コインランドリーで副業を始めようと考えても、本当にコインランドリー経営で利益を出すことはできるのか、コインランドリーにどれくらいの需要はあるのかといった点について不安を抱える方もいらっしゃるのではないでしょうか。
本記事ではコインランドリーのメリットやデメリット、そしてコインランドリーを副業として始める時の失敗しないポイントについて解説します。
コインランドリー副業のメリット
コインランドリーを副業として始めるメリットとしては「ランニングコストが低い」「利益率が高い」「現金収入になる」「様々な優遇措置を受けられる」などが挙げられます。
以下ではそれぞれの項目について、具体的に解説します。
ランニングコストが低い
アパート・マンション経営などの副業に比べて、コインランドリーはランニングコストが低いことが特徴です。
アパート・マンション経営の場合は別途管理費用など、毎月多くの費用がかかりますが、コインランドリーの場合、毎月の主な支出は、家賃と水道光熱費になります。
また人件費に関しても、コインランドリーは人が常駐する必要がないため、定期的に掃除や集金管理を行うことで、人件費をほとんどかけずに営業できます。
利益率が高い
またコインランドリーはその利回りの良さも特徴です。
アパート経営などでは3~5%が最低利回りとされていますが、コインランドリーを構える店舗が賃貸物件の場合では10~15%となる場合もあります。
現金収入になる
また収入が即時に入ってくることもコインランドリー特有のメリットです。
月極の駐車場やアパート・マンションでは、オーナーは利用料や賃料を月末に引き落します。仮に利用者の口座に残高がない、もしくは支払い能力がなくなった場合は、利用者に対しての督促、訴訟などを行います。
しかし仮に訴訟を行ったとしても、訴訟費用などによって金額がマイナスになることも多いです。また手続きなどに時間を取られることになります。
一方でコインランドリーでは、利用者は利用前に支払いを現金で行います。そのため、未払いなどのリスクもなく、安定した経営が可能になります。
様々な優遇措置を受けられる
コインランドリーの副業は初期投資がかかりますが、様々な優遇措置が適用されるのもポイントです。
法人、従業員数、資本金などにもよって変わりますが、コインランドリーを開業する際、中小企業経営強化税制の認定を受ければ、70%を即時償却(損金算入)することが可能になります。
また「生産性向上特別措置法に基づく固定資産税の特例」によって、固定資産税が最大3年免除されます。
なお、相続時には「小規模宅地等の特例」が適用されることで、土地の評価額を最大80%減額できるようになります。
コインランドリー経営を始め、所有する土地でどのような土地活用種別が良いのか迷ったときは複数の土地活用プランを一括請求・比較できるサービスを使うことをお勧めします。イエウール土地活用なら、複数のプランを比較して収益性の高い土地活用方法を見つけることができます。
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コインランドリー副業のデメリット
コインランドリーでの副業は多数のメリットがある一方で、デメリットもあります。
リスクを低くするためにも、特に「一定の初期費用がかかる」「同業者の新規参入により競争が激化する」「赤字のリスクがある」「無人運営によるリスクが高い」「売り上げが天候に左右されやすい」などのデメリットを把握しておく必要があります。
一定の初期費用がかかる
下記でもご紹介する通り、コインランドリーの開業の際には約2,000万円ほどの投資が必要になります。
手元に潤沢な資金がない場合は借入れを行うのが一般的です。
借入の際には審査が行われ、ご自身の現在の年収や勤続年数、現在の借金額・ローン状況なども踏まえておく必要があります。
同業者の新規参入により競争が激化する
コインランドリーは特別な資格などが不要で、始めやすいのが特徴です。そのためコインランドリー経営は個人・法人問わず、参入者が増えやすいというデメリットがあります。
建設したエリアの近く、またはそのエリアでの生活圏内に新たなライバル店が参入することで、大きく売り上げ・利益が減ってしまう事態も想定しておく必要があります。
赤字が続く場合、初期費用が回収できないケースも
コインランドリー経営では立地選びが今後の売り上げを左右します。当然のことですが、需要のない地域にコインランドリーを設置しても売り上げは上がりません。
このような場合、売り上げが低いままその後も経営をせざるを得なくなり、結果的に初期費用の回収・ローンの返済が不可能になる場合もあります。
完全な無人運営は不可能
コインランドリー経営では、下着や衣類の盗難などのトラブルもあります。また両替機が壊されるなどしてお金が盗まれるという被害も想定されます。その他、洗濯後の衣類が1日以上取り出されず、回転率が下がるなどの事態も起きるでしょう。
