70坪の土地にかかるアパート建築費の目安は?建築する際の注意点も解説します

70坪の土地にかかるアパート建築費の目安は?建築する際の注意点も解説します

70坪の土地を所有し、活用を考えている方の中には、「アパート建築費用がどのくらかかるのか」気になっている方もいらっしゃるかと思います。

この記事では、70坪の土地でのアパート建築費失敗しないアパート建築をおこなうために知っておくべきことについて詳しく解説しています。

また、70坪という土地の広さにおいてアパートを建築する際の注意点もご紹介しています。

70坪の土地をお持ちでアパート建築をお考えの方の参考となれば幸いです。

\建築費は?初期費用は?/

大手10社の収益プランを比較する
STEP1右矢印
土地の有無
STEP2右矢印
都道府県
STEP3右矢印
市区町村
STEP4右矢印
町名
STEP5右矢印
字・丁目
アパート建築費用について、詳しくは以下の記事をご覧ください。

【4月更新】アパート建築費はいくら?坪単価相場や予算別・坪数別の実例を紹介

70坪の土地にかかるアパート建築費は?

70坪の土地でのアパート建築費用

70坪でアパートを建築する際の費用はどのくらいかかるのもなのでしょうか。本章では、70坪の土地でのアパート建築費用を詳しく解説します。

建築費用の相場

当社が(イエウール土地活用で)実際にアパートを建てたことがある80人を対象にアンケート調査をおこなったところ、以下のような結果が得られました。

  • 建築前に予想した平均建築費・・・7500万円
  • 実際にかかった平均建築費・・・5320万円

以上のように、実際に70坪でアパートを建築する際の費用としては5300万円ほどを目安とすることができます。

結果をみると、建築予想額と実際の建築費にはおよそ2000万円ほどの差額があることが分かります。建築費に関しては、地域や建築業者、構造によって変わりますのでより詳しい費用は建築プランを通して確認する必要があります。

坪単価

アパートの建築費は、坪単価×延べ床面積で求めることができるため、坪単価を知ることで建築費を概算できます。

坪単価は構造によって変化します。アパート建築では、木造、軽量鉄骨造、重量鉄骨造、鉄筋コンクリート造の4つの構造が主に採用されます。

各構造の坪単価を下記にまとめました。それぞれの構造における坪単価は、木造で56万円~73万円、軽量鉄骨造で83万円~108万円、重量鉄骨造で96万円~125万円、鉄筋コンクリート造で96万円~125万円となっています。

構造坪単価
木造56万円~73万円
軽量鉄骨造83万円~108万円
重量鉄骨造96万円~125万円
鉄筋コンクリート造96万円~125万円

最も建築費用を抑えることができるのは木造です。

最近では、基準を満たすことにより木造でも三階建てアパートを建てることが可能です。

現在の主流は軽量鉄骨造であり、実際に建築会社でも多く使われているため多くのアパートが鉄骨で建築されています。

それぞれの構造の費用や特徴には大きな違いがありますので、比較検討することが大切です。

アパートの坪単価の相場はいくら?どんなアパートがどれくらいの坪単価になるのかも紹介します

70坪の土地に建てるアパート建築費用の目安

それでは、アパートの構造ごとに建築費用の目安をみてみましょう。

ここでは70坪の土地において、建ぺい率*を60%、容積率*を200%と設定し、坪単価を参考にアパート建築費の目安を以下のように算出しています。

構造建築費用
木造4,704 万円 ~ 6,132 万円
軽量鉄骨造6,972 万円 ~ 9,072 万円
重量鉄骨造8,064 万円 ~ 10,500 万円
鉄筋コンクリート造8,064 万円 ~ 10,500 万円

※建ぺい率・・・土地面積に対する建物面積の割合

※容積率・・・土地面積に対する延床面積の割合

本体工事費以外にかかる費用

アパート建築費には、建物の建築にかかる本体工事費の他に、駐車場や塀の設置などにかかる付帯工事費と、印紙代や不動産登記手続き、火災保険料などの諸費用がかかります。

全体の建築費を10としたとき、本体工事費・付帯工事費・諸費用の割合目安は7:2:1です。
本体工事費用や付帯工事費用、諸費用はアパートの規模や設備、ハウスメーカーによって異なるため、あくまでも目安として参考にすべきです。

