東京の都心などに多くあるタワーマンションですが、タワーマンションに住むことは多くの人の憧れでもあります。
特に眺めのいい最上階は人気が高く、新築や中古にかかわらず、他の階層の物件に比べても価格が高い傾向にあります。
なかなか手の届かない、憧れのタワーマンションの最上階ですが、見晴らしが良いといったメリットがあるだけではありません。タワーマンションの最上階には、どのようなメリットやデメリットがあるのかお伝えしていきます。
タワマンの定義について知りたい方は、こちらの記事をご覧ください。
タワマン最上階で住んでみたいのは何階?
タワマンで人気があるのは何階?
多くの人が、住むことを憧れるタワーマンションですが、実際にタワーマンションの物件を購入しようと考えている人が、住んでみたい階数は何階なのでしょうか。
そもそもタワーマンションの定義は、建築基準法で定められている20階以上の階数がある高層のマンションのことを指します。ここで、タワーマンションの物件の購入を考えている人や、タワーマンションに住んでみたいと思っている人に対してsuumoが行ったアンケートの結果を見てみましょう。
それによると、住みたい階の第一は10~14階で20.0%、二番目の多いのが40階以上となっています。
また、タワーマンションの物件を購入するにあたって、階数だけではなく広さも重視されやすいです。同アンケートによると、広さは70~90m2の部屋や間取りであれば、3DKや3LDKといった、現実的で暮らしやすい大きさの物件であるかという事も、物件選びにおいて重要視されています。
タワマンでおすすめなのは何階?
タワーマンションを購入もしくは賃貸として借りるにあたって、おすすめなのが10階から14階です。
この階層をおすすめする理由は、十分に高層階で景色を楽しむことができ、火災発生時にも、はしご車の梯子がぎりぎり届くためです。また、その他の災害が発生した時にも、街の様子が確認でき、すぐに避難行動に移れるからです。
タワーマンションの弱点として、地震などの自然災害や火災が発生した時の避難時間は、高層階であればあるほど時間がかかるという点があります。そのような場面に遭遇した場合、エレベーターが停止している可能性が高いため、階段を使って非難する必要があります。しかし、10階から14階程度の階層であれば、階段を使って降りてもそこまで苦にはなりません。また、大きな地震が近いエリアで発生した場合、タワーマンションは一戸建ての家に比べると、長周期地震動の影響を受けやすく、長時間揺れることもあります。高層階になればなるほど揺れの幅が大きく、長時間に渡って続くこともあります。
これが10階から14階の階層であれば、最上階など高層階に比べても程度が小さく、街の様子も確認できるため安心して過ごせます。
タワマン最上階のメリットを把握しよう
タワーマンションの最上階は、周りの建物の影響を受けないため、見晴らしが良いことがメリットです。開放感があり、低層階では味わう事のできない風景を満喫できます。また、近くに同じようなタワーマンションがなければ、カーテンを閉めずに他人の目を気にすることなく過ごすこともできます。また、タワマンの最上階は防犯面でもメリットがあります。
一戸建てやアパート、集合住宅などの1階や2階は、簡単に部屋へ侵入することができるため、空き巣などの被害が非常に多いです。
しかし、タワーマンションの最上階は、外から室内への侵入は不可能に近いため、しっかりと玄関の施錠などを行っていれば、空き巣などの侵入等の被害に遭う可能性は、限りなく少ないです。さらに、タワーマンションはオートロックの物件がほとんどのため、セキュリティに関しては心配する必要はほとんどありません。
マンションのセキュリティ種類は何があるの?防犯対策が高いマンションを選ぼう!
