【解体業者監修】50坪の家の解体費用は約150万円~350万円!構造別の相場と内訳

【解体業者監修】50坪の家の解体費用は約150万円~350万円!構造別の相場と内訳

50坪の家の解体費用の相場はいくら?

50坪の解体費用の目安は、木造で約160万円、軽量鉄骨造で約175万円、重量鉄骨造で約190万円、RC造(鉄筋コンクリート造)で約200万円です。ただし、門扉・塀・駐車場・庭石・残土の撤去や庭木・樹木の伐採など、建物以外の外構部分の取り壊しが必要な場合は、追加費用が発生しますので、その分も考慮して予算を立てると安心です。

本記事では、解体業者として現場経験豊富な伊藤誉弘氏が監修。50坪の家の解体を検討している方に向けて、解体費用の相場と内訳、高くなる要因、安くするコツについて解説しています。

本記事でわかる金額はあくまで目安です。実際は立地や階数など、建物固有の条件によって左右します。お手持ちの50坪の解体費用がいくらか知りたい場合は、以下のツールから自分でシミュレーションできます。解体工事を具体的にご検討中の方は、ぜひご活用ください。

私の家の解体費用はいくら?

解体業者 伊藤誉弘
監修者:解体業者 伊藤誉弘
電気工事士、石綿作業主任者、建設物石綿含有建材調査者、アスベスト診断士。関東(東京)の全国規模の解体業者の仲介(ブローカー)で勤務後、フローレス建設株式会社にて、一般住宅から工場まであらゆる現場の解体工事を担当。施工件数は年間150棟。
フローレス建設株式会社[公式]

▼家の解体費用の相場は以下の記事でも詳しく解説しています

家の解体費用の相場はいくら?金額の決まり方まで解説

50坪の家の解体費用の相場は150万円~350万円

前述したとおり、50坪の家の解体費用の相場は、木造150万円~200万円軽量鉄骨造150万円~250万円重量鉄骨造200万円~300万円鉄筋コンクリート造250万円~350万円です。

分類木造軽量鉄骨造重量鉄骨造鉄筋コンクリート造(RC)
坪単価3万〜4万円3万〜5万円4万~6万円5万〜7万円
費用の目安150万円~200万円150万円~250万円200万円~300万円250万円~350万円
ただし、都市部や地方など、エリアに応じて構造別の坪単価は異なります。50坪は一般的な家屋よりも規模が大きいため、坪単価の違いが解体費用全体の大きな違いをうみやすいです。
エリア別の坪単価の違いは、以降で詳しく解説しています!
表内の解体費用はあくまで目安です。より正しくご自宅の解体費用を知りたい方は、以下のツールを使えば自分でお見積りできます。解体工事を具体的にご検討中の方は、ぜひご活用ください。

私の家の解体費用はいくら?

木造の家なら150万円~200万円

50坪の木造家屋は、構造別に見ると最も費用が安く、解体相場は150万円~200万円となっています。

エリア坪単価50坪の費用
北海道・東北3.1万円155万円
関東3.8万円190万円
中部3.4万円170万円
関西3.6万円180万円
中国・四国3.2万円160万円
九州・沖縄3.4万円170万円
木造の坪単価が最も高いのは関東(3.8万円)で、最も安いのは中国・四国(3.2万円)です。関東では地価や人件費が高く、資材コストや需要の高さも坪単価を押し上げる要因です。一方、中国・四国では地価や人件費が低めで、建築需要も比較的少ないためコストが抑えられています。

北海道・東北は冬季の厳しい気候条件に対応する断熱施工が必要でコストが高め(3.1万円)です。また、九州・沖縄(3.4万円)は台風対策の強度施工が必要で、坪単価に影響しています。

木造二階建ての解体費用はいくら?相場よりも安く抑えるコツや解体の流れ

軽量鉄骨造の家なら150万円~250万円

50坪の軽量鉄骨造家屋は木造と比べ躯体が強固であるため、解体相場は150万円~250万円と高くなります。

地域坪単価50坪の費用
北海道・東北3.3万円166.5万円
関東4.0万円198.0万円
中部3.5万円175.5万円
関西3.7万円184.5万円
中国・四国3.4万円171.0万円
九州・沖縄3.3万円166.5万円

