相続後の実家・遺品はどう整理すべき?相続前にしておくべき準備も紹介

相続後の実家・遺品はどう整理すべき?相続前にしておくべき準備も紹介

親が亡くなり、葬儀が終わったら実家の片づけ・遺品整理をしなければなりません。しかし、いざそうなったときにどうすれば良いかわからず、不安に思っている人もいるのではないでしょうか。

本記事では、相続発生前にしておくべきことや、実家の片づけ・遺品整理のやり方など、相続に備えて心構えをしておきたい人にとって重要なことを紹介しています。

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不動産の相続について基礎的な知識を知りたい方はこちらの記事を参考にしてください。

不動産相続の手続きと流れ!相続登記の義務化についても解説します

相続発生前にしておくべき準備


相続に関して、親が生きているうちに考えておきたいことがいくつかあります。準備をしておくことで、いざ相続が発生した際にスムーズにことを運べます。

以下が相続発生前にしておくべき準備になりますので、しっかり確認しておきましょう。

  • 家族と実家について話し合う
  • 親に遺言書を書いてもらう
  • 生前整理をしておく
  • 親の財産を把握しておく
  • 親に「終活」をすすめる

家族と実家について話し合う

親が健在のうちに高齢者施設等に移ってもらい実家を売ったり、実家を引き継いで自分で住んだり、更地にして土地活用をしたりなど選択肢がいくつかありますが、どうするかを事前に家族間で話し合っておくべきです。

その際、親の意見を尊重したい気持ちは分かりますが、いざ相続が発生した場合に実家の処分で四苦八苦するのは子供側です。そのため、親の意見に流されず、しっかりと自分の意見を伝えましょう。親・兄弟姉妹・自分の意向をお互いに共有・理解しておくことが大切です。

親に遺言書を書いてもらう

実家を誰が相続するのか・遺産を誰がどれだけ相続するのかなどを、親が元気なうちに遺言書に残して貰うことはとても重要です。

遺言書がない場合は遺産を相続人間で話し合って分けることになりますが、話し合いがうまくまとまらずに裁判にまで発展するケースも少なくありません。

そのため、相続手続きや遺産分割をスムーズに行いたい場合は、親に公正証書遺言を残してもらいましょう。

生前整理をしておく

実家の片づけ・遺品整理に関して、取り掛かるのに早いに越したことはありません。遺品の整理には時間がかかり、相続発生後は相続税の申告に期限があるためです。

そして、実家の生前整理をすることは、相続人の負担を減らすだけでなく、親の意向を反映することができるため、遺品の処分もしやすくなります。

また、失くしものを見つけることが出来たり、整理により不要なものが減るので親の転倒などのリスクも減らせたりします。

親の財産を把握しておく

親がしっかりしているうちに、親が所有している財産をしっかり把握しておくことが大切です。預貯金や有価証券、山林や農地など、実家以外に財産を所有しているケースは意外と多いものです。

不動産のある場所や預貯金口座の情報などを事前に知ることにより、相続手続きをスムーズに進めることができます。

親に「終活」をすすめる

終活とは、人生後半期をより良く生き、後悔のない最後を迎えるための活動です。親に終活をしてもらうことによって親子間の話し合いを円滑に行うことができます。

終活の第一歩として、エンディングノートに本人の病歴・食べ物の好み・どんな葬式にしたいか・不用品と遺品の区別などを書いてもらう、もしくは聞き書きすると良いでしょう。エンディングノートに法的な効力はありませんが、親に葬儀や財産などの考えについて整理してもらうことができます。

また、使ってない預金口座を解約したり、認知症に備えて財産管理をしたりなど、予防的な対策を取ることも終活の一環です。しかし、「終活=死への準備」と捉えられ、嫌がられることもありますので、無理強いをして関係が崩れることは避けたいものです。

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実家の片づけ・遺品整理のやり方


故人の実家の片づけや遺品の整理などはのこされた相続人の務めであり、相続財産を把握するために欠かせないことです。故人の財産である遺品は、相続人に分配される際全てが対象になります。そして、財産を引き継ぐなら適切な手続きをする必要があります。

