アパートの建築期間の目安とは?建築期間で注意すべき3つのポイントを解説!

この記事では、アパートを建築する際の建築期間について解説します。
おおよその目安や建築期間の間に対応すべきこと、工事費を支払うタイミングまで解説しています。

アパートを建築して賃貸経営を検討している方は、一度参考にしてみてください。

アパート建築全般の流れや費用、相場について詳しく知りたい方は、以下の記事にまず目を通しておくことがおすすめです。

アパートの建築期間の目安は?

木造や軽量鉄骨のアパートを建築するには、おおよそ「階数×1ヶ月+1ヶ月」の期間が必要だと言われています。
例えば2階建ての軽量鉄骨アパートの建築期間は、おおよそ2×1+1=3ヶ月となります。

この建築期間はあくまで目安であり、土地の状態や周辺環境、建物の規模、建築業者の種類などによって大きく異なります。
ここでは、アパート建築期間や流れ、注意すべきポイントなどについて紹介します。ぜひ参考にしてください。

解体工事が必要な場合の建築期間

アパート建築をする際、建設予定地に以前の建物が残っている場合には、解体工事が必要となります。解体する建物が小さな戸建であれば1週間程度、アパートや大型の戸建の場合は2週間程度が解体に必要となります。

この解体工事も、隣の建物と距離が近い場合や周りの道路が狭い場合には、解体や廃材の撤去に手間がかかるためさらに時間がかかることがあります。
解体する建物が残っている場合には、建築期間に解体にかかる期間も加えて考えましょう。

アパートの建築期間で注意すべき3つのポイント

ここで紹介しているアパートの建築期間はあくまで目安です。土地の状況や周辺環境によって状況が変わるため建築期間が予定より長くなる場合もあります。
次に、アパートの建築期間を考える際に注意すべき点を3つ紹介します。

建築予定の周辺環境によって工期が変わる

アパートの建築期間は、土地の周辺環境によって変わることがあります。

工事の際には、周辺の環境に配慮しなければなりません。例えば、工事現場の前の道路が通学路になっている場合、登下校の時間帯には大型車の通行を避けるようにしたり、場合によっては工事を一時中断したりする必要があります。

また、工事の際の騒音や粉じんが周辺住民の迷惑にならないような対策を取ったり、工事の時間を制限したりすることも必要です。

建設予定地の地盤が弱い場合には、土地の改良工事やくい打ちなどの基礎工事に予定以上の時間がかかることもあります。想定外に建築期間が伸びることも考えられるため、事前にどの工程にどのくらいの時間がかかるのか、具体的にイメージしておくと良いでしょう。

竣工時期を意識して工期を決めるようにする

アパートを建築する際には、竣工(建築工事が完了し建物が完成すること)時期を意識して、工期を決めるようにしましょう。

アパートの場合、2月末~3月中旬までに竣工すると、入社や入学、転勤シーズンである4月に新築物件となるため、部屋が埋まりやすくなります。また、半期の始まりで異動などが多い10月に合わせた竣工もちょうど良い時期と言えます。

賃貸物件としてベストな時期に竣工できるよう、かかる工期を想定して計画を立てましょう。

建築需要に伴い工期が長い傾向にある

現在、オリンピック需要や東日本大震災の復興需要によって、建築需要は増加している状態です。そのため、建設業者の間では人手不足が問題となっています。

建築需要に伴い、建築期間は以前よりも長くなる傾向にあります。地域によっては人手不足が原因で希望する時期に工事が着工できないこともあるため、余裕を持って計画を立てることが必要です。

アパート建築の4つの流れ

アパートの建築には、大きく分けて設計図などを作成する設計期間と、実際に建築工事を行う建築期間の2つがあります。
この2つの期間に沿って、アパートを建築する際の流れを紹介します。

基本設計について

まずは、アパートを建てるための精密な設計を行う「基本設計」を行います。

一般的には設計事務所や工務店などと設計契約を結び、どのようなアパートにしたいかを設計士に伝え、はじめに考えた大まかなプランをもとに、細かな間取りやサイズなどを決めていきます。

基本設計には、だいたい1ヶ月程度かかります。

実施設計について

基本設計ができたら、細かくアパートの構造を決めていく「実施設計」を行います。実地設計では、アパートを建てる際に必要な建築確認申請に必要な図面を作成します。
基本設計で作成した間取りの他に、建物の平面や立体図、動線計画などを記した意匠図、建物の構造計算や設備図なども必要に応じて作成します。

必要な書類が揃ったら国土交通省へ確認申請をします。この申請は法律で定められており、申請の許可がおりるまでは1ヶ月程度かかります。

出典:建築関係法の概要|国土交通省

着工前について

確認申請の許可がおりたら工事を始めることができますが、着工する前に必要な作業がいくつかあります。

建設予定地に以前の建物が残っている場合は解体工事が必要です。また、更地にした後、アパートを建築しても問題ないかどうかといった地盤調査を行います。地盤調査で問題なければ基礎工事が着工できますが、地盤の強度が足りない場合には地盤改良工事が必要です。