軽量鉄骨造の坪単価が最も高いのは関東(3.96万円)で、最も安いのは北海道・東北(3.33万円)です。関東では地価や人件費が高く、資材コストや建築需要が坪単価を押し上げる要因となっています。特に都市部では建設ラッシュが続いており、労働力と資材の需要が高いため、コストが上昇しています。

一方、北海道・東北では寒冷地対応の施工が必要となり、断熱性や耐寒性を考慮した建材や施工法が求められるため、坪単価が他の地域よりも低めに設定されています。雪や低温に適した特別な施工が求められるため、多少のコスト増が必要です。

重量鉄骨造の家なら200万円~300万円

50坪の重量鉄骨造家屋は軽量鉄骨造と比べさらに躯体が強固であるため、解体相場は200万円~300万円とより高くなります。

地域坪単価50坪の費用
北海道・東北4.1万円203.5万円
関東4.8万円242.0万円
中部4.3万円214.5万円
関西4.5万円225.5万円
中国・四国4.2万円209.0万円
九州・沖縄4.1万円203.5万円

重量鉄骨造の坪単価が最も高いのは関東(4.84万円)で、最も安いのは中国・四国(4.18万円)です。関東では土地や人件費が高いため、重量鉄骨造の施工に必要なコストが上昇します。また、高層ビルや大規模な商業施設の需要が高く、これに伴い鉄骨材の供給と需要が高まっており、坪単価が影響を受けています。

一方、中国・四国では比較的低い地価と人件費、そして建築需要が関東よりも少ないことが坪単価の低さに繋がっています。鉄骨造の需要は他の地域に比べて少なく、工事の規模や難易度も低いため、コストが抑えられる傾向にあります。

解体費用相場【鉄骨造】はいくら?建物別の解体費用相場も紹介

鉄筋コンクリート造の家なら250万円~350万円

50坪の鉄筋コンクリート造の解体費用の相場は250万円~350万円となります。

エリア1坪あたりの費用50坪の費用
北海道・東北4.6万円230万円
関東5.4万円270万円
中部5.1万円255万円
関西5.2万円260万円
中国・四国4.8万円240万円
九州・沖縄4.7万円235万円
鉄筋コンクリート造の坪単価が最も高いのは関東(5.4万円)、最も安いのは北海道・東北(4.6万円)です。

関東では地価の高さや施工人員の確保が難しいこと、コンクリート資材の需要が集中していることが坪単価を押し上げています。一方、北海道・東北では地価や人件費が比較的低いものの、寒冷地特有の耐寒施工が必要でコストに影響しています。

中部(5.1万円)や関西(5.2万円)は都市部の影響を受け、需要や施工条件からコストが高めです。中国・四国(4.8万円)や九州・沖縄(4.7万円)は地価や人件費が抑えられる一方で、資材輸送や台風などの気候条件が影響を与えています。

3階建て鉄筋コンクリート造の解体費用とは?相場・内訳と安く抑えるコツをご紹介

実際の解体費用は建物の構造だけでなく、立地や階数など、その他固有の条件によって変動します。お手持ちの50坪の解体費用がいくらか知りたい場合は、以下のツールから自分でシミュレーションできます。解体工事を具体的にご検討中の方は、ぜひご活用ください。

私の家の解体費用はいくら?

50坪の家の解体費用の内訳

家の解体費用は高額ですが、「なににいくら」かかっているかを知っておくことで金額に納得がしやすくなります。

以降では解体費用の5つの内訳を解説しています。

▼解体費用の5つの内訳

  1. 本体工事費用
  2. 廃材処分費用
  3. 仮設工事費用
  4. 整地費用
  5. 諸経費
  6. 付帯工事費用
  7. アスベスト除去費用
  8. 地中埋設物除去費用
  9. 重機回送費用
内訳のうち総費用の約8割を占めているのは「本体工事費用」と「廃材処分費用」だよ!

