マンションの建設期間はどれくらい?工期が伸びるケースも解説

マンションの建設期間はどれくらい?工期が伸びるケースも解説

マンション経営をする場合、中古のマンションを購入して行うケースとイチからマンションを建設して行うケースが考えられます。イチからマンションを建設する場合には建設段階からしっかりとした計画を立てて行うことが必要です。大きなお金が動くため失敗しないように入念な計画を立てましょう。

この記事ではマンションの建設にかかる期間についてをメインに解説します。マンションの建設期間は土地の状態や建設規模によって変動するため自分がどのような条件でマンションを建設するのかをきちんと理解しておくことも必要です。工期が延びるケースについても解説しますので参考にしてください。

マンションの建築費用について、詳しくは以下の記事もご覧ください。

最適な土地活用のプランって?
STEP1
土地の有無
STEP2
都道府県
STEP3
市区町村

マンション建設の流れ

まずはマンションを建設する流れについて解説します。マンションの建設は業者が行うからなにも知らなくても大丈夫だろうと考える人もいるでしょう。もちろんそれでも問題はありません。

ただ、少しでも知識を持っていれば建設工程で疑問を感じたことを質問したり不要な工事が行われていないかなどを自分で判断することができるようにもなるでしょう。マンション建設の流れを全体的にでも把握しておくことはおすすめです。

準備工事

マンションの建設を行う場合、まずは地盤をしっかりと固める工事が必要となります。地盤が悪い場合には改良工事を行わなくてはなりません。土台がしっかりしていることは建物を建てるうえで当然の条件です。

また土地にすでに建物が建っている場合には解体工事を行います。解体工事にかかる期間もしっかり把握しておきましょう。解体工事の場合、すでに建設されている建物の状態や規模にもよりますが、おおよそ1週間から1カ月をみておくとよいでしょう。このような地盤の改良工事や解体工事を準備工事と呼ぶこともあります。

基礎工事

土地の改良工事や解体工事などの準備工事が完了したら基礎工事に入ります。基礎工事は文字通り、マンションの基礎となる部分に関連した工事です。建物の支柱になる杭の埋め込み工事も基礎工事になります。鉄筋の型枠にコンクリートを流し込んで建物の土台を整える工事も基礎工事です。

準備工事と同様に基礎工事も丁寧にしっかりと行われることが重要なポイントになります。基礎工事は土台の部分だけでなく各階の床の施工や配筋なども含まれます。回数が多ければ多いほど基礎工事には時間がかかると考えておきましょう。

内装工事

基礎工事がある程度の階数まで進んできたら内装工事がスタートします。基礎工事をしながら内装工事を進めることで効率的にマンション建設を進めることが可能です。内装工事はまず配管工事からスタートすることを知っておくとよいでしょう。

配管工事は電気の配線・お風呂の据え付け・空調工事などがメインとなります。配管工事が完了すると天井・壁の施工に入ります。断熱材や吸音材の備え付けやクロス貼りなどを行う工事が行われるでしょう。ある程度内装工事が進んできたら間仕切りなど仕上げ工事に入ります。

内装工事が仕上がってきたら外装工事が行われます。外装工事では希望した外観によってかかる工期が変動します。タイル仕上げなのか、塗装のみなのかなど施工の手間によって工期が決まるため外観を決定する際に工期についても確認しておくことをおすすめします。

ただ、ここで注意したいのは工期を短くしたいからと手間を省いた工事になってしまうとメンテナンスに費用がかかってしまうことが多いという点です。メンテナンスが少なくてすむようにするためには屋上に防水工事をしておくなどの費用と手間を惜しまないことも大切です。

完了検査

外装工事まで完了したら最後に外構工事を行います。外構工事とは駐車場や歩道の建設・植木の植樹など外観に関係する箇所の工事です。これらの工事がすべて完了したらマンション建設が完了したことになります。

マンション建設が完了したら完了検査を行うことが建築基準法で定められています。完了検査は短くても1カ月はかかるため最初の計画にプラスしておきましょう。検査を通過すれば晴れてマンションが完成したことになります。

