神奈川県横浜市戸塚区にある、戸塚駅。JR東海道線を利用すれば横浜駅まで約10分であること、その他東京方面へのアクセスの良さからも利便性が高く、居住地として候補に入れている方も多いのではないでしょうか。
本記事では、戸塚駅から都心部へのアクセスの他、戸塚駅周辺の住環境やおすすめスポットについても解説します。実際に住んでみた際に気になる治安や、駅周辺のショッピング情報についても記載しているので、ぜひ参考にしてみてください。
戸塚の住みやすさは?
戸塚駅は大きく分けて西口と東口があり、それぞれにショッピングモールがあります。改札をを出たら一方しか栄えてない駅も多い中、どちら側の出口にも商業施設があるのは嬉しいポイントではないでしょうか。近くには明治学院大学の戸塚キャンパスもあり、学生が多いのも注目すべきところ。
家賃相場も高くなく、ベッドタウンとして人気がある戸塚エリアですが、その住み心地はどのようなものなのでしょうか。ここでは、戸塚駅の利用客数や治安などから、実際の住みやすさについて解説します。
戸塚駅の利用者数は?多い?
先述した通り、戸塚駅には、JR東日本の各線と横浜市営地下鉄線が乗り入れています。それぞれの利用客数をまとめてみました。まずは、JR東日本の乗車人数数です。2019年度の定期券内と定期券外、どちらも合わせた乗車人員は112,598人となっており、これは同年の乗車人員数としては30位の数字となります。上位20位までが新宿や東京といったターミナル駅であること、もしくは田町や恵比寿といったオフィス街であることを考えると、戸塚駅の30位というのは比較的利用客が多いといえるでしょう。また、この乗車人員はJRに乗り入れる路線全てを合わせたものであるため、複数の路線が走っている戸塚駅の数字が増えるのも当然かと思います。続いて、横浜市営地下鉄線の利用状況を見てみましょう。
こちらもJR戸塚駅同様2019年度の乗車人員数で見ると、44,137人の利用がありました。JRに比べると半分以下の数字ですが、ブルーライン内で見ると72,278人の横浜駅に続いて第2位となります。
以上のことから、戸塚駅はJRと横浜市営地下鉄共に電車の利用者が多いといえるでしょう。
戸塚駅の治安は?
続いて、戸塚エリアの治安について見てみましょう。令和3年度1~6月における、戸塚区の犯罪発生認知件数は、414件です。同じ横浜市内だと、1位が中区で675件なので、極端に多いとも少ないとも言えないようです。
しかし、罪種で見ると同期間の凶悪犯罪は1件であり、横浜市内の総数が59件であることを考えるとかなり少ないといえるでしょう。ここで定義されている凶悪犯とは、殺人・強盗・放火などであり、この件数が少ないのは安心できる要素のひとつですね。
また、戸塚区では「犯罪のないまちづくり事業」を行っています。これは、防犯活動に自主的に取り込み、防犯意識を高めることを目的に活動する団体に助成金を交付するものです。助成の対象となる活動として、地域パトロールの実施や防犯マップの作成があることからも、地域全体で防犯意識の向上を目指しているのがわかります。
以上のことから、戸塚エリアはファミリーから女性の一人暮らしまで、幅広い層に適した安心な街といえるでしょう。
戸塚から都心へのアクセス
戸塚駅から都心へ、通勤や通学を考えている方も多いのではないでしょうか。ここでは、戸塚駅に乗り入れている
- 東海道線(JR)
- 横須賀線(JR)
- 上野東京ライン(JR)
- 湘南新宿ライン(JR)
- ブルーライン(横浜市営地下鉄)
について、路線ごとに都心へのアクセス方法を解説します。
東海道線 戸塚駅から都心へのアクセスは?
JR東日本管内における東海道線は、東京都千代田区の東京駅から静岡県熱海市の熱海駅まで、約100kmを走る長距離路線です。戸塚駅から都心へ向かう場合は、上り方面の列車に乗車することになります。
東海道線は一駅の区間が長く、戸塚駅の出発後、次の停車駅は横浜駅となります。乗車時間はわずか10分程なので、横浜駅に職場や学校がある人は非常に便利ですね。
また、その後の停車駅が川崎駅、品川駅、新橋駅と続いていて、終点である東京駅へも5駅で到着します。ターミナル駅を停車しながら東京駅までも36分で到着できることからも、戸塚駅から東海道線を利用して都心へ向かうのは便利だといえるでしょう。
横須賀線 戸塚駅から都心へのアクセスは?