本体工事費用

本体工事費用とは建物本体を解体する費用のことです。本体工事費用の大半を占めるの人件費で、主に解体工事現場の監督や作業員に割り当てられます。解体工事の人件費は日当が一般的なので、施工期間が長引くほど金額が高くなります。

なお、本体工事において施工期間が長引く要因には「重機が入りづらい立地」「施工時の天候が悪い」等があります。重機が入りづらい(前面道路が狭い、隣接地との距離が狭い)と手作業での解体作業が主になってしまいます。また、施工時の天候が悪いと足場が緩む等して解体作業の効率が悪くなってしまうため、施工期間は長引きやすいです。

廃材処分費用

廃材処分費用とは解体後の廃材を処分するためにかかる費用のことです。ここでいう廃材とは、取り壊された建物の資材や撤去された付帯物や、残置物(※)などを指します。

廃材処分費用の相場は3,000~8,000円/㎡ですが、解体業者がどの廃材処分施設で処分するかによって実際の金額は異なります。

昨今は特に地方において廃材処分費用は高騰しており、地方ほど廃材処分費用は高くなる傾向があります。過疎化により地域では空き家が増加していますが、解体工事の施工件数に施設数が追い付いておらず、施設当たりの処分費用が高騰しているためです。費用をおさえるには、施工前に処分できるものは自分でできる限り処分することがおススメです。

(※)残置物とは、解体工事の時点で建物内に残された家具や家電、荷物やゴミなどを指します。特に相続直後の家の場合、建物は被相続人が住んでいた状態のままで、残置物も多くなっています。残置物の撤去も解体工事前に手作業で実施されます。

解体費用の一部である廃材処分費の相場は?費用を抑える方法も紹介

仮設工事費用

仮設工事費用とは解体現場の設営にかかる費用のことです。具体的には、解体作業員が作業するための足場や、粉塵や振動による周辺被害をおさえるための養生シートの設置にかかる費用をさします。

仮設工事費用の相場は800円~1,000円/㎡で、50坪の家の場合、建物面積がひろいぶん、必要となる足場の設備や養生シートの量が多くなり、金額も高くなりやすいです。しかし、足場の設置費用は解体工事を安全に実施するために必ず必要な費用となります。

家の解体で足場は義務!かかる費用と資格・手続き

整地費用

整地費用とは解体後の土地を平らにならす費用のことです。整地費用の相場は300円~600円/㎡です。

よって、50坪の家の場合は約165㎡で(1坪や約3.3㎡なので)、約49,500円~99,000円が相場となります。

ただし解体工事後の土地の用途によって整地方法は異なるため、整地費用の金額も変わってきます。最も一般的な方法は「粗仕上げ」と呼ばれるもので、土地の活用方法が特に決まっていない場合に行われることが多いです。コンクリート・ガラスの破片などを取り除いて土を整えるだけなので、簡単で費用も抑えることができます。

整地にかかる費用の相場はいくら?整地の方法別費用についても紹介!

諸経費

諸経費とは解体工事に関する諸手続きや、現場の安全や進行の管理にかかる費用のことです。解体工事を実施するには自治体やと都道府県から許可を得たり、道路の使用許可を申請したり、諸々の諸手続きが必要となります。これらは解体業者によって代行されるのが一般的ですが、その代行費用として諸経費が発生しています。

諸経費の相場は本体工事費用の5%~10%です。解体工事の総額に対する割合は小さいですが、必ず発生する費用となります。

家の解体費用の総額は、上述した様々な内訳の金額よって左右します。上記の内訳全てを加味した解体費用の金額が知りたい方は、以下のシミュレーションツールをご活用ください。

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付帯工事費用

付帯工事費用とは、前述した付帯物の撤去にかかる費用のことです。

50坪の家の場合、付帯物の量が多く、撤去費用が高くなるケースが多いです。以下は代表的な付帯工事費用の内訳と相場です。何にいくらかかるのか、さっと確認してみてください。

▼付帯工事費用

種類相場の目安
カーポート撤去費用6万円~/台
ブロック塀撤去費用5,000円~1万円/㎡
植物の撤去費用5,000円~3万円/本
門扉の撤去費用2万円/個
倉庫・物置の撤去費用2万円~3万円/個