マンション経営を検討されている方は、建設の流れに加えて経営に関する知識も必要になります。
マンション経営の収益性や儲かる方法については以下の記事をご覧ください。

最適な土地活用のプランって?
STEP1
土地の有無
STEP2
都道府県
STEP3
市区町村

マンションの建設期間

マンションの建設期間

マンション建設にはそれなりの期間が必要です。土地の状態や建物の有無など最初の状態がどのような条件であるかでもマンションの建設期間は変動します。さらにこれ以外にもどのようなマンションを建設するかによっても期間が変動することを理解してしておきましょう。

建設資材の種類や階数によって期間は長くなったり短くなったりします。ここではマンションの建設資材の種類別で建設期間についてみていきましょう。加えて、中古マンションを購入して大規模修繕を行うケースの修繕期間についても紹介しますので参考にしてください。

木造・軽量鉄骨造の場合

木造や軽量鉄骨造のマンションの場合の建設期間についてみていきましょう。結論からいうと木造や軽量鉄骨造のマンションの建設にかかる期間は「階数×1カ月+1カ月」が目安となります。

たとえば3階建のマンションを建設する場合には、「3階×1カ月+1カ月」で4カ月が必要になると考えておきましょう。ただしこれはあくまでも目安であるため、同じ3階建でも横に広く坪数が多いケースではさらに期間が必要になることは理解しておきましょう。

鉄筋コンクリート造の場合

鉄筋コンクリート造のマンションの場合の建設期間について見ていきましょう。こちらも結論からいうと鉄筋コンクリートのマンションの建設にかかる期間は「階数×1カ月+3カ月」が目安となります。

木造や軽量鉄骨造よりも期間がかかる理由としては、鉄筋コンクリートは重量があるため地盤工事に時間がかかることがあげられます。さらには階層を作り上げるのに先に仕上げた階のコンクリートがしっかりと固まるまで待ってから次の工事に入るためここで時間がかかってしまうともいえるでしょう。

たとえば3階建のマンションを建設する場合には、「3階×1カ月+3カ月」で6カ月が必要になると考えておきましょう。木造や軽量鉄骨造の場合と同様に同じ3階でも坪数が多ければ多いほど期間が長くなる点は理解しておきましょう。

大規模修繕を行う場合

中古のマンションを購入して大規模改修を行うことを計画している場合には、マンションをイチから建設するよりも長い期間が必要になることを理解しておくことが必要です。

大規模修繕は中古マンションを購入するケースだけでなく、マンション経営をしていくなかで必要となることでもあるためマンションを新しく建設しようと考えている人もぜひ覚えておいてほしい情報になります。

マンションの大規模改修は計画から完了までに2?3年がかかることがあります。なぜこのように長い期間が必要になるのかというとそもそも計画から工事開始までに1?2年が必要になるからです。工事自体は小規模のマンションなら3?4カ月、中規模で4?6カ月、高層マンションになると1年以上が必要となります。

もしもすでに居住者がいるマンションを購入した場合には管理組合のなかに修繕委員会を結成することからスタートします。そこから意見を交わしながら修繕の計画を立てていきます。そこから建物調査が入ったり設計計画を具体化していく作業が必要となります。

ある程度の計画がみえてきたら施工会社の選定・契約・工事の説明会を経てようやく工事開始となります。

マンションの建設期間が延びるケース

マンションの建設期間が延びるケース

ここまでは一般的なマンションの建設期間について解説してきました。あくまでも目安であるため個々の条件によって工期が短くなったり長くなったりすることはあります。短くできる分には問題ありませんが、予定よりも工期が長くなると計画が崩れてしまうこともあるでしょう。

ここではマンションの建設期間が延びてしまうケースについて具体的に解説します。万が一ということがあることも理解しておくことが大切であるため参考にしてください。

地盤が弱いと判断された場合

マンションの建設期間が予定よりも長引くケースとしてよくあるのが地盤の問題です。地盤が弱いと判断されると地盤を改良するための工事が長引くため全体的な計画が長引くことになります。

マンション建設を行う際には事前に地質調査を行います。これを行わないで建設してしまうと建物が傾いたり災害のときに大きな被害をもたらしてしまったりと後から大きなトラブルを招く可能性が高くなるでしょう。