横須賀線は、東京都千代田区の東京駅から神奈川県横須賀市の久里浜駅までを結ぶ路線です。この横須賀線の上り列車は、東京駅以降に総武線快速として引き続き運行することも多く、千葉方面や成田空港を終着とする列車もあります。
東海道線と近いルートを走りますが、東戸塚駅や武蔵小杉駅など、一部停車駅が異なるため使い分けるとよさそうです。東京駅以降の総武線快速停車駅には、新日本橋駅や錦糸町駅などがあり、職場が近い人には特におすすめの路線となります。
上野東京ライン 戸塚駅から都心へのアクセスは?
上野東京ラインは、2015年に開業したばかりの新しい路線です。これまで上野駅から東京駅は山手線または京浜東北線のみが運行していましたが、上野東京ラインの開通により先述した東海道線を、高崎線や宇都宮線で直通運転することが可能になりました。
もちろん、この新路線の開業により戸塚駅の利便性も上がっています。例えば、上野駅が直通42分で行けるようになりました。その他、赤羽や大宮までも乗り換えなしで向かうことができます。
現在戸塚駅に発着している東海道線のほとんどは、この上野東京ラインで高崎線または宇都宮線直通運転をしているため、都心を中心にさらにアクセスが向上したといえるでしょう。
湘南新宿ライン 戸塚駅から都心へのアクセスは?
湘南新宿ラインは、池袋、渋谷、新宿を経由しながらも、宇都宮線や高崎線、東海道線や横須賀線を直通で運行するルートです。その組み合わせは複数挙げられますが、戸塚駅は東海道線と横須賀線の2路線が停車するため、基本的には全ての湘南新宿ラインに乗車することができます。
この湘南新宿ラインのポイントとなるのが、前述した通り池袋、渋谷、新宿を経由するということ。東海道線や横須賀線で渋谷や新宿方面に向かうには品川駅で山手線に乗り換える必要があったのですが、湘南新宿ラインを利用すれば乗換をせずに向かうことができます。所要時間は、渋谷で37分、新宿で43分。どちらも1時間圏内なのは嬉しいですね。
横浜市営地下鉄ブルーライン 戸塚駅から都心へのアクセスは?
横浜市営地下鉄ブルーラインは、神奈川県藤沢市の湘南台駅から神奈川県横浜市青葉区のあざみ野駅までを結ぶ路線です。この路線は直接都心部に向かうことこそないものの、新横浜駅を有しているため東海道新幹線の乗車時には役立つのではないでしょうか。
また、横浜駅までも快速を利用すれば23分で到着することができるので、人身事故などでJR線が不通となった場合の代替手段として考えると、安心感があります。
また、湘南台駅からは小田急江ノ島線に乗り換えることもできるため、先述したJR各線で行きづらい町田方面などへのアクセスにも適しています。
戸塚はどんな街?3つの特徴
治安や都心へのアクセスなど、戸塚エリアの住みやすさについて解説してきましたが、実際に暮らしてみた際に感じる特徴にはどのようなものがあるでしょうか。大きく3つに分けて解説します。
駅前が栄えている
戸塚駅は、大きく西口と東口に分かれていますが、どちらも商業施設が充実しているため買い物には困りません。一方しか栄えてない駅だと「(逆サイドに住んだ場合に)買い物が面倒」、なんてことも起こらないため、安心ですね。また、バスターミナルも西口と東口の2箇所にあるため、バスを利用して駅から離れやすいのもポイントです。子育てがしやすい
戸塚駅西口にある戸塚区役所には、『子育て応援ルームとことこ』があります。子育て情報コーナーの設置や、子育て支援など行っているためお子さんがいる方には便利です。
また、生後6ヶ月から未就学のお子様を連れて区役所の手続きなどを行う場合は、一時託児も行っているのでお子様を気にすることなくゆっくり手続きができるのも嬉しいですね。
駅前を離れると自然が多い
戸塚駅は西口も東口も栄えていますが、少し離れると自然に囲まれた街並みに変化します。戸塚区内には広大敷地の公園や、ゆったりと過ごせる河川敷もあり、都会の喧噪から離れてのんびりと暮らしたい方には最適です。
戸塚周辺のおすすめスポット5選
多くの商業施設がありながらも自然豊かである戸塚エリア。そんな戸塚エリアの中でもおすすめのスポットを5つに厳選して紹介します。
