他の部屋とは違った特別感や高級感のある住まいを探している方にはペントハウスがおすすめです。韓国ドラマなどで取り上げられ、知名度を上げているペントハウスは、誰もが1度は住んでみたいと憧れたことがあるでしょう。
本記事では、ペントハウスの意味やどんな魅力があるのか、またデメリットについて詳しくお伝えします。さらに快適な暮らしを手に入れられるペントハウスの選び方についても紹介していきますので、ぜひ参考にしてみてください。
ペントハウスとは?
ペントハウス(penthouse)とは付属建造物という意味があり、一般的に二つの意味があります。二つの意味の違いは以下のとおりです。- 高級マンションの最上階にある住戸
- 屋上にある塔屋
ペントハウスの意味①高級マンションの最上階にある住戸
ペントハウスとは、一つ目の意味としてマンションの最上階にある住戸のことを指します。マンションの他の部屋と同じ作りではなく、特別な仕様、広い間取り、最新の設備、オリジナリティのある内装など、あらゆる面で高級感を味わえる作りになっています。
マンションでありながら、一軒家や別荘で過ごしているような特別な気分を味わいたい、高級なマンションで暮らしたい、資産価値の高いマンションを購入したいという方におすすめです。
ペントハウスの意味②屋上にある塔屋
ペントハウスの二つ目の意味は建物の屋上に設置されている塔屋のことを指します。一つ目のペントハウスの意味とは違いますので区別しておきましょう。
例えば、階段室やエレベーターさらに部屋とはいえない小屋は二つ目の意味のペントハウスに含まれます。つまり、屋上にある塔屋とは使用目的で明確で簡素な造りになっているのが特徴的です。
ペントハウスの間取りや仕様
ペントハウスは同じマンションの部屋とは仕様や間取りが違うことがほとんどです。多くの場合ペントハウスは一つのマンションに一室しかありません。そのため、他の階に10戸あるマンションなら10戸分がすべて一つの住戸の間取りになります。ペントハウスは専有面積が非常に広い分、部屋数が多い、それぞれの部屋が広いだけでなくルーフテラスが広いなどの間取りになっていることが多いです。また、最上階にあるので天井を高く設計でき、天窓を設置しているペントハウスもあります。
バスルームも広々としていることが多いですが、一般的な他の住戸の浴槽とは違う大きな浴槽、ジャグジーつきなどの高級な浴槽を採用している物件もたくさんあります。
さらに最上階だけではなく、一つ下の階と室内の階段でつながっておりメゾネットのように楽しめるペントハウスもあるなどペントハウスの間取りや仕様はさまざまです。
新築マンションのペントハウスの場合は間取りやデザイン、仕様を注文できる場合もあります。そのため、マンションでありながら注文住宅のように、自分のライフスタイルに合った住居を手に入れることもできます。
ペントハウスによく見られる間取りや特徴をまとめると以下のとおりです。
- 専有面積が非常に広い
- 間取りが特別仕様
- ジャグジーつきなどの高級な浴槽
- 天井が高い(高さ3m以上)
- 新築は間取りを決められることもある
- ルーフテラスがある
ペントハウスの新築・中古・賃貸の相場
ペントハウスの物件価格は新築と中古さらに賃貸で異なります。都内のペントハウスの相場を調べてみましたので参考にしてみてください。都内のペントハウスの相場は以下のとおりです。新築ペントハウス | 1億円~ |
中古ペントハウス | 5,000万円~ |
賃貸ペントハウス | 50万円~ |
ペントハウスを新築で購入する場合は多額の資金が必要になります。新築は一等地に建てられることが多いため、物件価格がより高くなる傾向です。中古のペントハウスであれば、立地や条件によっては5,000万円から購入できる物件もあります。
ペントハウスは新築と中古も安くはありません。しかし、なかには掘り出し物件が見つかる可能性もあります。ペントハウスの購入を検討している方は未公開物件の情報も扱っているHousiiに登録してみてはいかがでしょうか。
ペントハウスのメリット
ペントハウスにはメリットがたくさんあります。景色がよく、開放的な気分を味わえる物件が多く、特別感のある暮らしを手に入れられるのがペントハウスの魅力です。高級感のある物件に住みたい、なんとなくペントハウスが気になっている…という方は、まずペントハウスのメリットを確認してみてください。ペントハウスののメリットは以下のとおりです。