そのため地質調査で地盤が弱いと判断されたらしっかりとした改良工事を行いましょう。改良工事にも種類があり、浅い部分の土にコンクリートを混ぜ込んで地盤を固くする方法もあります。

さらに深い部分の改良が必要な場合には特殊な機械を使って地面に穴をあけながら土とコンクリートを混ぜ込んでいきます。混ぜ込みながらコンクリートの柱を地中に作り上げる柱状改良という方法がこの工事です。

柱状改良工事でも対応が難しいほど土壌が弱い状態になっている場合にはさらに深い部分からの改良が必要となります。さらに深い部分に鋼鉄製の杭を何本も打ち込むことで土壌を強いものにする鋼管杭という工事がこれに当たります。

このように土壌だけでもかなり多くの工程を踏む必要があるため工期が長くなるというわけです。

周辺に学校がある場合

地盤に問題がなくても周辺環境に配慮しなければならない事情がある場合には後期が長引く可能性があります。たとえば、マンションの周辺に学校がある場合がこれにあたるでしょう。登下校の時間帯に事故が起きないように、その時間帯は工事を一時的に中断するという配慮が必要になるからです。

マンションの近隣に学校があることはマンション経営をするうえではメリットになります。ファミリー層の獲得がしやすく、広告の際にも学校から近いことをアピールできるからです。ただし建設の際には事故に気をつけるだけでなく騒音にも配慮する必要があるため工期は長めに考えておくとよいでしょう。

さらに学校だけでなく病院や公共施設が近隣にある場合も同様です。近隣住民や近隣施設の利用者からの了承がうまく得られなければ建設がスタートできないということもありえます。

工事の際には大型トラックが出入りすることも多いでしょう。こうしたことをしっかりと近隣に理解してもらいトラブルなく工事を進めていくこともマンション建設の工期に大きな影響を与えることを理解しておく必要があります。

すでに建物がある場合

マンションを建設したい土地にすでに建物がある場合、まずはその建物を解体する工事からスタートしなければなりません。そのため更地の状態からスタートする場合とでは工期が長くなることは理解しておきましょう。

解体工事を含むマンション建設は、通常の建設期間に1?2カ月がプラスされると考えておく必要があります。建設されている建物の種類や規模によってはさらに時間がかかることもあるため計画の段階で解体工事にどの程度の期間が必要になるのかも把握しておきましょう。

マンションの建設期間内にやるべきこと

マンションを建設している間、とりあえず工事が完了するまではなにもしないで待っていればよいと考えているといざマンションが完成したときに慌てることになります。マンションの建設期間内に行わなければならないことはなにかをよく理解して、計画的に実行していきましょう。

ここからはマンションの建設期間内にやるべきことについて解説します。タイミングなどもよく考慮してスムーズに進められる計画を立てるようにしましょう。

工事費用の支払い

マンションの建設費用はマンションが完成してから支払えばよいと思っている人もいるでしょう。実際には建築期間中に何度かにわけて支払うのが一般的とされています。

支払いのタイミングは施工会社との契約内容によっても異なるでしょう。ただ、数回にわけて支払うというのは基本的なことであるため覚えておきましょう。

法律的な観点からいえば、マンションが完成したタイミングで全額支払えれば問題はありません。ただ、工事を請け負っている企業は工事の着工から完了までの材料費や人件費を前払いしている状態であるため後期が長くなればなるほど間で一部でも支払いをしてもらいたいというのが本音です。

最後の全額支払いとなると請負企業の資金負担が大きくなるため、暗黙の了解として工事の代金の一部は完成前に支払うということになっています。

支払い条件については契約の際に決定しますが、一般的には契約時・着工時・竣工時の3回程度にわけられることが多いでしょう。中小規模のマンションであれば契約時に3割、着工時に3割、竣工時に4割の割合で請求されることが多くあります。

工期が短い場合には、すぐに次の支払い期限が来るため事前にしっかりと資金を用意しておく必要がある点には注意が必要です。

マンションの建設費用や収益性については、以下の記事が参考となります。

近隣住民への挨拶

マンションを建設することを決めたらまず行いたいのが、近隣住民への挨拶です。自分がいくらマンションを建設したいと希望しても近隣住民から反対されてしまっては建設工事をスタートすることさえできない可能性があります。そのため近隣への配慮はなによりも求められることになるでしょう。