しかし、中には相続財産と判断するのが難しいものもあります。そういったものも含めてどのように遺品を整理すればよいのかを説明します。

相続財産になるもの・ならないもので分ける

遺品には相続財産になるものとならないものがあります。

例えば現金や預金だけでなく、有価証券、価値のある骨董品や貴金属などは相続財産となります。一方で、生活雑貨や金銭的な価値はないが故人が大事にしていたものなどの遺品もありますが、これは相続財産とは異なります。

こういった遺品は整理の際に相続財産とは別に仕分けし、しかるべき処理をしなければなりません。

ここで注意が必要なのは、相続人にとってプラスになるような財産だけではなく、借金などの負債も財産として相続の対象になることです。プラスの財産とマイナスの財産については以下のようなものがあります。

プラスの財産

  • 土地や建物などの不動産
  • 現金
  • 債券や株券などの有価証券関係
  • 自動車や骨董品などの動産関係

マイナスの財産

  • 住宅ローンや税金などの借金関係
  • その他未払いの家賃や医療費など

市場価値のないものは形見分けする

形見分けとは、故人が使っていた遺品を親しい人達で分け、故人の思い出を共有することです。

市場価値はなくとも、故人が大事にしていた生活雑貨や衣類などの手元に残しておきたいものがある場合は、遺品整理の際に話し合って形見分けすると良いでしょう。

しかし、高級時計や価値のある骨董品は相続財産とみなされ相続税の対象となり、形見分けが認められない可能性が高いため注意が必要です。

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遺品の処分方法


相続税の申告は相続が発生してから10か月以内と期限が決まっているため、遺品の整理はなるべく早く終わらせたいという人も多いかと思います。

そこで問題になるのが、相続財産でなく形見分けもしない遺品の処理についてです。そのような遺品の処理の方法を3つ紹介します。

自分たちで処理する

故人が生前整理をしていたなどで整理する遺品の数が少ない場合は、不要なものを仕分けして自分たちで処理します。自治体によって異なりますが、家具などの大きな遺品は基本的に粗大ごみとして処分します。

また、テレビや冷蔵庫などの大型家電は家電リサイクル法により粗大ごみとして処分できないため、その家電を購入した店舗に有料で引き取ってもらいます。その店舗が不明な場合は自治体に問い合わせる必要があります。

業者に依頼する

故人が遺品整理を全く行っていなかった場合、仕分けや整理をしなければならない遺品が多く、のこされた遺族だけでは難しいこともあります。その場合は業者に依頼すると良いでしょう。

遺品の整理を依頼できる業者には、遺品整理業者や不用品回収業者などが挙げられます。遺品整理の専門業者なら、不用品でも故人が大事にしていたものの供養などの対応をしてくれますし、不用品回収業者なら処分するものの中から使えるものを買い取ってくれたり、廃棄が必要なものを適切に処分してくれたりします。

業者に遺品を買い取ってもらう際は、複数の業者に査定を取り、好条件の業者を選ぶと良いでしょう。

お焚き上げをする

不用品だとしても故人が大事にしていたためごみとして処分するには抵抗がある場合、供養するという選択肢があります。

故人の思いがこもった遺品や神仏に関わるものを焼いて供養することをお焚き上げと言います。一般的には神社やお寺で依頼することができます。

遺品整理業者の中にはお焚き上げ供養のサービスを提供しているところもあるため、遺品整理と一緒に依頼したい場合は問い合わせてみると良いでしょう。

最適な土地活用方法は土地の立地や広さ、周辺の需要によって変わります。土地活用を検討しているなら日本最大級の比較サイトイエウール土地活用で複数企業から土地活用プランを取り寄せましょう。将来の収益性の高い土地活用方法を見つけることができます。

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実家の片づけ・遺品整理をするときの注意点

実家の片づけ・遺品整理をする際は以下のことを意識しましょう。

  • 相続放棄をする場合は慎重に
  • 相続人全員と予定を合わせたうえで行う
  • 近隣に迷惑が掛からないように配慮する

相続放棄をする場合は慎重に

遺品整理で金銭的に価値のあるものを処分してしまい、その後故人の借金が発覚した場合、相続放棄ができなくなる可能性があります。

そのため、処分するかどうかの判断に困るような遺品に関しては、後々のトラブルを防ぐためにいったん保留にしておくと良いでしょう。

相続人全員と予定を合わせたうえで行う

遺産の分割をスムーズに進めたいのであれば、遺産整理の段階から相続人全員が集まり協力することが重要です。これは、全員が集まらずに遺産の整理を行った場合に、処分内容に不満を持たれてトラブルになる、といったことを避けるためです。

