しく部屋を温めたいなら、床暖房に決まりです。床暖房を設置することによるデメリット
たくさんのメリットがある床暖房ですが、それと同時にデメリットもあります。以下が代表的なデメリットとなります。床に直接物を置く時は注意が必要
床暖房は床を直接温める方法のため、床に直接物を置く場合は注意が必要というデメリットがあります。直接手で触る分には暑くありませんが、長時間物を置いたままだと、物によっては溶けてしまうことも考えられます。特に注意が必要なのが床に一番置いてある時間が長くなるカーペットで、床暖房への対応がしていないものや化学繊維で作られているカーペットを使用してしまうと、溶けてしまったりフローリングを痛めてしまったりとトラブルの原因にもなるため注意しておきましょう。
メンテナンスや故障時が面倒
床暖房はフローリングの下に設置するもののため、エアコンやヒーターなどと異なり、メンテナンスや故障の際にフローリングをまるごと取ってから修理をする必要が出てきます。調子が悪くなった時の少しのメンテナンスでも、大掛かりな工事になるため、時間と手間がかかってしまうでしょう。万が一、故障してしまい交換が必要となると費用もかかります。そんな出費を抑えるためにも定期的なメンテナンスを必ず行いましょう。
床暖房にかかるコスト
床暖房にかかるコストはどれぐらいなのでしょうか。電気ヒーター式床暖房と温水式床暖房のリフォーム相場価格について触れつつ、毎月の電気代について見ていきます。コスト面は床暖房を維持していくためにも大変重要ですので、ぜひ知識を頭に入れておいてください。リフォーム費用は種類によって異なる
まず言えることは、リフォーム費用は床暖房の種類によって全く異なるということです。電気ヒーター式床暖房であれば、10畳で約60万円を目安にしてください。床を剥がすリフォームであれば、さらに費用が掛かると言えるでしょう。温水式床暖房は、10畳で約80万円が目安です。また、熱源の「ガス」「灯油」「電気」によって価格は変わります。電気ヒーター式床暖房の方が安いことになりますが、広さやリフォーム内容などによって費用が変化することは認識しておいてください。
電気代は広さによって変わる
電気ヒータ式床暖房の電気代について解説します。もちろん広さによって月の電気代は異なりますが、10畳であればおおよそ7,300円、16畳ならばおおよそ11,500円が目安です。
ランニングコストであれば、ガス式の方が安くなるでしょう。電気代を節約するためには、プランの見直しや目的に合わせて暖房器具の使い分け、服装の調節などを行ってください。
- 工事費用はさまざま
- 電気式のほうが安い
- 広さ・種類で変わる
マンションの床暖房の導入における注意点
床暖房を取り付ける際、いくつか注意ポイントがあります。まず、もし故障してしまった場合、総入れ替えというリスクもあるでしょう。もちろん高い費用や時間もかかります。また、依頼する業者によって導入費用なども異なります。こうした注意点について詳しく見ていきましょう。故障時はすべてを入れ替えることもある
ほとんどデメリットのない床暖房ですが、故障した場合は大変です。最悪の場合は、すべてを入れ替える可能性もあり、お風呂などに影響が出ることもあります。ガスファンヒーターなどの暖房器具であれば、修理に出す、あるいは買い替えるだけで問題ありませんが、床暖房の場合は、家と一体化しているために、簡単に修理できるとは限りません。
定期的なメンテナンスによって故障を防止することができるものの、壊れるときは壊れます。工事・リフォームする前に、故障しない方法や故障時の対応についてプロに詳しく聞いておきましょう。
業者によって値段が違う可能性あり
工事費用は、すべての業者で同一の価格で提供されているとは限りません。そのため、業者を選ぶ際は、しっかりと下調べしてから依頼するようにしましょう。
リフォームする際、予算面は非常に重要ですし、できるだけ安値で済ませたいもの。もちろん、価格だけで選んでしまうと工事そのものに問題がある可能性もありますので、予算も仕上がりも満足できるような業者を探してください。
後の光熱費についても視野に入れる
マンションの床暖房の導入における費用ばかり考えるのではなく、後に支払うことになる光熱費も無視できません。そもそも光熱費が払えない場合は、床暖房が使用できなくなりますので、工事費用と光熱費の両方を考慮してリフォームしてください。- 総入れ替えの可能性
- 会社で価格が異なる
- 光熱費も考慮しよう
マンション選びは床暖房以外の条件も重要
足元からしっかりと家の中を暖める床暖房には、2つの種類があります。電気ヒーター式床暖房であれば手軽に取り付けることも可能であり、「ガス」「灯油」「電気」と熱源の種類が豊富な温水式床暖房もあります。それぞれにメリットがありますが、工事費用や光熱費などが異なりますので、コストを考えながらリフォームしましょう。電気ヒーター式床暖房の工事費用は、床を剥がすタイプであれば、そうではないタイプよりも高くなります。温水式床暖房は熱源によって費用に違いが出るでしょう。
電気代は床暖房の広さによって変わりますので、節約できるように電気プランを変更したり、衣類などで暖を取れるようにしてください。
マンションの床暖房の導入における注意ポイントは、業者によって価格設定が異なりますので、慎重に選ぶようにしましょう。また、リフォームする費用だけではなく、光熱費を考慮して床暖房の種類や広さを選んでください。
また、後悔しないマンション購入をするためには、床暖房などの室内設備を検討すること以上に、自分に合った条件のマンションを選ぶということが重要です。
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