その他のメリットとしては、駅からの近さも挙げられます。タワーマンションの多くが、駅周辺の再開発と同時に建てられることが多いため、駅から近いタワーマンションが非常に多いです。
また、タワーマンションの最上階は人気が高いため、将来的に売却することを考えた時に、高額で売却できる可能性が非常に高いです。しかし、うまく売却できない場合もあるため、そのような時は一括査定ができる「イエウール」を活用して、専門の不動産会社に相談することがおすすめです。
タワマン最上階のデメリットを把握しよう
高層階は、周りの建物に左右されることなく、景色が楽しめるタワーマンションですが、メリットだけではなくさまざまなデメリットがあります。例えば、タワーマンションは縦に大きいため、災害にとても弱いです。低層階で火災が起きた場合、炎も煙も低いところから高いところへ動いていきます。そのため、高層階に住んでいる場合、火災の時に逃げ遅れる可能性が非常に高いです。
また、最新のタワーマンションでは、対策がしっかりと行われていますが、地震が発生したときには長周期地震動によって、マンション自体が長時間揺れるというデメリットもあります。
その他には、朝の通勤通学の時間帯は、多くの人がエレベーターを利用するため、エレベーターが来るのに時間がかかったり、部屋の向きによっては、日差しの関係で夏は暑くなりやすかったりなどのデメリットもあります。また、部屋のつくりなどさまざまな面において、家族向きとは言えないところもデメリットに挙げられます。
さらに、タワーマンションの魅力でもある景色の良さは、時としてデメリットになる場合もあります。タワーマンションの高層階は景色がきれいですが、日光を遮るものがないため、天気がいい日は室内の温度が上がりやすいです。冬場であれば暖房が効きやすいですが、夏場は逆に冷房が効きにくいというデメリットもあることを、頭の片隅に入れておくことも大切です。
タワマン最上階の部屋選びのポイント
視界を遮るものがなく、景色を楽しめるタワーマンションの最上階ですが、最上階の部屋を選ぶにあたり、どのようなポイントを押さえておけばよいのでしょうか。方角はどこ向きがいいのか
タワーマンションの最上階の物件を選ぶにあたって、重要になってくることが部屋の窓がある方角です。タワーマンションの最上階は、周りの建物に影響を受けることがないため、景色がとてもきれいですが、その反面、天気がいい日は直射日光が入ってきます。南向きの部屋が一番人気が高いですが、日中は部屋の中に日光が直接差し込むため、冬場は暖かく過ごせることがメリットです。その反面、夏場は部屋の温度が高くなりやすく、家具などが日焼けしやすいというデメリットがあります。
南向きの部屋に次いで人気があるのが、東向きと西向きの部屋です。東向きの部屋と西向きの部屋は、日光が入ってくる時間が限られているため、時間帯によっては昼間でも照明が必要になってくる時間帯も存在します。そのため、南向きの部屋に比べると価格が安く設定されています。
そして、最も人気が低いのが北向きの部屋ですが、北向きの部屋はどの方角を向いている部屋よりも、一番低い価格設定になっています。直射日光が入ってこないため、家具などが日焼けしにくく順光になるため、景色がきれいに見えるというメリットがあります。しかし天気などによっては、昼間でも照明が必要になるというデメリットも。タワーマンションの最上階の物件を選ぶときは、これらの事を頭に入れて選ぶことで失敗が少なくなります。
エレベーターの込み具合をチェック
タワマンの最上階に住む際にチェックしておきたいのがエレベーターの込み具合です。朝の通勤時間にエレベーターが混雑し、毎回ストレスを抱えるという人は少なくありません。そこで物件選びの際は、高階層専用エレベーターがついているかどうかチェックしておきましょう。
例えば、マンションによっては42階建てのタワーマンションなら、20階まで停止するエレベーターと20階から42階まで停止するエレベーターの2種類に分かれている物件もあります。
快適な生活を送るために、エレベーターの込み具合は物件選びの際には注意してみておきましょう。
価格が適正かチェック
タワマンは普通のマンションとは違い希少性が高いため、相場観を把握するのが難しいのが特徴です。特に購入を考えている方は、一生の買い物となる可能性もあるかもしれませんので、適正価格かどうかチェックが重要です。
そんな時は中古マンションのデータベースで価格を調べてみましょう。
間取りごとのマンションの販売価格から、実際に過去に取引された価格まで調べたいマンションの情報が網羅されています。タワマンの最上階の購入を検討している方はぜひご活用ください。
