神楽坂は東京都新宿区にある、古くて良いものとモダンなものが融合する大人の街です。質の良いものやサービス、料理を楽しむことができる、歴史ある上品な街で、多くの人の憧れともなっています。
本記事では神楽坂の住みやすさや都心からのアクセス、おすすめスポットなどを詳しく解説します。また神楽坂に住むうえでの注意点も紹介しますので、住むことを検討されている人はぜひ参考にしてみてください。
神楽坂の住みやすさは?
東京都新宿区にある神楽坂は、古いものと新しいものがバランスよく共存する、歴史ある上品な街です。明治~昭和時代から発展したこの地域は、当時の古き良き文化を残しつつ、最近はおしゃれなお店も増え、「古」と「新」をどちらも楽しむことができる、贅沢な街です。
また、路地や横丁が多く、個人経営の飲食店が多く並ぶのも、神楽坂の人気の秘密。電車や地下鉄の利便性もよく、少し歩けば自然もあり、ほっと一息つくこともできます。その利便性と街の魅力から、都心で働く人を中心にとても人気のある街です。街の落ち着いた雰囲気からも感じることができるように、大人の街で、特に夜の時間帯は学生よりも社会人が多く見られます。
神楽坂から都心へのアクセス
神楽坂駅は、東京メトロ東西線の駅です。東京都の中野駅から千葉県の西船橋駅をつなぐ東西線は、東京を横断している路線で、九段下や大手町、日本橋といったオフィス街を通ります。神楽坂駅から
- 九段下駅までは、東西線で4分
- 大手町駅までは、東西線で8分
- 日本橋駅までは、東西線で10分
で行くことができます。
また、徒歩圏内に都営大江戸線の牛込神楽坂駅と、JR総武線の飯田橋駅がありますので、その2路線を使えばさらに短時間で都内の主要駅へ行くことができます。
- 上野御徒町駅までは、牛込神楽坂駅から都営大江戸線で8分
- 新宿駅までは、飯田橋駅からJR総武線で12分
と、主要駅へ手軽にアクセスできる、非常に立地のいい駅です。
神楽坂はどんな街?5つの特徴
神楽坂という街の特徴として、大きく次の5つが挙げられます。
- 古さと新しさが共存する、居心地のいいおしゃれな街
- 「東京の小さなパリ」と呼ばれる、ヨーロッパの香り漂う街
- 個人経営の美味しい飲食店が横丁に集まっており、食に飽きない
- 少し足を伸ばせば、自然に触れることができる
- 都心主要駅へのアクセスがいい
それぞれについて、詳しく解説していきます。
古さと新しさが共存する、居心地のいいおしゃれな街
明治~昭和時代から、花街(芸者屋や遊女屋が集まるエリア)として栄えた神楽坂。昭和中頃からは商店街や住宅街としても急速に発展し、「山の手銀座」と呼ばれ、また、文人も集まり、文化も発展してきました。
一方、近年はおしゃれでモダンなお店が増えています。2014年には、「AKOMEYA TOKYO in la kagū」という、ファッションや生活雑貨、カフェなど、良いものを取り揃えたセレクトショップが駅前に完成しました。
アンティーク雑貨や骨董品、喫茶店など、古くからある質のいいお店が残る一方、手作りアクセサリーショップ、オーガニック八百屋、アロマショップなど、近代の若い世代にも人気が出るコンセプトのお店も多く並びます。古いものと新しいものが共存して作り出す神楽坂の雰囲気は独特で、質の良さ、品の良さを感じさせます。
「東京の小さなパリ」と呼ばれる、ヨーロッパの香り漂う街
神楽坂には1952年からフランスの語学学校·文化センター「アンスティチュ·フランセ東京」があり、その為、街には多くのフランス料理店が並びます。また、フランスだけでなく、窯で焼く本格イタリアンピザや、本場のような距離の近さと熱気を感じることのできるスペインバル、ワイン専門店や生ハム屋など、多くのヨーロッパ料理を扱った専門店が並びます。上品な雰囲気や、街の隅に残る石畳、街中にある樹々など、ヨーロッパを想い出させてくれる街並みです。
個人経営の美味しい飲食店が横丁に集まっており、食に飽きない
