木造アパートのメリットとデメリット|住みやすい木造アパートの探し方は?

木造アパートのメリットとデメリット|住みやすい木造アパートの探し方は?

木造アパートというと、隣の音が聞こえる、耐震性が不安、光熱費がかかるなど、住みづらいという印象を持っている方も多いのではないでしょうか。
実際、築年数や物件の間取りによってはそういうこともありますが、住みやすい木造アパートを探せば快適な暮らしを送ることができます。

この記事では、木造アパートに住もうか検討している方に向けて、木造アパートのデメリットについて解説していきます。

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木造アパートのデメリット

まずは、木造アパートに住むデメリットとして、以下の5つが挙げられます。

  • 防音性が低い
  • 耐震性に不安が残る
  • 気密性が低い
  • 電気代が上がりやすい
  • 築年数による資産価値の低下が早い

防音性が低い

木造アパートは、鉄骨造アパートや鉄筋コンクリート造アパートに比べると、遮音性が低いことが多いです。
上の階や下の階、隣の部屋の人の歩く音や生活音が聞こえやすいことが多いのが、木造アパートの特徴です。

隣の人の声が聞こえやすいと、隣の人の騒音がクレームにつながって住民同士のトラブルにつながったりすることもあります。

また古い木造アパートだと、大声でなく、話し声のような小さい声でも聞こえることがあります。そのため、ちょっとした生活音がストレスになり、すぐに引っ越しせざるを得ないというケースもあります。
入居者が実際に暮らしてみて感じる音は、建物の構造だけでなく、他の入居者や周囲の環境が大きく影響しますが、一般的に木造アパートと言うと、遮音性の面で悪いイメージを持たれやすいです。

耐震性に不安が残る

木造というと、耐震性が高くないという印象を持っている方も多いのではないでしょうか。
確かに、鉄骨造と比較すると耐震性に不安はありますが、1981年に建築基準法が改正され、新耐震設計法で建築することが求められているため、耐震性の基準はクリアしているのが現在のアパートです。

新耐震設計法では、震度6以上の地震でも倒壊しないような設計が求められており、どんなアパートでもこの水準を担保する設計をするよう求められています。

ただし、中古の木造アパートの中には、旧耐震基準で設計されているものもある点には注意が必要です。

気密性が低い

木造アパートは通気性が良いため、気密性が低くなってしまうというデメリットがあります。
気密性が低いと外気の影響を受けやすく、真冬や真夏の外気温が室内の温度に影響します。冬は寒く、夏は暑い傾向にあるのが木造アパートのデメリットです。

その結果、快適な温度にするべくエアコンを強く設定する必要があるため、電気代などの光熱費が高くなってしまうことがあります。

なお、木造アパートは虫が出やすいのでは?という疑問を持たれることも多いですが、ほかの構造と比較してそれほど出やすいとは言えません。
鉄骨造でも鉄筋コンクリート造でもシロアリなどの害虫が出ることはあるため、特別木造だから多いということはありません

築年数による資産価値の低下が早い

木造のアパートは、ほかの構造に比べて寿命が早い点がデメリットとして挙げられます。
アパートの寿命は法定耐用年数物理的な耐用年数の2つに分けて考えることができます。

法定耐用年数とは税制上、減価償却を行う期間を定めたもので、賃貸アパートにおける構造別の法定耐用年数は以下の通りです。

構造 法定耐用年数
木造 22年
鉄骨造 骨格材の厚み3mm以下
骨格材の厚み3mmを超え4mm以下
骨格材の厚み4mm以上
19年
27年
34年
鉄筋コンクリート造 47年

鉄骨造でもいわゆるプレハブ工法などは木造よりも低い耐用年数が設定されています。 法定耐用年数を超えると法律上の建物としての価値は失われるため、そのままでは融資を受けたり、担保にすることは難しくなります

また、水回りや屋根、壁などの修繕などが必要な頃合いになってくるため、大規模修繕などを計画する時期にもあたります。法定耐用年数を超えたからといって、即取り壊しとはなりません。ただ、適切な修繕をしていないと年数のイメージだけでなく、見た目のイメージも加わって入居希望者に悪いイメージを与えてしまう可能性があります。