サクラス戸塚(戸塚駅西口から徒歩3分)
サクラス戸塚は、戸塚駅西口直結の商業施設です。ニトリやABCマート、西松屋といった生活雑貨店が中心でありながらも、カフェやスーパーなどの飲食店や食料品のテナントもあり、日々の生活で必要なものはほぼ全て揃うラインナップとなっています。
また、クリニックも4軒が開業していて、耳鼻咽喉科や小児科、歯科、整形外科、乳腺外科と様々です。中でも歯科は20:30まで受付をしているため、仕事帰りに立ち寄ることも可能です。
「サクラ、咲く。サクラのように華やかに、そして美しく暮らす毎日を。」そんなキャッチフレーズにぴったりな、明るい店内が魅力の商業施設です。
戸塚モディ(戸塚駅東口直結)
以前はマルイ戸塚店だったものがリニューアルオープンしたのが、この戸塚モディです。地上7階建てで、ファッションショップの他、書店や家電量販店やフィットネスクラブなど大型の店舗があるのが特徴。
最上階である7階は、レストランフロアとなっていてインドカレー屋さんやパスタ専門店など、様々な食事を楽しむことができます。
戸塚宿ほのぼの商和会(戸塚駅西口から徒歩10分)
戸塚宿ほのぼの商和会は、戸塚駅西口や戸塚小学校付近、国道1号線近辺にある商店が加盟している組織の名称です。区役所の移転をきっかけとし、2007年にできた商店会で2017年9月時点では67店舗が参加しているそう。
毎月第3土曜日には戸塚区民市を開催していて、近辺は日本一短い歩行者天国が生まれるとのこと。商店街を活性化することの他、「普段ないものを楽しんでもらいたい」という心意気があるようです。
俣野公園(戸塚駅西口からバス25分)
俣野公園は、2005年に開園した都市型の公園です。この地には元々横浜ドリームランドという遊園地があったのですが、2002年に閉園したことをきっかけに横浜市が公園として整備しました。樹木や草花などの緑が多く存在する他、薬科大スタジアムや多目的広場などがあります。
中でも薬科大スタジアムは全国高等学校野球選手権の神奈川大会が開催されることでも知られています。
富塚八幡宮(戸塚駅西口から徒歩20分)
富塚八幡宮は、戸塚の地名の由来になったと言われている由緒ある神社です。平安時代には多くの富塚や戸塚性がこの地に在住していたとされています。
境内には松尾芭蕉の句碑があることでも知られていて、その厳かな雰囲気からも長い歴史を感じることができます。
戸塚に住むうえで注意することは?
坂道が多い
駅周辺を含めて、坂が多いため注意が必要です。高齢者にとっては厳しい環境の可能性があるでしょう。また、ちょっとした移動に便利な自転車も、電動機付きのものが安心です。
通勤ラッシュで大混雑する
戸塚駅に乗り入れているJR各線は、通勤時間帯で非常に混雑することで有名です。戸塚駅のピークは6:55~8:25とされているため、通勤ラッシュを避けたい方は少し早めに出勤するなどして対策をしましょう。
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利便性の高さが魅力の戸塚ですが、実際に住んでみないとわからない点が多いことにも注意しましょう。
例えば、
- 近くに病院があるのはいいけど、救急車の音がうるさい
- 育児制度が充実しておらず、保育園探しに苦労した
- 飲み屋街が近くにあって、夜酔っ払いが多い
など、地元の人にしかわからない情報も少なくありません。つまり、その街の住みやすさを知るには地元に詳しい人に話を聞くのが最も確実で早い方法です。
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戸塚は数多くのお店が並び、アクセスも良く住みやすいエリア
駅周辺の商業施設が充実していながらも、緑のある住みやすい地域である戸塚エリア。都心へのアクセスの良さを含めて、近年人気が高まってきています。再開発が進んでいることからも、今後さらに注目すべきエリアとなるでしょう。戸塚近辺への住み替えを検討している方は、こちらの記事もご覧ください。
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