そのため、事前に全員で予定を合わせ、不測の事態に備えて余裕を持ったスケジュールを組んでおきましょう。

近隣に迷惑が掛からないように配慮する

遺品整理の際は大きな家具を運んだり大量のごみを処理したりするため、騒音や悪臭が発生することがあります。

それが理由で訴えられるようなことを避けたいのであれば、できる限りの配慮をし、作業前に近隣の方々に断りを入れておくのが良いでしょう。

実家を放置することによるデメリット


故人が住んでいた実家を放置することには、以下のデメリットが存在します。

  • 固定資産税の支払いが続く
  • 特定空家等に指定されペナルティを受ける
  • 近隣トラブルに発展する

固定資産税の支払いが続く

不動産を所有すると毎年固定資産税の支払いが発生し、たとえ住んでいない実家だとしても名義人は納税する義務があります。

売却手続きなどをせずに実家を放置したままでいると、固定資産税を払い続けなければならないことに注意しましょう。
「今持っている不動産を現金化したい」という方は、売却という形で手放すという選択肢もあります。一括査定サイト「イエウール」を使えば、無料で最大6社から査定を受けられるので高く売ってくれそうな会社が分かります。

特定空家等に指定されペナルティを受ける

「空き家対策の推進に関する特別措置法」により、不適切に放置されている空き家の所有者にペナルティが課されます。

ペナルティ対象の「特定空家等」に分類されると住宅用地の特例措置を受けることができず、最大で固定資産税が6倍に増額されます。「特定空家等」の定義は以下の通りです。

空家等対策の推進に関する特別措置法 第二条の2
この法律において「特定空家等」とは、そのまま放置すれば倒壊等著しく保安上危険となるおそれのある状態又は著しく衛生上有害となるおそれのある状態、適切な管理が行われていないことにより著しく景観を損なっている状態その他周辺の生活環境の保全を図るために放置することが不適切である状態にあると認められる空家等をいう。

近隣トラブルに発展する

実家を放置し続けると近隣トラブルへと発展してしまうことがあります。

それは、建物が老朽化するからです。老朽化により建物の一部が倒壊し、近隣の住宅に被害を及ぼすといったことが起きた場合、それは建物の所有者が責任を負うことになります。また、ごみが投棄されたことにより発生した悪臭などで近隣の方からクレームが来ることもあります。

お持ちの土地に最適な土地活用方法を見つけるためには選択肢を広げて複数のプランを検討してみることをおすすめします。日本最大級の比較サイトイエウール土地活用なら、土地所在地を入力するだけで土地活用プランを取り寄せることができます。

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遺品整理に不安を感じたら

遺品整理に関して、自分たちだけでできるかどうかが不安な場合は業者に依頼することをおすすめします。不安なまま遺品整理などを先延ばしにし、実家を放置するようなことになればデメリットが生じます。

また、業者に依頼する際に費用や対応に関して不安がある場合、複数の業者を比べて一番条件の良い業者を選ぶようにしましょう。

初心者でもわかる!
記事のおさらい

いざというときのために必要な準備とは?
実家について話し合っておくこと、親の財産を把握しておくことなどです。詳しくは、相続発生前にしておくべき準備をご覧ください。

実家の片づけや遺品の整理はどうやってすればよいの?
まずは相続財産になるもの・ならないもので分けます。詳しくは、実家の片づけ・遺品整理のやり方をご覧ください。
保坂 真世
監修者:保坂 真世(ほさか まよ)
中央大学法学部卒業。横浜市内の司法書士事務所勤務を経て、2014年に横浜で独立開業。2018年に法人化し平塚支店を設置。
個人向けに終活サポート・相続手続・障がい者の法的支援、法人向けに企業の法務手続等幅広く取り扱っております。特に相続案件は年間100件以上受任する実績がある。
監修日:2023年1月24日

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