着工してからの挨拶では遅いため、着工前にしっかりとマンションのオーナーになる本人が足を運んで挨拶に行くことが大切です。その際には現場担当者も同行してもらい、具体的な工事期間や工程なども簡単に説明しておくとさらに印象がよくなるでしょう。

近隣への挨拶は義務ではありません。ただ工事の騒音や大型車の出入りなどで少なからず迷惑をかけることは間違いありません。そのため事前に挨拶をしておくことは後々のためにも必要と考えましょう。

近隣からの理解を得たうえでマンションの建設に取りかからなければ、実際にマンションが完成して入居者を募集する段階で、近隣からの悪いイメージが広がってしまうと入居者の獲得が難しくなるということも考慮しておくことが大切です。

地鎮祭

マンション建設を開始する前に行うことのひとつが地鎮祭です。これも義務ではないため必ず行う必要はありません。ただ、メーカーによっては行うように申し出があるケースもあります。

地鎮祭ではマンションのオーナーが鍬入れの儀を行い、5,000円程度の奉献酒を用意して儀式を行います。これらの費用はハウスメーカーが負担することが一般的です。逆に竣工式を行う場合にはオーナーの費用負担となることを覚えておくとよいでしょう。

神主などを依頼する場合には謝礼金を用意しておくことも忘れないようにしましょう。

マンションの建設期間に関するQ&A

マンションの建設期間に関するQ&

ここまではマンションの建設期間に関する一般的な内容について解説してきました。ここからはマンションの建設期間に関してさらに疑問に感じる人が多い内容について解説します。マンション建設で失敗しないためにも疑問点はクリアにしておくことが大切です。

マンションの建設期間が長い理由は?

マンションの建設にはかなりの期間が必要であることは解説しました。ただ、そもそもマンションの建設にはなぜこのように長い期間が必要になるのでしょうか。

マンションと一般住宅の違いは一目瞭然でしょう。一般住宅の場合には部屋数が限られ高さも最高でも3階、一般的には2階建が主流です。

その点、マンションは部屋数が多く高さも3階から高いものでは10階以上になるケースもあります。部屋もそれぞれにバスルームやキッチン、トイレを設置する必要があるため配管工事の回数も当然多くなります。このようにマンションの建設は一般住宅と比較してもより多くの手間がかかることがわかるでしょう。

つまり部屋数が多く高さも高くなるため建設期間が必然的に長くなるというのがマンション建設の期間が長くなる理由ということです。

マンション建設工期は長めに設定するべき?

マンションの建設工期の目安についてはすでに解説しました。ただあくまでも目安であるためこれを基準に計画を立てると途中でなにかトラブルが起きた場合に計画が崩れてしまうケースもあります。

さらに後期は天候や周辺の環境によっても変動します。そのため可能な限り余裕を持った計画を立てて工期も長めに設定しておくことをおすすめします。マンションの建設期間中は収入が発生しないため、もしも工期が延びてしまった場合には予定していた支払いなどに影響が出る可能性もあるでしょう。

さらにローンを組んでいる場合は利払いが発生するため利益がないのにコストが発生することも視野に入れておく必要があります。加えて固定資産税も発生していることを忘れないようにしましょう。キャッシュフローに影響が出て資金繰りが悪化すると後々にも影響が出てしまいます。

このようにマンションの建設期間が長くなると投資の利回りが低くなることを理解しておく必要があります。こうしたことからもマンションの建設期間はおおよその目安よりも1?2カ月程度は長めに見積もっておくと安心です。

マンションの建築期間を把握しておこう

マンションの建築を計画する際には建設にかかる期間を余裕を持って見積もっておくことが大切です。マンションの建設には多くの工程が必要となるため、工程ごとになにかしらの問題が発生することも想定しておきましょう。

近隣との関係性も有効に保ちながら工事を進めるためには工事を依頼する業者の選別も重要になります。横柄な態度で道路を走ったり、騒音に配慮してくれないような業者に依頼してしまうと周囲からの印象も悪くなってしまいます。

優良な業者を効率的にみつけるためにもイエウールで不動産会社を厳選して優良な業者と契約を結べるようにすることをおすすめします。

マンション経営したら、収益いくら?