資金計画などの面でも鉄筋コンクリート造の半分程度の耐用年数であることを踏まえた上で、経営耐用年数や資金繰りなどを考える必要があります。適切に建てられ、適切に修繕を行えば、木造でも十分長い年月賃貸経営ができるので、よく相談しましょう。

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木造アパートのメリット

ここでは、木造アパートに住むメリットを紹介します。

  • 家賃が比較的安い
  • 通気性が高い
  • 間取り・設計の自由度が高い
  • 部屋を広く使える
  • 火災耐性が強い

家賃が比較的安い

木造アパートは、鉄骨造や鉄筋コンクリート増などほかの構造のアパートに比べて、建築費が安い点が特徴的です。
そのため、大家側が家賃設定を多少低くすることができ、近隣の鉄骨造・鉄筋コンクリート造のアパートよりも家賃が安くなる傾向があります。

また、木造だと2~3階ほどで建築することが多いため、エレベーターの設置や共同設備の充実化を図る必要がなく、共益費・管理費にかかるコストも少なくなる点は魅力的です。

通気性が高い

木造アパートは、ほかの構造に比べて通気性が高い点が特徴的です。
通気性が高い熱がこもりにくく、夏は部屋がジメジメしづらいと同時に、冬は空気の循環を適切に行うことができます。

通気性が良いと湿気が生まれづらいため、カビやダニも発生しづらくなります。
コロナウイルスをはじめとした、ウイルス対策の一環としても重宝されるため、通気性の高さは木造アパートのメリットであると言えます。

間取り・設計の自由度が高い

木は鉄やコンクリートに比べて加工がしやすいため、建物の設計や間取りの自由度が高いです。
そのため、鉄骨造や鉄筋コンクリート造の物件に比べて間取りや設計の種類が豊富な点が特徴的です。

特に、狭小地や複雑な土地にアパートを建てられるケースも多く、アパート建築を検討している方にとっても魅力的だと言えるでしょう。
近年は木造で安価にデザイナーズアパートを建てるといった事例も多くあり、こだわりのある物件に住みた方は、木造も視野に入れてみてもよいでしょう。

部屋を広く使える

木造アパートは、鉄骨造や鉄筋コンクリート造と異なり、天井や部屋の角に梁がありません
そのため、構造によって部屋のスペースが狭くなってしまうことがなく、部屋を広く使うことができます。

壁に背の高いタンスを置いたり、壁一面にシアターを映したりといったことが可能になり、部屋を広く使ってインテリアを楽しむことができます。

火災への耐性が強い

木造アパート経営で最も気になるリスクは火災です。コンクリートのように燃えない素材と違い、木材は構造自体が燃えます。
しかし、火災における建物の倒壊リスクという面においては見方が変わります。コンクリート造の建物は火災による熱で構造が弱くなります。

鉄筋や鉄骨は高温になると強度が保てなくなり、曲がってしまうのです。一方、木材は表面が燃えて炭化しますが、中の芯まで燃えるのには時間がかかります。
コンクリート造の場合、建物が熱に耐えられなくなると一気に倒壊しますが、木造アパートの場合には倒壊までの時間が稼げます。
家財道具が燃えることを考えると建物が倒壊するまで逃げる時間が長い木造アパートはメリットであると言えます

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住みやすい木造アパートの探すためのポイント

ここまで木造アパートのメリットとデメリットを解説してきました。
ここからは、住みやすい木造アパートを探すためのポイントを解説します。

防音対策が施されているか確認する

アパートの防音対策がしっかりされているか確認するようにしましょう。
内見の際に、隣人の声が聞こえないか、歩く音や物を落とした音が聞こえないかなどを確認すると良いでしょう。

また、場合によっては同行者(不動産屋のスタッフや友人など)に歩いてもらい、どの程度音が聞こえるか確認してみるようにしましょう。
なお、具体的に防音対策がなされているか確認するためには、下記を参考にしてみてください。

これで安心!防音対策チェックリスト


  • 壁に石膏ボードが貼られている(遮音制振ゴムシートで挟まれているとなおよい)
  • 窓に防音サッシ、二重窓が使われているか
  • フェルト素材、遮音制振ゴムマット、クッションフロア素材等が活用された床であるかどうか

防音は「遮音・吸音・制振」の観点から対策を行っているかを確認します。
木造アパートで防音対策に気を使っている場合、上記観点をもとに、何かしらの追加対策を行っている場合がほとんどです。壁や床、窓に防音対策となる素材を使っているのか、何か設置しているのかどうかなどを確認してみるようにしましょう。