特に諸費用に関して、例えば建築費用が4000万円であった場合にはおよそ400万円前後が目安となり、その金額によっては収支計画に影響を及ぼしかねないので、あらかじめ余裕をもった資金計画を立てておくと安心です。

アパート建築では諸費用にどれくらいかかる?内訳と抑えるポイントも紹介

建築費用シミュレーション

ここまで、アパート建築費の目安を紹介しました。続いて、ご自身の土地でのアパート建築費をイメージしてみましょう。

アパート建築費シュミレーター

新築アパートを建築する際は、アパート本体(躯体)、仕上げ、設備それぞれに建築費用がかかってきます。
試算条件を入力していただくと過去の建築事例をもとに、建築する際の概算費用を試算することができます。

試算条件を入力する

試算条件を入力し、「この条件でシュミレーションする」をクリックしてください。 予想建築費が、画面下部に表示されます。

坪数

建ぺい率

%

容積率

%

未記入(不明)の場合は建ぺい率60%、容積率200%で自動試算

土地所在地

構造

 

坪単価

万円

<参考>構造別坪単価

木造 : 坪単価 73万円

軽量鉄骨造 : 坪単価 125万円

重量鉄骨造 : 坪単価 108万円

鉄筋コンクリート造 : 坪単価 108万円

試算結果

予想建築費 万円

内訳

(坪数 × 建ぺい率 × 容積率) × 構造別の坪単価*1 = 予想建築費

*1 構造別の坪単価は、建築着工統計調査 住宅着工統計 第34表中の 「共同住宅」における「工事予定額」に基づいています。

\完全無料/
  1. 本当にシュミレーション通りの建築費用で建てられるかな?

実際の建築費用の見積もりは坪数やアパートの材質だけでなく、建築会社の工法や設備のグレードによって大きく変動します。
建築費用の見積もりをとる際は、複数の建築会社で相見積もりをおこなって比較・検討をしましょう。
イエウール土地活用なら、 最大で10社の建築費の見積もりを一括請求 することができます。

アパートを建築する可能性が出てきたら、複数の企業の建築費用の見積もりを比較しましょう。

アパートの建築費用は設計や工法によって大きく異なり、建築のプランによって将来の利回りも変わります。

建築費がいくらなら収益性の高いアパート経営ができるのか、気になるところを建築会社に相談してみましょう。

イエウール土地活用なら複数の大手ハウスメーカーの見積もりを一括請求することができます。

\建築費は?初期費用は?/

大手10社の収益プランを比較する
STEP1右矢印
土地の有無
STEP2右矢印
都道府県
STEP3右矢印
市区町村
STEP4右矢印
町名
STEP5右矢印
字・丁目

70坪以外の坪数別のアパート建築費用はこちらご覧ください。

活用事例:杉並の活用事例

エリア東京都
土地面積(㎡)140
延べ床面積(㎡)230
工法木造2×4工法
建築費用(円)8,000万
限られた敷地に4LDKの自宅+賃貸3部屋を配置。外装はセルフクリーニングの光触媒タイルを採用することで、長期間にわたり美観を維持でき、メンテナンスコストも抑えられます。また、内装にも除菌や抗ウイルス手摺・抗菌フローリング・浴室除菌排水口の設備を採用することで、入居者にも安心感を持っていただける賃貸となっております。外装も内装も環境に配慮した素材を採用した物件です。

(住友不動産株式会社の土地活用事例)

70坪の土地でアパートを建築する際に注意すべきポイント

70坪という広さの土地でアパート経営を行う上で注意すべきポイントにはどのようなものがあるのでしょうか。詳しくご紹介します。

坪単価の算出方法は建築会社によって異なる

先ほどご紹介した坪単価には、その価格の設定に関する決まったルールがありません。そのため、各建築会社によってその算出方法が異なります。

例えば、坪単価を純粋に建築費用だけの価格としている場合や、坪単価に諸費用なども込みの金額が含まれている場合など様々です。

建築会社と契約を結ぶ前段階で建築プランを確認できますので、建築費用を確認すると同時に坪単価がどのように決められているのかもあわせて確認しておくことをおすすめします。