(※)各解体費用は表内のリンクから関連記事を参照できます。ご確認ください。

アスベスト除去費用

アスベスト除去費用とは建物内に含まれたアスベストの除去にかかる費用となります。

アスベスト建材は発がん性のある有害物質を含んでいるため、施工前に防護服を着た専門家によって除去することが法律で義務付けられています。

アスベストを除去する面積が300㎡以下である場合、除去費用の相場は2.0万円/㎡~8.5万円/㎡となります。

50坪(=約165㎡)の家で、仮に総面積の1/4(=約41㎡)にアスベストが使用されていた場合、約81万円~約348万円(約41㎡×2.0万円/㎡~8.5万円)の除去費用がかかるということになります。

アスベスト建材の使用は2006年に禁止されているので、2006年以前に建てられた家の場合、除去費用が発生することを念頭においたほうがよいかもしれません。

アスベストの処分費の相場はいくら?処分の流れも解説

50坪の家は敷地面積が広い分、建物以外に撤去する物も多く、追加費用も高くなりやすいです。実際にいくらかかるか知りたい方は、次のツールで付帯物を含めた家屋個別の条件を選ぶことで、あなたのお家ならではの解体費用を簡単にシミュレーションできます。解体工事を具体的にご検討中の方は、ぜひご活用ください。

私の家の解体費用はいくら?

地中埋設物除去費用

解体工事後に地中にコンクリートガラや基礎部分、井戸や浄化槽などの埋設物が見つかった場合、地中埋設物除去費用が追加で発生します。

地中埋設物の除去費用は1万円〜4万円/㎡が相場とされています。

また、井戸や浄化槽は3万円~7万円/個の撤去費用がかかります。

種類費用の目安
コンクリートガラ・木くず・基礎部分1万円〜4万円/㎡
井戸の撤去費用3万円~5万円/個
浄化槽の撤去費用3万円~7万円/個

また、地中埋設物の有無は実際に建物を解体してみないとわからないため、発見された場合は見積もりよりも費用が割高になる可能性があるので注意してください。

土地を売却する際に地中埋設物があったらどうする?

重機回送費用

重機回送費用とは、重機の運搬にかかる費用を指します。

重機回送費用の相場は3万円/台といわれていますが、運搬距離によって金額が決まるケースがあり、解体業者によって金額のつけ方は様々です。運搬距離に応じて金額が決まる場合、業者の拠点から解体する家まで距離があると、そのぶん費用は高くなります。

特に田舎に位置する家の場合は、解体業者の拠点から距離があるケースも多いです。よって、見積もり取得時はいくらになっているか、どのように決まっているかに注意してください。

50坪の家の解体費用が高くなるケース

本章では、50坪の家によくある立地や建物の特徴をふまえた際に、解体費用が高くなるケースについて解説しています。該当する場合は相場より金額が高くなる可能性が高いので、ご自宅と照らし合わせながら確認してみてください。

▼50坪の家の解体費用が高くなるケース

  • 建物が老朽化している
  • 平屋で屋根面積が広い
  • 残置物が多い
  • 地鎮祭を実施する

建物が老朽化している

建物の老朽化がすすみ施工中に倒壊の恐れがある家の場合、解体費用が高くなるケースがあります。

倒壊の危険性がある家の場合、最初は手壊し解体で慎重に工事を進める必要があります。手壊しは重機よりも施工期間が長くなってしまうため、人件費がかさみ解体費用は高くなります。

平屋で屋根面積が広い

平屋で屋根面積が広い家の場合、二階建ての家よりも解体費用は高くなります。

家の解体で最も時間がかかるのは、基礎と屋根です。基礎と屋根は建物の土台であるため造りが頑丈で、そのぶん取り壊しに時間がかかります。

平屋の場合、基礎と屋根の面積がほぼ等しいため、屋根の面積が基礎の面積よりも小さい二階建て以上の家よりも解体費用は高くなるのです。

平屋の解体費用はいくら?2階建てとの違いや安く抑える方法なども解説

残置物が多い

残置物が多い場合も解体費用が高くなります。

特に相続直後で、建物内の家具や荷物をそのままにした状態で施工する場合は、残置物の処分費用が多くかかってしまいます。50坪の家の場合は、建物が広い分、室内にあるモノの数も多いでしょう。