アパート全体の間取りも気にしよう

住みやすいアパートは、部屋と部屋同士の関係もこだわって設計されています。
例えば、隣の部屋の洗濯機と自分の部屋の寝室が横にある間取りだと、騒音を感じるリスクが高くなります。

そのため、アパート全体の間取りを確認し、どんな設備がどこにあるのかを確認して自分の部屋に騒音が発生しないかどうかを確認しましょう。
特に、洗濯機やユニットバス、キッチンなどが壁越しにそばにある間取りだと、騒音につながる可能性が高くなるので注意してみてください。

また、最上階や角部屋だと、下の階や隣の部屋がない分騒音リスクは少なくなります。
その分家賃が高くなってしまうこともありますが、騒音リスクを抑えられるので、一度検討してみてください。

周辺環境の確認も怠らず

隣人や上下の騒音がなくても、周辺環境の騒音は防ぎづらいのが現実的です。
そのため、内見のタイミングで、周辺環境の確認をしておきましょう。

幹線道路が近くにないか、ショッピングモールなどの施設がないか、工場や鉄工所などがないかどうかを確認しておきましょう。
また、お祭りや花火大会といった、定期的なイベントがないかどうかも確認しておけると安心です。

ただ、周辺環境の騒音が気になる場合でも、きちんと部屋に防音・遮音対策が施されていれば何ら問題はない場合がほとんどです。
そのため、一度内見する際にどのくらい部屋に騒音が入ってくるのかを確認してみましょう。

耐震性・耐久性が担保されているかどうか気にしよう

木造アパートは寿命が短く、築年数の長いアパートだと耐震性や耐久性の精度が落ちていることもあるのが現実です。
そのため、かなり築年数の古いアパートの中には、耐震性や耐久性がきちんと担保されていないこともあります。

アパートの建築に関しては、2000年に建築基準法が改正され、耐震性や耐久性の基準が厳しくなっています。そのため、2000年以降に建築された木造アパートかどうか、を基準に選ぶのも1つの手でしょう。
また、外壁にひびが入っていないか、木材や壁材が痛んでいないかなど、目で見てわかるポイントをきちんと確認しておくことも大切です。

木造アパートでの生活に向いている人

木造アパートのメリットやデメリットについて紹介してきましたが、ここでは、木造アパートでの生活に向いている人を紹介します。

家賃を抑えたい人

木造アパートの最大のメリットは、家賃が安いことです。
そのため、貯金をしたいから家賃を抑えたい、生活費にかける費用は抑えたい、という方は木造アパートが向いていると言えます。

ただ、上であげたデメリットがある以上、結果的に引っ越しすることになって引っ越し費用がかさんだ、ということもありえます。
そのため、内見のタイミングで入念にチェックしておき、ここで暮らしていけるかどうかは入念に確認しておきましょう。

周りの生活音が気にならない人

木造アパートで気になるのは、やはり近隣住民の生活音です。
ちょっとした物音で夜中に目が覚めたり、騒音が気になってストレスを感じるような人は、木造アパートは避けた方が良いでしょう。

逆に、これらの音が気にならない人にとっては、特に問題ありません。
周りの生活音が気にならない人や、周囲の雑音がストレスに感じない人、また外出が多くてあまり家にいないことが多い人は、木造アパートでも快適に暮らすことができるといえるでしょう。

ハウスダストが気になる人

木造アパートは通気性が良く、カビやダニが繁殖しにくいということはメリットの部分で説明した通りです。
そのため、ハウスダストが気になる人は木造アパートを選ぶのも1つの手です。

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木造アパートのデメリットが嫌な方は

この記事では、木造アパートのデメリットについて解説してきました。
防音性や遮音性が低いことや気密性が低いことがデメリットとして挙げられましたが、このデメリットがいやだという方は、鉄骨造や鉄筋コンクリート造など、他の構造のアパートに住むことがおすすめです。

また、賃貸経営を検討している方は、これらのデメリットを把握したうえで、きちんと対策をしたうえで建築しないと入居者が見込めません。
そのため、木造のアパート経営を検討している方は、防音や遮音、耐久性などの不安がないような形で建築するようにしましょう。

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