神楽坂のメイン通りである、神楽坂通り。八百屋やカフェ、土産店や雑貨屋など、この通りを歩いていても十分楽しいのですが、本当の神楽坂の楽しみ方は、他にあります。神楽坂通りから横に伸びる数々の横丁や小路、路地裏。そこには、チャイニーズバル、焼き鳥屋、カルボナーラ専門店など、バリエーション豊富な個人経営の飲食店が並び、それぞれのお店が独特の空気を持っており、横丁全体を盛り上げています。
平日の仕事帰りのストレス発散したい場合の大衆居酒屋も、デートで使えるおしゃれなバーも、友達と休日に訪れたいランチやカフェも、全てそろっている神楽坂の横丁。小路をどんどん進んでいくとさらに新しいお店に出会うこともあり、平日も休日も街散策をして隠れた名店を見つけたくなる、飽きのこないグルメの街です。
少し足を伸ばせば、自然に触れることができる
神楽坂は新宿区にあり、その立地から、「都心部だし、緑が少ないのでは?」と思う方も多いかもしれません。しかし、神楽坂周辺には、下記のように、自然を感じることのできるスポットがたくさんあります。(カッコ内は神楽坂駅からの所要時間)
- 白銀公園:ブランコや滑り台などの遊具があり、子どもが遊べる新宿区立公園(徒歩3分)
- 北の丸公園:皇居に併設する広さ約200平方メートルの大きな公園。ピクニックやランニングに最適(徒歩30分)
- 千鳥ヶ淵:皇居のお堀に沿ってある散歩道。春には桜が咲き誇り、絶景(徒歩34分)
- 小石川後楽園:国の特別史跡に指定されている、庭園の美しい都立庭園(徒歩18分)
散歩やランニングがてら少し足を伸ばして自然を感じることができるのも、神楽坂の魅力のひとつです。
都心主要駅へのアクセスがいい
神楽坂に住む人の多くが、神楽坂に住むことに決めたポイントの一つとしてあげるのが、やはりその交通アクセスのよさ。山手線の内側に位置する神楽坂は、大体20分ほどあれば、都心のどの主要駅にも行くことができます。新宿や大手町で働いている人は、出勤時間が12分ほどで済みますし、飯田橋駅までも徒歩圏内なのでJRも気軽に使うことができ、東京駅や品川駅などへのアクセスも良いため、都内でのお出かけだけでなく旅行に行く際もとても便利です。少し頑張って歩けば、22分で東京ドームシティに行くこともでき、アトラクションやボーリング、スケートやラクーアなどで遊ぶこともできてしまいます。
神楽坂周辺のおすすめスポット5選
食と文化と自然がバランスよくある街、神楽坂。横丁には多くのレストランやバーがあり、食に関してはいつまでも名店を探し続けたくなる魅力があります。また、神社やお寺、公園など、心を豊かにしてくれるスポットもあり、住んでいる人を温かく支えてくれます。ひとつひとつ紹介したいスポットはたくさんありますが、その中から神楽坂を代表するおすすめスポットを5つ紹介します。本多横丁
神楽坂通りを下っていくと、左側に現れる、なんだかいい感じの小さなバーやお店が並ぶ通り。この通りは本多横丁といい、神楽坂に多くある横丁の中で最も大きく、美味しい店でにぎわう場所です。
神楽坂の雰囲気に外せない和食では、うなぎ、天ぷら、すしなどの専門店が並び、一方、ニューヨーク発のスイーツバーやフランス人パティシエのケーキ店、カウンター席しかない本格派スペインバルなど、海外の本場の味を試すことができる本格派のお店もたくさん。
「串カツ本多横丁」は仕事帰りにビールと串カツでわーっと乾杯したいときに、次の日に予定がないならニンニク料理専門店「はじめの一っぽ」で、にんにく三昧はいかがでしょう?その日の気分に合わせて1店を選ぶもよし、何杯か飲んだら次のお店へ移動してハシゴするもよし。すべてのお店を、自分の舌で試したくなる横丁です。
みちくさ横丁
神楽坂最大の横丁である本多横丁に対し、お次のみちくさ横丁は、なんと全長30mしかない小さな横丁。神楽小路からさらに枝分かれしているこの小さな横丁はぼーっとしていると前を通りすぎても気づかないかもしれないほど。
並ぶお店はワインバーやジャズバーなど、外装はコアで、中ではどんな世界が繰り広げられているのかドアを開ける瞬間からワクワクします。勇気を出して足を踏み入れたら、きっと楽しい世界が待っているはず。
赤城神社
駅を出てすぐ、新宿区とは思えないような、大きな樹に守られた赤城神社があります。通りからは少し奥まったところにあり、静かで神聖な空気が漂っています。
