木造アパートのデメリットとは?実は木造と鉄骨造に防音性の差はありません!

木造アパートのデメリットとは?実は木造と鉄骨造に防音性の差はありません!

木造アパートの賃貸を考えている人は防音性は?」「地震には強いの?といった不安もあると思います。

本記事では木造アパートのデメリットやメリット、鉄骨造との違いについて詳しく説明します。

先読み!この記事の結論
  • 木造アパートと鉄骨造の防音性に大きな差はない
  • コストパフォーマンスの面では鉄骨造より木造がおすすめ
  • 木造アパートには「賃料が安い」「間取りの自由度が高い」「通気性が高い」などのメリットがたくさんある!

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アパート経営の失敗談については以下の記事をご覧ください。

アパート経営はなぜ失敗する?失敗の回避策や体験談、失敗する人の特徴なども紹介

木造アパートのデメリットは防音性が低いこと

木造アパートの最大のデメリットが防音性が低い事です。木造は質量の低さゆえに遮音性に乏しいとされています。

木造アパートでは「隣人の話し声がうるさい」「上の階の人の足音がうるさい」といった音に関するトラブルはしばしば発生します。また、隣の部屋の人が友人を呼んで騒いだりすると、その声が響き、ストレスに感じるということもあり得ます。

防音性が低いということは、周りの音だけでなく自分の部屋の音が音漏れしてしまい、近隣住民とトラブルになってしまうということもあります。

コストパフォーマンスの面では木造アパートがおすすめ

木造アパートのデメリットは防音性が低いことであると説明しました。しかし、近年の記述開発により木造と鉄骨造では防音性に大きな差は無くなりました

鉄骨造には軽量鉄骨造と重量鉄骨造の2種類があり、防音性でいうと「木造≦軽量鉄骨造<重量鉄骨造」となります。重量鉄骨造であれば木造よりも防音性に優れていることは確かですが、建築費が高いためその分賃料が高くなるわりに、鉄筋コンクリート造や鉄骨鉄筋コンクリート造ほどの防音性は望めません。加えて、アパートは木造か軽量鉄骨造であることがほとんどです。

また、防音性以外の機能でも鉄骨造と比べて大差がないと言われています。耐震性についてですが、2000年以降に新しい基準で建築された木造アパートだと、耐震性は十分担保されているので安心です。

木造と軽量鉄骨造では木造の方が賃料が安くなる上に性能に大きな差がないため、コストパフォーマンスの面で木造アパートのほうがおすすめです。木造アパートと(軽量)鉄骨造アパートの特徴を表で簡単に比較したものが下記になります。
特徴木造鉄骨造
防音性やや低いやや高い
耐火性変わらない変わらない
耐震性変わらない変わらない
断熱性高い低い

防音性は木造≦鉄骨造

アパートに用いられる構造のなかでは木造が最も防音性に乏しく、その対策には多くのコストがかかります。木造は「上階や隣からの音が気になる」という意見も多いです。

しかし従来の木造に対する防音性の低さのイメージが強いだけで、前述した通り現在では木造と軽量鉄骨造の間には防音性に大きな差は無くなっています。

耐火性は木造=鉄骨

重量鉄骨造の場合は耐火性は高いですが、現在の木造と軽量鉄骨造の耐火性について大きな差はありません

いくら鉄骨造であっても何時間も火にさらされていれば建物は倒壊してしまいます。

耐震性は木造=鉄骨造

現在は建築基準法の改正や技術の進化により、一定の基準を満たした物件であれば、他の構造と耐震性能での差はないと言っても過言ではありません。

一般的に、耐震性に劣ると言われている木造アパートは、建築基準法が改正される前に建てられたアパートのことを指します。

断熱性は木造>鉄骨造

鉄は木材と比べ熱伝導率が高いため、鉄骨造アパートは断熱性が低く、また、吸湿性も劣っています。

冬場は寒く、夏場は熱くなりやすいです。且つ、室内の湿度が上がりやすく梅雨時にはカビができやすいです。

木造は断熱性だけでなく、調湿性や通気性にも優れているため鉄骨造と比べると居住環境が良いとされています。

木造アパートのメリット5つ

木造アパートは、様々なメリットがあります。ここでは木造アパートに住むメリットについて解説していきます。

  • 家賃が安い
  • 間取り・設計の自由度が高い
  • 部屋を広く使える物件が多い
  • 通気性が高い
  • 火災耐性が強い

家賃が安い

木造アパートは、他の構造のアパートに比べて家賃が安い点がメリットとして挙げられます。

というのも、木造のアパートは建築費が安い分、オーナー側がそれほど家賃を高く設定しなくても建築費用を回収することが可能なためです。

木造アパートは通常、2階建て未満で作ることが多いため、エレベーターや管理設備にコストがかかりません。
また、原材料費も他の構造に比べて安いため、結果として建築費全体が押し下げられます。