条件によっては建物規模が小さくなること

土地には、建ぺい率容積率が定められており、これによってどの程度の規模のアパートを建てることができるのかが決まります。

70坪の土地では70坪という面積を100%使ってアパートを建てることはできません。また、建物の高さについても制限がかけられます。

一般的な土地の建ぺい率は60%、容積率は200%前後が多く、70坪に当てはめた場合には最大84坪の延べ床面積を確保することができます。

建ぺい率と容積率はそれぞれの地域によって変わるため、一度所有地の建ぺい率と容積率を確認しておくと安心です。

土地活用方法をアパート経営に限定しないこと

70坪ほどの広さの土地がある場合には、アパート経営だけでなく他の土地活用を行うことも十分に可能です。

例えば、相続税対策であれば同じ賃貸住宅経営である戸建て賃貸経営賃貸併用住宅経営も候補に入ります。

戸建て賃貸経営や賃貸併用住宅経営は、戸数が少ないため相続税対策としての効果はアパート経営よりも下がってしまいますが、コストや経営リスクの低さに優れているため、おすすめの方法です。

また、「初期費用を抑えたい」「土地の転用性を高めたい」とお考えの方には駐車場経営がおすすめです。

駐車場経営は、人や車の往来が多い都心部の駅前やオフィス街、観光地周辺にある土地との相性がよく、これらの土地で経営を行うことによって費用対効果を高めることができます。

アパート経営は土地活用方法として人気ですが、所有している土地に向いていたり、ご自身の目的に合っていたりする活用方法を検討しましょう。

こちらの記事ではさまざまな土地活用方法を紹介しています。

【2024年最新】27つの土地活用方法を一挙解説!あなたにぴったりの方法が見つかります

失敗しないアパート建築をするためには?

失敗しないアパート建築をするためには?

アパートを建てるための費用は最低でも数千万円ほどかかるため、建築にあたっては慎重に検討する必要があります。本章では、アパートを建てる際の注意点について詳しく解説します。

ハウスメーカーと契約する

大手のハウスメーカーは全国規模でアパートの建築実績があるだけでなく、工場で部材を大量生産し現場で組み立てるというプレハブ工法を採用しています。そのため、設計業者と建築業者を別々で契約するよりも建築費を抑えやすいです。

また、各社が創意工夫を凝らした設計プランからアパートを選ぶことができるため入居率を保ちやすいというメリットがあります。

一方で、ハウスメーカーは大々的な宣伝や広告を行っているためそれらの費用が建築費に反映されていることもあります。

おすすめのアパートメーカー7つ!アパートメーカを選ぶポイントも解説

複数のプランを比較する

建築会社によって、提案される建築プランが異なります。そのため、どのようなプランが自分に合っているのかを知るためにも複数の企業の提案を比較することが望ましいです。

費用や収支計画、どのようなアパートを建てることができるのかなどの観点からプランを比較し、少しでも分からないことがあれば担当者に確認しましょう。

同時に、建築後のフォローや管理体制について確認します。建物の管理方式はサブリース契約を提案されることが多いですが、それだけでなく自主管理、管理委託といった建物管理方法がありますので、ここまで考えておくと安心です。

ニーズに合った設備投資をする

アパートの競争力を確保し、入居率を高めるためには建物への設備投資が重要です。入居希望者のニーズに合ったアパートを建てることは、アパート経営で成功できるかどうかを左右する要素となります。しかし、行き過ぎた設備投資はかえって収支計画を圧迫することにつながります。

最近では、オートロックやカメラ付きインターホンなどのセキュリティ面を重視する入居者が増えています。また、都市部でアパート経営を行う場合、数台の駐車スペースをつくることで競合物件と差別化をはかることができ入居率のアップが見込めます。

一方で、エントランスの装飾、セキュリティや防音性能はアパートの魅力的な要素となりますが、同時に投資額がかさんでいしまうことも事実です。そのため、設備投資にこだわるべきかは周辺の競合となるアパートの設備のランクをリサーチして考えるようにしましょう。

事前に土地の周辺環境がどのような特徴があるのかを調べることで、ニーズに合ったアパートを建築し、無駄な初期投資をしないようにしましょう。

アパートを建築する土地に関する規制

アパート建築が可能な土地と

アパート建築はどのような土地でもできるわけではなく、建物の規模にも制限があります。

本章では、アパートを建築する際に確認すべき建築基準法をはじめとするいくつかの規制について解説します。

建ぺい率と容積率

どんな建物を建てるかを考えるうえで、土地と建物の広さのそれぞれを踏まえる必要があります。ただし、土地の広さに対して建物の規模を好きに決めることはできません。周辺に住む人たちの快適さや安全を考え、さまざまな規制が設けられているのです。