この神社のおもしろい点は、歴史とモダンの融合。本殿のすぐ横にはダークグレーのモダンな建物が建っており、なんと1階はカフェ、2階以上はマンションになっています。神社の社殿も2010年にリニューアルされ、ガラス張りで一部ダークグレーの素材を使った現在的な社殿となっています。この新しい社殿も隣のモダンな建物「パークコート神楽坂」も、新国立競技場の設計を手がけた隈研吾氏が設計したそうです。境内に入ってすぐ、「おしゃれ」という感想が思わず口から出てしまう神社は、国内でも他にないのではないでしょうか。
カフェではコーヒーやパスタが楽しめるようになっていて、落ち着いた空間なのでゆっくりできそうです。学生が学校帰りに境内を通り抜けて帰宅していたり、地元と一体化していることが感じられる、また足を運びたくなる空間です。
善国寺
神楽坂の住民を見守る、毘沙門天·善国寺。メイン通りである神楽坂通りを中腹まで歩いていくと、商店が並ぶなかに突如現れる赤い門が特徴です。1595年に創設されたこのお寺は、日蓮宗の寺院で、江戸時代から「神楽坂の毘沙門さま」として親しまれてきました。
芝の正傳寺、浅草の正法寺とともに、江戸三毘沙門として知られる善国寺。インドの財宝の神·毘沙門天を祀るこのお寺には、多くの人が開運厄除けを願いに訪れます。
ギンレイホール
神楽坂通りを下り切って、少し左に進むと見えてくる、飯田橋ギンレイホール。1974年に開場した名画座です。名画座とは、通常の映画館では上映が終了した映画を格安で上映する映画館のこと。ここギンレイホールでは、映画2本立てで一般料金が1500円となっています。
ギンレイホールのモットーは「国境なきラインアップ(参照:ギンレイホール)」とのことで、取材当日は、フランス映画とフィンランド映画が上映されていました。その外観から昭和の古き良き映画館であることを感じさせるギンレイホール。現在、DVDや動画サブスクサービスなどの普及で、日本国内でも名画座の数は減少しているとのことですが、昭和のよき文化を残すためにも、ぜひ足を運んでみてくださいね。
神楽坂に住むうえで注意することは?
古いも新しいも良質なものに触れることができ、自然もあり利便性も良く、憧れる人の多い神楽坂。ですが一方で、住むに当たって気をつけておいた方がいい点もいくつかあります。物価·家賃が高い
昭和時代から繁栄した歴史の残る、上品でおしゃれな神楽坂。新宿区にあることもあり利便性もよく、とても人気の街です。それだけあって、物価·家賃ともに高いのが気になるポイントです。例えば、平日ランチは多くのお店が1000円以上となっています。家賃相場も、同じ新宿区内でも、山の手線の外側の街と比べると、1万円以上高くなっています。
坂が多く、歩き疲れることもある
「神楽坂」という名のとおり、メインの通りは全体的に坂になっています。さらに神楽坂通りから横に伸びる小道や横丁も坂になっているところが多く、何度も行き来する場合はハードに感じる人も多いでしょう。通勤などで駅に行くために毎日坂を上り下りしなければならない場合や、家族連れの人は、電動自転車の購入を検討している人が多いようです。
東西線は都内で最も混雑する路線のひとつ
神楽坂駅に停車する唯一の路線、東京メトロ東西線は、都内でもっとも混雑することで有名な路線のひとつです。特に混むのは大手町を越えたあとの木場駅、南砂町駅、西葛西駅、などですが、ピークの時間帯は乗車率が約120%にのぼることも。千葉方面へ行く方は、出勤時間をずらすなど、注意しておきたい点です。神楽坂の住みやすさを知るならHousii
古き良きとモダンが融合する街・神楽坂ですが、実際に住んでみないとわからない点が多いことにも注意しましょう。
例えば、
- 近くに病院があるのはいいけど、救急車の音がうるさい
- 育児制度が充実しておらず、保育園探しに苦労した
- 飲み屋街が近くにあって、夜酔っ払いが多い
など、地元の人にしかわからない情報も少なくありません。つまり、その街の住みやすさを知るには地元に詳しい人に話を聞くのが最も確実で早い方法です。
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