ライフスタイルの変化などの理由から住宅を購入する場合、多くの人が戸建てかマンションを選ぶことになります。これから住宅を購入する際、戸建てかマンションどちらを選べばよいか悩む方も多いでしょう。
本記事では、戸建てかマンションそれぞれでどのような人が向いているのか、不向きなのかについてメリットやデメリットも踏まえて解説します。ぜひ、参考にしてみてください。
マンションか戸建てか迷っている方はまずはこちらの記事もご覧ください。
マンションと戸建ての特徴を比較!メリット・デメリットまで解説
戸建てかマンションそれぞれで向いている人の特徴
家を購入する前に自分が戸建てかマンションどちらに向いているかを知っておく必要があります。戸建てとマンションとではそれぞれで向いている人の特徴が異なりますので確認していきましょう。戸建てに向く人の特徴
戸建てに向く人の特徴は以下のとおりです。- 資産価値を重視したい人
- リノベーションしたい人
資産価値を重視したい人
戸建ての場合は土地と建物の両方が資産価値となります。一方でマンションの資産価値は建物の価値のみです。建物のみの価値だけで判断すると戸建ての方が価値が下がりやすいです。そのため、永住することが決まって購入する場合や50年以上住み続ける場合には戸建てがおすすめといえます。しかし、20年以内に売却予定がある場合には、マンションの方が資産価値が高い可能性があるのでマンションを購入した方がよいかもしれません。
リノベーションしたい人
戸建てのリノベーションはマンションと違って自由な設計が可能です。リノベーションを考えて住宅選びをすれば、壁をなくして1つの大きなリビングに作り変えるなど、間取りの幅が広がります。自分の理想とする家を作りたいというとの思いがある場合は戸建てがおすすめといえます。マンションに向く人の特徴
マンションに向く人の特徴は以下のとおりです。- 利便性を重視したい人
- 子育てを重視したい人
利便性を重視したい人
マンションは戸建てと比べて立地条件がよいなど利便性に優れています。マンションの多くは駅やバス停へのアクセスがよい場所に建てられる傾向が多いです。そのため、マンション付近にはバス停が多いだけでなく、公共交通機関へのアクセスが早いことを条件としている人にマンションは向いているといえます。子育てを重視したい人
子育て世代の最中は、近所に同じ環境の人がいると安心です。マンションの場合は同世代の友達も作りやすく子育てを重視したい人はマンションがおすすめといえます。近年は、キッズルームからさらに発展して、保育園が併設されているマンションもあります。送り迎えをする必要がなく、子どもも自宅と同じ場所で親の帰りを待つことが出来るため安心して子どもを預けることが出来ると人気です。マンションに保育園が併設されていると保育園探しにも困りません。
戸建てかマンションそれぞれで不向きな人の特徴
戸建てとマンションとではそれぞれで向いている人の特徴があり、もちろん不向きな場合もあります。資産価値を重視する場合は戸建てが向いていることが多いですが、この章ではそれぞれで不向きな人の特徴を紹介します。戸建てに不向きな人の特徴
戸建てに不向きな人の特徴は以下のとおりです。- セキュリティ面を強化したい人
- ゴミ出しなどの時間が決まっているのが嫌な人
セキュリティ面を強化したい人
近年、戸建てにもホームセキュリティは普及していますが、マンションはより防犯性能が高いといえるでしょう。エントランスがオートロックになっており随所に防犯カメラが完備されているなど、多くのマンションはセキュリティ対策が行き届いています。また、マンションには居住者の目もあるため不審者が建物内に入り込むリスクが低いという面もあります。
ゴミ出しなどの時間が決まっているのが嫌な人
戸建ての場合はゴミ出しの時間が決められています。ゴミを出したくても捨てられない、家庭の事情でゴミを出しの日に合わないという方は戸建ては不向きといえます。
マンションの場合は24時間ゴミ出しをすることが出来るスペースが設置されており、ゴミの日を気にする必要はありません。契約業者が毎日回収に来るので、掃除も行き渡っていることが多く、衛生的にも安心です。
マンションに不向きな人の特徴
マンションに不向きな人の特徴は以下のとおりです。- ペットを飼いたい人
- ちょっとした生活音が気になる人
ペットを飼いたい人
多くのマンションではペットに関する規約を設けています。飼育自体が禁止されていない物件であっても、大型犬の多頭飼育などは断られるケースがほとんどです。戸建てにはペット飼育に関する制限がないため、大型犬を飼ったり複数匹の動物を飼ったりしても特に問題は起きません。
ちょっとした生活音が気になる人
マンションは戸建てと比べると生活音が伝わりやすいです。生活音が伝わりやすい理由は上下左右の住宅と壁が接しているからです。一方で戸建ての場合は自宅内の生活音は伝わりやすいのものの外部からの生活音は伝わりにくい傾向にあります。そのため、外部からのちょっとした生活音が気になる人はマンションは不向きといえます。
戸建てのメリットとデメリット