コインランドリー経営は、人が常駐する必要がなく、人件費をカットできるメリットがあります。しかし上記のようなトラブルを防ぐため、毎日コインランドリーの様子を確認するなどの手間が発生します。
無人運営によるリスクを考え、なるべく手間を減らす対策を行うことも重要になります。
売り上げが天候に左右されやすい
コインランドリーは売り上げが天候に左右されやすいです。梅雨や夏など、曇りや雨の多い時期は利用者が増えますが、逆に晴れの天候が続く、12月や1月などは売り上げが急激に下がります。
これは駐車場・アパート・マンションなどは違い、コインランドリー特有の特徴でもあり、デメリットでもあります。
収支計画を立てる際は、降雨量の少ない時期なども踏まえた上で立てるようにしましょう。
コインランドリーの副業を始める際の具体的な費用
コインランドリーを副業として始めるときは、長期的に安定した収入を確保するためにも、一定の初期費用が必要になることを理解しておきましょう。以下のテーブルは約15坪の土地に、コインランドリーを開業した場合の具体的な費用をまとめたものになります。
目安 | 内訳 | |
店舗の賃貸借契約費用 | 約90万円 | 月額賃料(15万円)の3ヶ月~12ヶ月程度の賃貸借契約費用が必要 (6ヶ月分の賃貸借契約費用と仮定します) |
店舗の内外装工事費 | 約600万~700万円 |
|
洗濯機や乾燥機などの設備費 | 約1,200万~1,300万円 |
|
テーブルの通り、コインランドリーを開業するにあたっては約2,000万円の初期費用が必要になることが分かります。
数千万円~数億円が必要になるアパート経営やマンション経営と比較すると、初期費用をやや抑えることができますが、個人投資としてはかなり大きな金額になります。
コインランドリーの副業を失敗させない、2つのポイント
コインランドリーを副業で始める際は、上記で踏まえたデメリットによるリスクを低くするための、以下のような対策を練ることが大切です。
- 立地・ニーズを徹底調査する
- 競合店との差別化を図る
立地やニーズを徹底調査する
コインランドリーを開業するエリアは「単身者」もしくは「共働き世帯」が多い地域がおすすめです。単身者が多い地域であれば、小型洗濯機の需要が見込まれやすい傾向にあります。
また共働き世帯で子供も多い地域であれば、小型洗濯機よりも大型洗濯機が必要になります。
このようにターゲットを絞り、ニーズを徹底調査することで、稼働率を上げることはもちろん、必要設備などのバランスも事前に把握することが可能になります。
競合店との差別化を図る
上述した通り、コインランドリーの参入障壁は低いため、ライバルが増えることも見込まれます。
いずれライバルが参入してくることも想定しつつ、他店との差別化を図り、リピーターを定着させる戦略を立てておくことが必要です。具体的な方法としては以下が挙げられます。
- 室内を明るくキレイに保つ
- 洗濯槽を定期的に掃除する
- 毛布や布団などを洗濯できる大型洗濯機の導入
- 防犯カメラの設置
- 休憩スペースの設置
- 無料Wi-Fiなどの提供
- 休憩スペースに椅子や机、雑誌や漫画などを置くなど、充実度を図る
- 駐車場を設ける
対策内容によっては費用が大きくかかる場合もありますが、少しずつ改善、改装することで、リピーターも増え、結果的に安定した収入を確保することができるようになります。
このように、コインランドリー経営では経営知識も必要となります。
土地活用を検討している方は、イエウール土地活用で複数企業から土地活用プランを取り寄せることによって、土地活用の具体的なイメージを湧かすことができるとともに、費用や収益性も確認することできるのでおすすめです。
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副業ではフランチャイズを利用するのがおすすめ
本記事でご紹介した通り、コインランドリー経営は手間が必要になるため、自営での開業が困難と感じる方もいらっしゃるでしょう。そのような時は店舗運営を代行してくれる、フランチャイズ加盟がおすすめです。
フランチャイズは規模も大きく、対応している地域も豊富です。サポート体制も手厚いので、何かあった場合でも安心です。
ただし、ロイヤリティ(本部への手数料)が必要になるなど、毎月のランニングコストが増えることには注意しておきましょう。
コインランドリーを副業にするなら細かな計画と知識が重要になる
コインランドリー経営は一時的にまとまった費用が必要になりますが、ランニングコストは低く、そして高い利回りを得ることができるようになります。しかしそのためには、事前の競合・立地調査など、細かい計画が必要になります。
なお、土地を活用した副業はアパート、マンション、トランクルームなど様々な種類があります。もし土地の活用に悩まれている方は一度イエウール土地活用に相談するのがおすすめです。
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