残置物は自分でできる限り処分することで量を少なくできるので、廃品回収や業者買取に出すなどして、できるだけ室内を空っぽにしてから施工に出すのがおススメです。

残置物の解体費用は誰が払う?料金相場や依頼先まで解説

地鎮祭を実施する

地鎮祭とは、家を解体した後で新しく家を建てることに行うお祓いになります。

昔から行われてきた風習や儀式のひとつで、ゲン担ぎのような効果を期待して縁起のより日柄に実施されます。

地鎮祭の相場は2万円~5万円で、儀式を執り行う神主へ初穂料として支払います。

ただし、地鎮祭には科学的な根拠はないため、必要性を感じなければ実施する義務はありません。

上述の通り、家の解体費用は様々な要因によって変動します。お手持ちの家個別の条件にあった解体費用を知りたい方は、以下のツールを使えば自分で簡単にお見積りできます。ぜひご活用ください。

私の家の解体費用はいくら?

50坪の家の解体費用の見積り事例

本章では、イエウール解体が2024年に取得した、解体費用の見積もり事例を解説します。

56.8坪の木造二階建て:約406万円

▼基礎情報

  • 所在地: 秋田県湯沢市
  • 建物規模:延床面積56.8坪
  • 解体種別: 木造二階建て
  • 総解体費用: 約406万円(税込)

▼費用見積もりの内訳

項目金額 (万円)構成比 (%)
本体工事費用16745.2
廃材処分費用34.19.2
仮設工事費用138.337.4
整地費用29.88.1
諸経費00
小計 (税抜)369.2100
消費税 (10%)36.9
合計 (税込)406.1

▼費用内訳の詳細

大項目小項目用積数量単価 (万円)金額(万円)
本体工事費用解体機械撤去1.0式3.232.0
医療・アセチレン(ボンベ)1.0式2.020.0
内部解体187.8㎡3.871.4
廃材処分費用木くず(破砕)15.5t6.093.0
廃石膏ボード2.8t5.816.2
仮設工事費用足場設置294.0㎡1.750.1
養生費294.0㎡1.544.1
整地費用現状整地(サービス)187.8㎡0.00.0
諸経費書類費用1.0式7.67.6
総額406.1
本体工事費用は坪単価3.2万円の167万円と相場の範囲内です。ただし、仮設工事費用が全体の37.4%を占め、他項目と比較して高額になっており、費用総額がおしあがっています延床面積56.8坪と広いため、安全確保や周囲への配慮が必要であり、仮設工事の費用が増加しているためです。また、木造二階建てという構造上、作業を安全に進めるためにしっかりした足場が求められるという理由も考えられます。

58坪の木造二階建て:約286万円

▼基礎情報

  • 所在地: 愛知県新城市
  • 建物規模:延床面積58坪
  • 解体種別: 木造二階建て
  • 総解体費用: 約286万円(税込)

▼費用見積もりの内訳

項目金額 (万円)構成比 (%)
本体工事費用152.853.4
廃材処分費用68.323.8
仮設工事費用17.66.2
整地費用00
諸経費238
値引き-1.7-0.6
合計 (税抜)260100
消費税 (10%)26
合計 (税込)286

▼費用内訳の詳細

大項目小項目用積数量単価 (万円)金額 (万円)
本体工事費用
木造建物解体工事58坪2.1121.8
建物基礎撤去工事1式3.131
廃材処分費用
浄化槽撤去工事1式55
樹木根撤去工事1式3.53.5
コンクリートブロック撤去工事1式44
底部ゴミ撤去工事1式22
防音シート設置込み工事640㎡38.838.8
建物内残置物撤去費用1式1515
仮設工事費用
仮設足場設置工事220㎡0.36.6
防音養生シート設置工事220㎡0.511
諸経費
提出用資料作成費1式55
重機回送費2回1.53
諸経費1式1515
値引き-1.7
消費税 (10%)26
総額286
今回、坪単価は2万円と低めなのは、補助金適用を見越して単価が調整されていることが背景にあります。

