タワーマンションでの生活に憧れを抱いている人も多いのではないでしょうか。本記事では、居住者がタワーマンションに住んでみて気づいたことや満足する点、不満なポイント、価格など、タワーマンションをさまざまな角度からみていきましょう。
タワマンの定義について知りたい方は、こちらの記事をご覧ください。
タワーマンション、住んでみてわかったこと
タワーマンションに住んだり購入を希望している人は、「居住者による住んでみてわかったこと」以外にも、さまざまなことを知る必要があります。そもそもタワーマンションとは何か、マンション内の格差などはおさえておくべきこと。それぞれについて詳しく解説していきましょう。
20階建て以上のタワーマンション
まずは、タワーマンションの定義についてまとめていきましょう。タワーマンションは、「タワマン」と呼ばれることもあり、基本的には、20階建て以上のマンションのことです。建てられるエリアは、開発地域や都市部、商業エリアになることが多いです。「高さ」が魅力のマンションであり、上の階になればなるほど、人気を集める傾向にあります。「街のランドマーク」となることも多く、タワーマンションに住んでいることがステータスになることもあるでしょう。いずれにせよ、通常のマンションとは異なる魅力を持っています。
比較対象として、低層マンションを取り上げます。一戸建ての多いエリアに建てられる低い建物であり、高層マンションのようにエレベーターを待つ時間が長いことはなく、移動が楽です。
しかしながら、マンションの管理体制は万全とは言えない建物も多く、セキュリティ面や贅沢さは、タワーマンションならではの特権と言えるでしょう。
マンション内には格差がある
タワーマンションは、部屋によって価格が大きく異なります。東京都江東区にあるお台場の「ブリリアマーレ有明」は、る33階建てのマンションであり、露天風呂やプールなどもついている贅沢な居住地です。一番高い部屋は、なんと10億円以上。一番安い部屋は、2970万円であり、9億7000万円も開きがあります。低層階に住んでいる人の中には、上層階に対して憧れを抱いていることもあるでしょう。
タワーマンションに満足するポイント!
タワーマンションに住んでみて満足するポイントは、どのようなところなのでしょうか。眺めが良いことや、防災防犯に長けている点、便利な共用施設もあり、資産価値が下がることもほとんどありません。こうした満足点について詳しく解説していきます。キレイな景色を見ることができる
20階建て以上ということもあり、タワーマンションは、眺めが良いメリットがあります。眺めが良い場所は、おのずとリラックス空間にもなり、北向きの建物でも、日当たりが良くなるでしょう。また、高いからこそ、都市部の美しい夜景も大きな満足ポイントになります。タワーマンションの高さではなく、敷地の広さも好評。緑豊かな公開空地もあり、子どものいるご家庭も大満足できます。
防災防犯に長けている
居住地の防災や防犯は、誰でも気になるポイントです。タワーマンションであれば、地震エネルギーを吸収する構造の建物もあり、非常用エレベーターや防災センターも設置していることが多く、防災性に優れていると言えるでしょう。警備員が巡回していることや、監視カメラを設置するなど、防犯面にも長けています。こうした設備などは、通常のマンションには少ないでしょう。マンションのセキュリティ種類は何があるの?防犯対策が高いマンションを選ぼう!
便利な共用施設あり
タワーマンションに対して満足している人は、「共有施設」をメリットに挙げることもあります。
タワマンには、キッズルーム、屋上庭園、ジム、スーパーマーケットなどが併設されていることもあり、これらは通常のマンションにはないと言えます。また、まるでホテルのようなエントランスのタワーマンションもあり、これも、タワマンのメリットのひとつです。
他にも、詳しく知りたい方は、下記の記事もご覧ください。
ペントハウスとはどういう意味?間取りや購入のメリットとデメリットを徹底解説!
タワーマンションのここが不満!