おすすめタワーマンション15選
こちらでは、最上階で景色が存分に楽しめるおすすめのタワーマンションを紹介していきます。
共用部が充実しているタワーマンションからオーシャンビューが望めるタワーマンションまで最近話題のタワーマンションを紹介していきます。
共用部が充実しているタワーマンション
最上階すべてが共用部「ブリリアマーレ有明」
ブリリアマーレ有明タワー&ガーデンは東京都江東区有明1丁目に位置しており、ゆりかもめ「有明テニスの森」から徒歩3分程度です。徒歩5分以内で、駅へのアクセスが非常に良く通勤にも便利です。
また、特徴的なのは最上階すべてが共用部という豪華な設備を備えているという点です。共用設備としては、露天ぶろ付きの大浴場に25mプール、そして100席以上あるバーラウンジなどが代表的な許容設備です。
また1階部分には、小児科から薬局、学習塾や保育園などの施設が収容されていて、子供も育てやすい環境です。
バーラウンジを備えた大人のタワマン「赤坂タワーレジデンストップオブザヒル」
赤坂タワーレジデンストップオブザヒルは東京都港区赤坂2丁目に位置しており、千代田線「赤坂」から徒歩4分程度です。徒歩5分以内で、駅へのアクセスが非常に良く通勤にも便利です。
最上階である45階には、都心の景観を一望しながらワインを楽しめるバー併設のラウンジや、ワインセラー、またシアタールームやパーティールームなど、夜の楽しみが充実しているタワーマンションです。
敷地内には美しい庭園も用意されており、都会でありながら緑も感じることができるタワーマンションです。
部屋には天然温泉も「アップルタワー東京キャナルコート」
アップルタワー東京キャナルコートは東京都江東区東雲1丁目に位置しており、有楽町線「辰巳」から徒歩7分程度です。徒歩10分以内で、駅前に比べると静かで駅へのアクセスも良く、利便性があり静かな環境です。
部屋にはなんと天然温泉が湧き出ていて、部屋で天然温泉につかることができるのが最大の特徴です。他の共用施設としては、コンシェルジュがついている他、露天風呂が付いたゲストルームなど数々のリラックスできる施設が集まっているのが特徴です。
ハイアットグループが手掛ける施設が入った「虎ノ門ヒルズレジデンス」
虎ノ門ヒルズレジデンスは東京都港区虎ノ門1丁目に位置しており、銀座線「虎ノ門」から徒歩4分程度です。徒歩5分以内で、駅へのアクセスが非常に良く通勤にも便利です。
5つ星ホテルであるハイアットグループが手掛ける、アンダース東京が入った東京で唯一のタワーマンションが、虎ノ門ヒルズレジデンスです。1~4階には24店の商業施設が収容されていて、47~52階がアンダース東京となっています。自宅にいながらホテルのような空間を味わえる数少ないタワーマンションでしょう。
休日にはショッピングも可能「アーバンドックパークシティー豊洲」
アーバンドックパークシティ豊洲は東京都江東区豊洲2丁目に位置しており、有楽町線「豊洲」から徒歩8分程度です。徒歩10分以内で、駅前に比べると静かで駅へのアクセスも良く、利便性があり静かな環境です。
大型複合商業施設である「ららぽーと豊洲」と一体型のマンションで、アネックスとも地下でつながっており雨に濡れることなくショッピングが可能です。共用施設としては、ゲストルームからキッズルーム、またクリニックや保育園もある子育てしやすい環境が整備されています。
オーシャンビューが望めるタワーマンション
都営大江戸線勝どき駅から徒歩9分の「DEUX TOURS」
まず一つ目のおすすめのタワーマンションは、都営大江戸線勝どき駅から徒歩9分の場所にある「DEUX TOURS」です。東京の湾岸エリアにあるタワーマンションで、部屋によっては東京湾を一望できます。また、南向きの物件では、お台場や有明などの海浜エリアの夜景を楽しめます。
防災対策がしっかりとしたタワーマンションで、災害支援機能を搭載した自動販売機が設置されているだけでなく、屋上には救助用のヘリポートがあります。また、バルコニーには非常階段が使えなくなったときに備えて、避難用のハッチが備えられています
天王洲アイル駅から徒歩6分の「品川イーストシティタワー」
続いての景色が楽しめるタワーマンションは、交通の便がいい「品川イーストシティタワー」です臨海部にあるタワーマンションで、部屋によってはレインボーブリッジを一望できます。
東京モノレール天王洲アイル駅から徒歩5分、りんかい線天王洲アイル駅から徒歩6分の場所にあり、品川駅へもバスで10分程度で向かうことができる、大変便利な場所に立地しています。
武蔵小杉駅から徒歩4分の「シティタワー武蔵小杉」