解体や地盤調査は確認申請中の期間でもできますが、地盤改良工事は確認申請がおりた後になります。この地盤改良工事には、おおよそ1~2週間かかることが多いです。

着工について

建築工事が着工したら、定期的に工務店とスケジュールの確認を行いましょう。今はどの段階なのか、予定通り順調に工事が進んでいるのか、問題は起こっていないかなど、こまめにチェックを行いましょう。

定期的に現場を確認することで、予定とは違うものが取りつけられているなどのミスがあった時にすぐに対応してもらうことができます。

着工から竣工までにやるべき6つのこと

建物の発注者が行うのは設計の計画までで、工事が着工してからは現場の業者が建築工事を進めます。しかし、建築工事が着工してから竣工するまでに、発注者がやるべきことがいくつかあります。

建築予定地の近隣への挨拶

アパートの建築工事を行う際には、着工前に近隣の住民へ挨拶をしておきましょう。現場の担当者と一緒に工程表を持参し、簡単に工程の説明を行うのも良いです。

建築工事の間は騒音や振動など近所に迷惑がかかることも考えられます。オーナー自ら挨拶に回ることで、余計なトラブルを避けられるでしょう。

地鎮祭を行う

地鎮祭とは工事を始める前に土地を祓い清め、工事の安全を祈願する儀式のことです。

地鎮祭では祭壇を設け、お供え物を用意して、建主、建主の家族、施工者など関係者が参列します。地鎮祭をとり行うために必要な道具などは神社や施工会社などが用意します。

ただし、地鎮祭には神官への謝礼などの費用がかかるため、地鎮祭を行わない場合もあります。

現場視察

着工したら、月に1回程度は建築現場の視察へ行きましょう事前に現場担当者へ連絡し、工事の状況や予定通りに進んでいるかなど説明を聞きましょう。

オーナーが定期的に視察に来ることで、現場の作業員が緊張感を持ちます。また、品質や工事の進み具合のチェックを行うことで、手抜き工事や工期遅れを防ぐこともできます。

追加工事の有無

工事が始まると、設計の際には気づかなかった問題が発生することがあります。そのために追加工事が必要となった場合には、工事期間中に追加対応をお願いしましょう。

工事期間中であれば現場に職人が配置されているため、竣工後に追加で工事するよりも安く工事することができます。

定期的に現場の視察に行き、現場の担当者とコミュニケーションを取ることで、追加工事が必要な箇所を早めに発見することができるでしょう。

住居表示を取得する

住居表示とは、市町村が指定する、郵便物を届けるための番号です。住居表示は建物の入口の方向で枝番が割り振られているため、入口が確定すると住居表示も決定します。

住居表示を取得したら、住所が記載された青のプレートを渡されるため、そのプレートを現場の担当者に依頼して竣工まで貼ってもらいましょう。

出典:住居表示に関する法律|総務省

竣工検査と引き渡し

建物が竣工したら、役所や指定された検査機関によって建物が設計図通りにきちんと建てられているか、完了検査を受けます。検査に合格したら、合格した証明として検査済証を受領できます。

この完了検査とは別に、建物が依頼通りに作られているか、使いにくい場所はないかなど、建物のオーナーとして施工検査を行いましょう。扉の開き具合やシャワーの水圧など、公的検査では見ない箇所をしっかり確認します。

竣工検査を行って問題なければ、引き渡しを受けましょう。引き渡しの際には各種設備について取り扱い説明を受けます。この時渡される説明書や検査済証などの書類は、紛失しないよう大切に保管しておきましょう。

出典:建築基準法|国土交通省

建築費用を払うのはどのタイミング?

アパート建築の工事費は、一般的に完成前の着工、柱や屋根の骨組みができる上棟、建物の完成の3回に分けて支払うことが多いです。 また、着工前に工務店と建築請負契約を結んだ際に、建築費用の何割かを前払いする場合もあります。

工事費をいつどのくらい支払うかは、当事者の間で決めることが原則です。特に工期の短いアパート建築では着工前に大きな金額を支払うこともあります。資金繰りに困ることがないよう、支払い条件は早めに確認しておきましょう。

アパートの建築期間を把握してから依頼しよう

アパートの建築期間は階数+1ヶ月程度が目安と言われていますが、実際には周辺の環境や土地の状態、建物の規模などによって大きく変わります。

また、着工後も何らかの事情で工期が遅れることも考えられます。さらに、人手不足などが原因で建築を依頼してもすぐに着工することができない場合もあります。
アパートを建築する際は、希望の竣工時期に間に合うように、建築期間がどのくらい把握した上で余裕を持って依頼するようにしましょう。

なお、アパート経営を検討している方は、一度建築会社やハウスメーカーに相談して建築プランを見積もっておくことが大切です。
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詳細な建築期間と建築費用を確認することができるので、アパート経営を検討している方は一度利用してみてはいかがでしょうか。

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