タワーマンションに不満を感じるポイントについて解説します。タワマンのデメリットとして有名なのは、維持費や管理費が高いことです。
また、住民タイプが異なることから、トラブルを起こしてしまう可能性もあるでしょう。広くて高い建物の分、移動が大変であり、住みづらさを感じることもあります。こうした不満な点について詳しく解説します。
維持費や管理費が高い
維持費や管理費の高さは、タワーマンションの不満ポイントです。通常のマンションとは異なり、他住民と共有する場所も多く、施設が充実し、これらが管理費の高さにつながります。また、タワマンの高品質かつ高性能な設備、工法などにより、修繕積立金が不足し、一時金の取り立ても考えられます。最初は安かった費用も、年を重ねるごとに高くなることもあるでしょう。他にも、駐車場代がかかることや共有設備使用時の別途料金などもあり、タワーマンションに住むためには、ある程度の資本力が必要です。
住民タイプが異なる
タワマンの特徴として、住むために購入する人だけではなく、海外投資家などが投資目的に買うこともあります。つまり、住民タイプが異なる可能性があり、修繕などの話になれば、折り合いがつかず、住民同士のトラブルの可能性もあるでしょう。節税目的で購入する人も存在し隣人がころころ変わることもあり、不安を覚える人も多いようです。
移動がめんどくさい
「高層」「敷地が広い」というメリットがあるものの、これらを裏に返せば、移動することが大変だと言えます。上の階になればなるほど、移動に時間がかかり、荷物が多いときなどは一苦労。火事が起きたときなどは、エレベーターが混雑するなどのトラブルも考えられます。
また、広い敷地だからこそ、侵入されやすいとも言えるでしょう。
住みづらさもある
他に不満を感じるところを挙げるとすれば、強い風に影響されてしまうことです。高いマンションは、上の階になれば恐ろしく風が強く、室外に洗濯モノを干したり、外で美しい景色を眺めることも難しいでしょう。スーパーマーケットなどが併設されていることもあり便利な点もありますが、住みづらさを感じるはずです。
実際、現在タワーマンションに住んでいる人は、ずっと住み続けるのではなく、中古でも構わないと思っている人の方が多いというデータもあります(読広生活者調査『CANVASS』)。もちろん不満しかないわけではありませんが、状況次第で柔軟に住まいを変更する姿勢がうかがえます。
タワーマンションの価格はどれくらい?
タワーマンションの価格について詳しく解説します。まずは、家賃相場です。エリア内において、通常のマンションよりも、20%高いと言われています。また、階数での価格差は、最大で10倍以上あることもあり、全く異なる世帯年収の人が住んでいる建物とも言えるでしょう。こうしたタワーマンションの価格について、さまざまな角度からみていきましょう。タワマンの家賃相場は20%高い
すべてのタワマンが該当するわけではありませんが、家賃相場は、エリア内において通常のマンションよりも、だいたい20%高い傾向にあります。周辺物件と比較して家賃相場を決めるものですが、タワーマンションは、日当たりの良さ、共有設備などに優れていますので、他物件よりも高くなります。
都内の階数の価格差は最大で10倍以上
タワーマンションは階数によって価格が全く異なります。格差はどれぐらいあるのでしょうか。東京都23区であれば、平均4倍ほどの価格差がありますが、最大で10倍以上の建物も。大阪府でも最大で8倍以上差のあるタワーマンションがあります。住む階数などで全く異なるタイプの人が住んでいると言えるでしょう。
購入価格は3億円以上・賃貸は80万円以上もある
都内のタワーマンションの購入価格や家賃相場をチェックします。購入額であれば1億円を超えることは珍しくなく、3億円以上の物件もあります。一等地でなければ、数千万円で購入するこも可能。家賃相場は、数十万円以上を基本とし、80万円以上のタワーマンションもあります。
通常のマンションよりも20%高いと言われていますが、物件によっては遥かに高額のときもあるでしょう。家賃の初期費用には、敷金や礼金がかかることは普通であり、家賃が高ければ高くなるほど、それらの費用もアップします。
おすすめは下層階
「どうしてもタワーマンションを購入したい」という人は、下層階がおすすめです。タワマンを新築で売り出す場合、1棟が基本となり、高層階~下層階と分けられることがあります。中古の場合は、1住戸ごとの販売が多く、新築のように価格の比較を行えません。価格を比べられた際、同じマンション内の高いほうを入手しがちですが、中古ではそれができず、しかもお得に購入することが可能です。
世帯年収1,000万円以上が購入者
タワマンを購入したい人は、世帯年収1,000万円以上を目安にしてください。もちろん購入する物件の金額にもよりますが、7,000万円~8,000万円クラスのマンションであれば、購入することは十分可能でしょう。
もっと高値のタワマンを欲しい人は、世帯年収1,000万円を遥かに超えないと実現不可能かもしれません。
また、タワーマンションは住むために買う人だけではなく、相続税対策や投資に使用されることも特徴です。いずにれせよタワーマンション購入希望者は、価格だけではなく、管理費などのランニングコストも考慮して物件を選ぶようにしましょう。
良景観を生活に取り入れるタワーマンション
憧れの的になることが多いタワマンですが、実はメリットだけではなくデメリットも存在する物件です。購入してから後悔する人も少なくないので、あらかじめデメリットも知ったうえで購入するかどうかの判断をしてください。
タワマンを購入するときは、場合によっては共用施設やサービスが少ない物件や低層階の物件のほうがいいケースもあります。ステータスや見栄ではなく、入居後の生活を基準に物件を選んでいきましょう。
また、中階層のマンションと比較して物件数の少ないタワマンの中から、自力で理想の物件を探すというのはなかなか骨が折れるもの。
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