52.9坪の鉄骨造二階建て:約319万円

▼基礎情報

  • 所在地: 岡山県岡山市
  • 建物規模:延床面積52.9坪
  • 解体種別: 鉄骨造二階建て
  • 総解体費用: 約319万円(税込)

▼費用見積もりの内訳

項目金額 (万円)構成比 (%)
本体工事費用21069.1
廃材処分費用9.23
仮設工事費用38.812.8
整地費用(サービス)00
諸経費299.5
値引き-10.6-3.5
消費税 (10%)27.69.1
合計 (税込)319100

▼費用内訳の詳細

大項目小項目用積数量単価 (万円)金額(万円)
本体工事費用鉄骨造二階建解体・処分費52.9坪3.8201
廃棄物撤去・処分費2.0台4.59
仮設工事費用建物足場養生シート485.0㎡0.838.8
整地費用現状整地作業(サービス)178.5㎡00
諸経費諸経費1式29
値引き端数処理-10.6
小計 (税抜)276.2
消費税 (10%)27.6
合計 (税込)319
坪単価3.8万円の本体工事費210万円で相場の範囲内といえます。廃材処分費用の比率が低いのは、鉄骨造の建物は廃材量が比較的少なく、鉄骨などのリサイクル可能な資材が多いためです。また、本件では「整地費用はサービス」とされ、整地費用を含まない金額となっています。業者によってサービス内容に違いはあるので、事前に確認しておきましょう。

59.5坪の重量鉄骨造二階建て:約719万円

▼基礎情報

  • 所在地: 東京都練馬区
  • 建物規模: 延床面積59.5坪
  • 解体種別: 重量鉄骨造二階建て
  • 総解体費用: 約719万円(税込)

▼費用見積もりの内訳

項目金額 (万円)構成比 (%)
本体工事費用24632
廃材処分費用288.429.3
仮設工事費用45.613.2
整地費用00
諸経費7510
値引き-6.5-0.8
消費税 (10%)70.99.1
合計 (税込)719.4100

▼費用内訳の詳細

大項目小項目用積数量単価 (万円)金額(万円)
本体工事費用重量鉄骨解体59.5坪2.6154.7
地下解体26.1坪3.591.3
廃材処分費用母屋処分59.5坪2.8166.6
石敷石撤去処分52m³420.8
樹木処分2台1224
花壇撤去処分3m³412
井戸撤去処分1式2020
整地工(客土埋戻し含む)150m³345
仮設工事費用足場養生432㎡0.834.6
アスベスト検査費用2箇所5.511
諸経費官庁届出2式510
重機回送費2往復510
隣地家屋調査費3軒1545
交通誘導員1式1010
値引き-6.5
合計 (税抜)648.5
消費税 (10%)70.9
合計 (税込)719.4
重量鉄骨造にもかかわらず、坪単価が安価な理由は、建物の規模が大きく作業効率が高いことや、現場条件が良好で追加コストが抑えられているためです。また、建物の設計が単純である場合、重機利用が効率化され、コスト削減につながりやすいです。
見積り事例からわかるよに、家の解体費用は建物や土地の状態によって様々です。ご自宅の場合はいくらか知りたい方は、以下のツールからシミュレーションできます。ぜひご活用ください。

私の家の解体費用はいくら?

50坪の家の解体費用を安くする方法

解体費用って高いなぁ…。できるだけ安くおさえられないのかな…。

本章では、50坪の家の解体費用を少しでも安くするための工夫を説明します。

▼50坪の家の解体費用を安くする方法

  • 家屋内の残置物は自分で処理する
  • 建物滅失登記は自分で手続きする
  • 自治体の補助金を活用する
  • 見積書の内訳を確認する
  • 業者の繁忙期を避ける

それぞれ詳しくお伝えします。

家屋内の残置物は自分で処理する

家屋内の残置物はできるかぎり自分で処分しましょう。

残置物は自分で処分したほうが、解体業者に依頼するよりも安く処分できるためです。

処分方法には「廃品回収」「フリマや買取で売る」等の選択肢があります。

廃品回収で処分すると自治体から補助がうけられるため、自治体が規定した自己負担額の範囲内での処分が可能です。「フリマや買取で売る」場合は処分費用はかからず、場合によっては副次収入を得ることができます。