そのため、木造アパートは他の構造のアパートに比べて家賃の価格を下げて設定しやすく、できるだけ家賃の低い賃貸物件に住みたいと考えている人から人気を集めています。

間取り・設計の自由度が高い

木は鉄やコンクリートに比べて加工がしやすいため、建物の設計や間取りの自由度が高い点がメリットとして挙げられます。

デザイナーズアパートやおしゃれな物件には木造が多い傾向にあり、自分好みの部屋が見つかりやすい点が木造アパートの良いところです。

部屋を広く使える物件が多い

木造アパートは、鉄骨造や鉄筋コンクリート造と異なり、部屋を広く使えるという特徴があります。

鉄骨造やRC造の場合、構造を支えるための梁や柱が出っ張ってしまい、部屋の広さを圧迫してしまうというケースが多々あります。

その点、木造は他の構造に比べて柱を細く作ることができ、また梁を設ける必要もないため、部屋のデッドスペースが必要最低限になり、広く使うことが可能になります。

壁に背の高いタンスを置いたり、壁一面にシアターを映したりといったことが可能になり、部屋を広く使ってインテリアを楽しむことができます。

通気性が高い

木造アパートは、ほかの構造に比べて通気性が高い点が特徴的です。

通気性が高いと熱がこもりにくく、夏は部屋がジメジメしづらいと同時に、冬は空気の循環を適切に行うことができます。

通気性が良いと湿気が生まれづらいため、カビやダニも発生しづらくなります。

コロナウイルスをはじめとした、ウイルス対策の一環としても重宝されるため、通気性の高さは木造アパートのメリットであると言えます。

火災によって倒壊しづらい

木造アパート経営は火災のリスクが高いですが、一方で火災によって倒壊しづらいというメリットがあります。

そもそも、コンクリートのように燃えない素材と違い、木材は構造自体が燃えます。

燃えない素材である鉄筋や鉄骨は高温になると強度が保てなくなり、曲がってしまいます。その結果、建物が熱に耐えられなくなって一気に倒壊してしまう可能性があります。

一方、木材は表面が燃えて炭化しますが、中の芯まで燃えるのには時間がかかります。そのため、木造アパートの場合には倒壊までの時間が稼げます。

よって、大きな火事になった際に逃げる余裕を作りやすいのは木造アパートのメリットであると言えるでしょう。

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活用事例:ナチュラルテイストなメゾネット木造賃貸アパート

エリア愛知県
土地面積(㎡)163.88
延べ床面積(㎡)66.24
木目調で統一された内装デザインです。洗面室、バスルーム、トイレにも窓があり、明るい室内の設計です。(株式会社ユニホーの土地活用事例)

防音性について内見時にチェックしておきたいポイント

木造アパートの防音性は、内見のタイミングである程度チェックすることが可能です。ここでは、内見の際にチェックしておきたい防音性のポイントを紹介します。

防音性のチェックポイント
  • 同行者に一度歩いてもらう
  • 壁や床を軽くたたいてみる
  • 共用部分に騒音に関する張り紙がないか確認する
  • 近隣住民がいそうな夜の時間帯に内見する

同行者がいない場合は、担当の不動産会社の方に歩いてもらってみてもよいでしょう。

なお、共用部分のチェックは必ずしておくことがポイントです。日ごろから騒音が問題になっている場合は、騒音に関する注意書きが書いてあることもありますし、騒音以外の問題に関しても言及されていることがあるためです。

木造と鉄骨造で性能に大きな差はない

木造と鉄骨造とでは防音性を含め大きな性能の差はありません。また、防音性については自分でも対策することが可能です。以下が防音対策の一例です。


  • 床に防音シートを敷く
  • 防音カーテンをかける
  • 防音壁を壁に設置する
  • 吸音材や防音パネルを貼る

木造アパートを借りるのであれば、内見時のチェックを欠かさないこと。また、入居した後は以上の防音対策を試すことで快適な暮らしが実現できることでしょう。

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