その代表格として、目安建築費を算出した際に使用した建ぺい率と容積率が挙げられます。

土地面積に対し建物の広さを決めているのが建ぺい率、フロア数などにつながる規模が決められているのが容積率です。

建ぺい率とは、土地面積に対する建物面積の割合であり、容積率とは、土地面積に対する延床面積の割合です。

建築基準法で建築可能であると定められた建ぺい率と容積率を超えた建物の建築はできません。

接道義務とセットバック

アパートが建てられる土地であるかについて、まずは土地が道路とどのように接しているか確認する必要があります。

どの程度接しているかに関する規定が接道義務、接している道路の幅によって自用地を後退させる規定がセットバックです。

接道義務とは、幅員が4メートル以上の道路への出入り口を2メートル以上確保する義務を指します。
セットバックとは、土地と接する道路の幅員が4メートル未満の場合、道路の中心から2メートルを道路分として確保する(自用地を後退させる)ことです。

なお、セットバックした部分の土地は、道路以外の使用方法は認められていません。セットバックした部分を駐輪・駐車スペースにしたり、門や塀を設置したりすることは違法です。所有権があっても自由に使用できる土地ではないため、アパート建築の際には注意が必要です。

接道の確認については、各自治体の建築指導課で調べるとよいです。

接道義務とその確認方法について詳しくは以下の記事をご覧ください。

用途地域の制限

エリアによっては、用途地域で定められた制限によってアパートを建てることができません。

用途地域は13に分けられており、このうちの一つである工場専用地域ではアパートを建てることができません

また、第一種・第二種低層住宅専用地域では、高さが10メートルもしくは12メートルを超える建物は建てられないため注意が必要です。

 

アパートを建てようかと考えたとき、どのようにアパートを設計すればいいのか見当がつかないのではないでしょうか。

例えば2階建てにするか3階建てにするか、間取りの設計をどうするかについては土地の条件やアパート経営の目的によって変わります。

イエウール土地活用なら複数の大手ハウスメーカーから提案を受けることができます。

\建築費は?初期費用は?/

大手10社の収益プランを比較する
STEP1右矢印
土地の有無
STEP2右矢印
都道府県
STEP3右矢印
市区町村
STEP4右矢印
町名
STEP5右矢印
字・丁目

 

上記の規定に加え、建物の建築については、住環境を良好に保つために各自治体で独自の基準が設けられていたり、高さの制限がかかる場合があります。建設予定の土地にかかる規制は事前に確認するようにしましょう。

まとめ

70坪の土地でアパートの平均建築費用は、木造だと4,704万円 ~ 6,132万円、軽量鉄骨造だと6,972万円 ~ 9,072万円、重量鉄骨造だと8,064万円 ~ 10,500万円、鉄筋コンクリート造だと8,064万円 ~ 10,500万円が目安です。

実際にかかる費用を事前に正確に把握することができませんが、どのような費用がどのくらいかかるのかを大まかに把握することで収支計画に役立てることができます。

また、建築費用と同時にアパートを建てる際の注意点や、建築可能な条件も確認し、後悔しないようアパート建築に向けて動くようにしましょう。

アパートを建てるなら最初の情報収集が重要です。一括見積もり請求サービスイエウール土地活用なら、土地所在地の入力だけで建築費の見積もりを取り寄せることができます。

\建築費は?初期費用は?/

大手10社の収益プランを比較する
STEP1右矢印
土地の有無
STEP2右矢印
都道府県
STEP3右矢印
市区町村
STEP4右矢印
町名
STEP5右矢印
字・丁目
初心者でもわかる!
記事のおさらい

70坪の土地でのアパート建築費用は?
木造だと4,704万円 ~ 6,132万円、軽量鉄骨造だと6,972万円 ~ 9,072万円、重量鉄骨造・鉄筋コンクリート造だと8,064万円 ~ 10,500万円が目安です。建築費に関しては、地域や建築業者、構造によって変わりますので詳しい費用は建築プランを通して確認する必要があります。詳しくは70坪の土地にかかるアパート建築費は?をご覧ください。

70坪の土地でアパートを建築する際の注意点は?
坪単価の算出方法は建築会社によって違うこと、条件によっては建物規模が小さくなることなどが挙げられます。詳しくは70坪の土地でアパートを建築する際に注意すべきポイントをご覧ください。
【完全無料】アパートの建築費、いくらかかる?