解体業者によっては木製品、金属類は無料引き取りを行っている場合もありますので、一度確認してみるといいでしょう。

建物滅失登記は自分で手続きする

建物滅失登記を自分で行うことも、解体費用を安くおさえるコツのひとつです。

建物滅失登記とは「建物がなくなったことを登記する」ための手続きのことで、解体工事終了後1か月以内に行うことが不動産登記法にて規定されています。

滅失登記は、通常「土地家屋調査士」という専門家に依頼するのが一般的で、依頼する場合は5万円程度の費用が発生します。

ただし、個人で法務局に行って申請を行うことも可能で、自分で行う場合は概ね3,000円程度で済みます。

滅失登記費用の相場はいくら?自分でやる方法や依頼先も解説

自治体の補助金を確認する

自治体によっては、解体費用の一部を助成する補助金制度が設けられています。

例えば、以下は足立区における解体費用の補助金制度です。足立区では、以下のいずれかの条件を満たす老朽建築物を解体する場合、解体費の一部(最大210万円)が助成されます

▼例:足立区の補助金の支給条件

  • 昭和56年5月31日以前に建築された(旧耐震)木造又は軽量鉄骨造の建築物
  • 区の調査によって危険であると認められた建築物
  • 延焼防止上危険な木造建築物として国が定めた基準に該当する建築物

足立区のような制度を設けている地方自治体は他にも多く存在するため、解体する前に行政に問い合わせるのが極めて有効です。

【FP監修】空き家解体の補助金は自治体から!上限100万円ってほんと?支給条件を解説

見積書の内訳を確認する

解体費用の見積もり取得時は、「一式」見積もりは避け、詳細見積もりを取得することが大切です。

「一式」見積もりとは、解体業者に見積もりを依頼した場合、「一式」でいくら、といった内訳が不透明な見積書のことをさします。

一式見積もりでは本当に必要な数量になっているか、付帯構造物の撤去費用は含まれているか、適切に廃棄処分がされているかが分かりません。また、追加工事が発生した場合にどこまでが一式工事に含まれているのか不透明なので、解体業者と揉める原因となります。

対して「詳細」見積もりとは、見積書の内訳がも具体で網羅的に掲載されている見積書のことです。例えば、廃材処分費用は一式ではなく、「運搬費用」「処分費用」に分けて掲載してもらいましょう。詳細に見積もりを把握することで、不要な費用が発生していないか確認することができます。

解体工事の見積もりの見方は?項目や計算方法などチェックすべきポイントとは?

業者の繁忙期を避ける

解体工事を行う時期も大切です。解体業者は、年度が変わる前の12月から翌年3月が繁忙期となります。

不動産の賃貸や売買も頻繁に起こる時期で、行政が行う各種工事も年度末に集中します。業者の繁忙期に解体工事を行うと人件費が割高になるので、繁忙期を避けた計画的な工事発注が必要です。

逆に、夏前や秋口は閑散期で気候的にも工事しやすいため、このタイミングを狙って解体工事を行うのが有効と言えます。


▼解体費用を安くする方法についてはこちらの記事でも詳しく解説しています。ご参照ください。

家の解体費用を安くする方法8選を紹介!費用がどう決まるのかも解説

50坪の家の解体はしっかりと業者選びから

50坪の家の解体費用の相場は、木造150万円~200万円軽量鉄骨造150万円~250万円重量鉄骨造200万円~300万円鉄筋コンクリート造250万円~350万円です。ただし、庭木や庭石などの植栽や、門・塀・カーポートなどの外構の撤去にも追加で費用が発生するため、プラスで見込んでおくと安心です。

解体費用の金額だけで解体業者を選定してしまうと、後でさまざまなトラブルに巻き込まれる可能性があることに注意が必要です。

よって、解体工事を検討される際は、複数社から相見積もりを取得し、その内容をしっかり精査した上で発注することが好ましいと言えます。

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