3つ目の景色が楽しめるタワーマンションは、武蔵小杉にある「シティタワー武蔵小杉」です。JR横須賀線武蔵小杉駅から徒歩4分と、好立地の場所に建津タワーマンションです。神奈川県の川崎にありますが、都心へのアクセスも10分程度と、通勤通学がしやすい場所でもあります。
40階部分には、住民が自由に使える共用のスカイラウンジがあり、東京の夜景やスカイツリー、東京タワーを一望できます。また、このマンションのエレベーターには、自動復旧機能が備えられています。そのため、緊急停止しても、2時間程度あれば自動復旧する仕組みになっており、長時間閉じ込められる心配はありません。浜松町から徒歩8分「ザ・タワー芝浦」
ザ・タワー芝浦は東京都港区芝浦に位置しているベイエリアのタワーマンションです。山手線「浜松町」から徒歩8分程度で、駅前に比べると静かで駅へのアクセスも良く、利便性があり静かな環境です。
芝浦とベイエリアに位置しているタワーマンションのため、最上階からはオーシャンビューが望めるタワーマンションです。
品川から徒歩13分「ベイクレストタワー」
ベイクレストタワーは品川駅から徒歩13分にある40階建てのタワーマンションです。
昼間は品川の高層ビル群と青い海を臨むことができ、夜になるとマンション群の光が美しい夜景を作り出します。
37階にはスカイラウンジも備わっており、ベイエリアが一望できるタワーマンションです。都心の夜景が望めるタワーマンション
六本木一丁目から徒歩2分「六本木グランドタワーレジデンス」
次に紹介するのは、六本木1丁目から徒歩2分の「六本木グランドタワーレジデンス」です。
築年数が5年で、新耐震基準に適合しているマンションです。マンションの耐震基準には旧耐震基準と新耐震基準があり、六本木グランドタワーレジデンスは新しい基準に対応しています。
27階の最上階からは六本木の夜景が望めるおすすめのタワーマンションです。田町から徒歩7分「芝浦アイランドグローヴタワー」
芝浦アイランドグローヴタワーは東京都港区芝浦4丁目に位置しており、山手線「田町」から徒歩7分程度です。徒歩10分以内で、駅前に比べると静かで駅へのアクセスも良く、利便性があり静かな環境です。
充実のフィットネスルームが深夜まで使えたり、居住者専用のテニスコートまでついています。深夜まで仕事が続く人で健康に気を使いたい人などは特におすすめと言えるでしょう。
もちろん港区から都心の夜景を望むことができるのが特徴です。
芝公園から徒歩4分「パークタワー芝公園」
三井不動産レジデンシャルプロデュースの分譲タワーマンションシリーズ「Park TOWER」がパークタワー東京などの一流ホテルを備えた芝公園に位置しています。
東京のただなかにいながら緑あふれる地域に住むことができるのがパークタワー芝公園のおすすめポイントと言えるでしょう。中目黒から徒歩2分「中目黒アトラスタワー」
中目黒アトラスタワーは東京都目黒区上目黒1丁目に位置しており、東横線「中目黒」から徒歩2分程度です。徒歩5分以内で、駅へのアクセスが非常に良く通勤にも便利です。
共用施設にはコンシェルジュサービス、ゲストルームなどがありますが、共用施設だけではなく駅の近くに立地しているため徒歩圏内の施設で事足りてしまうのが特徴です。
また、39階のラウンジでは中目黒からの都会の夜景を望むことができます。
池尻大橋から徒歩5分「クロスエアタワー」
クロスエアタワーは東京都目黒区大橋1丁目5-1に位置しており、田園都市線「池尻大橋」から徒歩5分程度です。徒歩5分以内で、駅へのアクセスが非常に良く通勤にも便利です。
渋谷や中目黒まですぐに行けることが特徴的で、フィットネスルームやパーティールームなどの共用施設なども充実しています。
また、目黒区立大橋図書館や区役所の出張所も入居していて、インドア派の方におすすめなタワーマンションです。
タワーマンションの最上階は人気があり将来的に売却もしやすい
憧れの的になることが多いタワマンですが、実はメリットだけではなくデメリットも存在する物件です。購入してから後悔する人も少なくないので、あらかじめデメリットも知ったうえで購入するかどうかの判断をしてください。
タワマンを購入するときは、場合によっては共用施設やサービスが少ない物件や低層階の物件のほうがいいケースもあります。ステータスや見栄ではなく、入居後の生活を基準に物件を選んでいきましょう。
また、中階層のマンションと比較して物件数の少ないタワマンの中から、自力で理想の物件を探すというのはなかなか骨が折れるもの。
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