戸建てにはマンションにはないメリットが多くあります。この章では戸建てのメリットとデメリットを紹介しますので、住宅の購入の際にお役立てください。戸建てのメリット
一戸建てとマンションには比較すべきポイントが数多くあります。住んでみなければわからない利点も多いため、判断に迷ってしまうこともあると思います。まずはそれぞれの特徴を把握し、どちらが良いのかを判断していきましょう。戸建てのメリットの以下のとおりです。
- プライバシーを保つことができる
- 庭付きの一戸建てを選ぶことも可能
- 複数の階層を持つことができる
プライバシーを保つことができる
家族間のプライバシーを保てるのも一戸建てを購入するメリットの1つです。一戸建ては複数の階層があるため、たとえば1階で両親が、2階で子供が過ごすようにすれば家族内のプライバシーが守られます。周囲の人を気にせず、それぞれが独立しながらストレスなく過ごせるのが一戸建ての魅力です。
庭付きの一戸建てを選ぶことも可能
敷地の条件によっては、一戸建てに庭を作ることもできます。 住宅の敷地内に庭を作って子供が遊べるスペースにしたり、家庭菜園やガーデニングを楽しんだりしたいと考える人は少なくありません。庭いじりを趣味にしたいのであれば、一戸建てを購入したほうがよいでしょう。
複数の階層を持つことができる
マンションを選んだ場合には、特定の階層に部屋をもつことになります。しかし一戸建ては住宅内部に階段を作って複数の階層に仕上げることがほとんどです。2階建てや3階建ての住宅であれば、ある程度の広さが確保できます。マンションと比べてスペースに余裕が生まれやすいため、のびのびと生活することが可能となります。
戸建てのデメリット
一戸建てのデメリットは動線に制約がかかることがあるという点です。一戸建てには住宅内に階段が設置されることが多く、その分有効面積が狭くなってしまいます。さらに階段の昇り降りをしなければ炊事や洗濯などの家事が立ちゆかないというケースも少なくありません。また、建物の管理を自身の裁量で行えることや自由度の高いリノベーションができることは一戸建てメリットですが、修繕にまとまった費用がかかる点についてはデメリットといえます。
マンションのメリットとデメリット
多くのマンションではペットに関する規約を設けているなどのデメリットはありますが、マンションにならではメリットもあります。この章ではマンションのメリットとデメリットを紹介しますので、住宅の購入の際にお役立てください。マンションのメリット
マンションには間取りがワンフロアという大きな特徴があります。また、エントランスや廊下などの共有部分が設置されていることも、マンションならではの特徴といえるでしょう。マンションを購入するメリットは以下のとおりです。- バリアフリー性能が高い
- 共用部分の管理を一任できる
- 眺望がいい
バリアフリー性能が高い
分譲マンションは一般的にエレベーターがあるため、出かける際に階段を上り下りする必要がありません。また室内も一階層でフラットな作りになっており、バリアフリー性能が高いのが特徴的です。足が悪い人や高齢の人、小さな子どもを育てている人にとっては、わずかな段差が大きな障害になることもあることもあります。バリアフリーな生活ができるマンションは、あらゆる人に優しい住宅といえるでしょう。
共用部分の管理を一任できる
マンションのよさとして多くの人が実感しているのが、マンション内の管理を任せられるという点です。エントランスやエレベーターなどの共用部分は管理会社が定期的に清掃を行うため、住民にとっては煩わしさがありません。また、劣化が起きているとき場合は修繕が行われるので安心です。もちろんマンションに住むにあたって管理費や修繕費はかかりますが、いつでも綺麗な状態に管理してもらえるというのはありがたいものです。
眺望がいい
マンションの中層階や高層階には、眺望がいいというメリットがあります。一般的な一戸建ては2階建てや3階建てですが、マンションを選べば高い階層に住むことも可能となります。周辺の眺望を一望できるような景色の良いマンションを選べば、気持ちよく生活できます。マンションのデメリット
マンションは前述したとおり、上下左右に別の家庭が隣接しているという点は大きなデメリットになります。騒音や振動のトラブルのほか、プライバシーに関するトラブルが起きるケースもあるので十分な配慮が必要です。さらにマンションはワンフロアなので一戸建てよりもスペースが狭く、物件によっては窮屈な思いをする可能性が考えられます。家族が増えることや趣味のアイテムが増えることを考えて最適な間取りを選ぶことが大切です。
また、ガーデニングや家庭菜園を自由に楽しむことができないのも、マンションのデメリットといえます。
戸建てとマンションの向き不向きを知ろう
戸建てとマンションのどちらを選んでも、生活が著しく不便になるということはありません。もちろん立地条件や広さ、セキュリティ面などに大きな違いはあります。住宅を選ぶときは自身や家族が理想とする物件の条件を挙げるようにしてください。条件は優先順位をつけながら住宅選びをすると自然と戸建てかマンションどちらがよいのかがわかってきます。