- 特別な仕様や間取りで特別感を味わえる
- 広々としたルーフテラスがある
- 部屋の中からの景色がいい
- 天井が高い
- 資産価値が高い
- プライバシーが守られる
特別な仕様や間取りで特別感を味わえる
ペントハウスは同じマンションの他の部屋とは違う特別な仕様や間取りになっています。専用のエレベーターがあるペントハウスもあり、毎日の暮らしを特別感のあるものに一気にグレードアップしてくれることでしょう。さまざまな最新設備やグレードの高い設備、家電などが備え付けられているペントハウス、パーティールームなど一般的な住宅にはない特別な部屋が設けられているペントハウスなど多くの特別感を味わえます。さらに部屋数が多い、または一つひとつの部屋が広いペントハウスなど、普通の住宅には見られない仕様を楽しめるでしょう。
キッチンのタイプや間取りなどを好きに注文できるペントハウスもあり、より自由度の高い住宅を探している方にもぴったりです。
広々としたルーフテラスがある
ペントハウスはマンションでありながら広々としたルーフテラスが設置されています。ルーフテラスでパーティーができたり、バーベキューなどを楽しめたり、なかにはプールがあるルーフテラスもあります。
南向きのルーフテラスであれば一日中室内の日当たりもよく、開放的な気分で過ごせるでしょう。ペントハウスは最上階にありますので、騒音やにおいなどを気にする必要もなく、ルーフテラスで伸び伸びと自由な時間を過ごせることもメリットです。
部屋の中からの景色がいい
ペントハウスは高層マンションにあるケースが多く、高層マンションのなかでもひと際最高の景色を楽しめます。東京タワーが見える、富士山が見えるなど、その土地ならではの眺望を楽しめるペントハウスはより特別感を味わえます。さらに美しい海を見られる、夜景を眺められるなど景色のいいペントハウスを選べば、窓の外を見るだけで特別な気分になれるでしょう。
天井が高い
マンションの最上階にあるペントハウスは天井の高さの制限がなく、他のマンションの住戸よりも天井が高く設計されていることが多いです。3m以上の高さがあるペントハウスもあり、他の住戸では味わえない開放的な気分を室内にいながら感じられます。下の階の部屋とつながっているメゾネットの物件には、吹き抜けの設計になっているものもあります。マンションでありながら一軒家、別荘のような空間の中で暮らせる感覚を味わえるのもペントハウスのメリットです。
また、大きな家具や家電を置いても圧迫感がなく、室内を自由にレイアウトできるのもペントハウスの魅力の一つといえます。
資産価値が高い
ペントハウスはマンションの最上階に通常一戸しかなく、それだけで特別感があります。もともとの数が少ないため住みたいと思っても簡単に住めるものではありません。その特別感から高い資産価値があります。また、ペントハウスを設けているような高級マンションは交通アクセスがよい場所、治安がよい場所、駅から近い場所など人気のエリアに建てられているものが多いです。
そのため、マンション自体にも非常に高い資産価値があります。資産価値が高い物件を購入すると、今後その物件を手離したいと思ったときも高い金額での取引が可能です。
再開発中のエリアや新しく駅ができるエリア、快速が停まることになった駅が近くにあるエリアは購入時よりも価値が高くなり、さらに高額で取引できる可能性もあります。将来のことも考えて資産価値が高く落ちにくいペントハウスを選ぶのもおすすめです。
プライバシーが守られる
ペントハウスはマンションの最上階の屋上に造られることが多いだけでなく、フロアに1戸程度しか造れないケースもあるため、プライバシーが守られている環境といえます。また、上階に住入がいないため、騒音などに悩まされることもありません。また、防犯意識の高さからマンションのセキュリティシステムは日々強化されており、近年では、トリプルセキュリティシステムを採用しているマンションも多いです。
トリプルセキュリティとはエントランスやエレベーターなど各戸に鍵を付けて、防犯強化を高めていくものです。トリプルセキュリティを採用することで不審者の侵入を防ぐことができます。そのため、防犯性が高く、私生活を大切にしたい人もペントハウスはおすすめです。
ペントハウスのデメリット
ペントハウスにはさまざまなメリットがありますが、購入前にはデメリットも確認しておく必要があります。家賃や光熱費などのランニングコストが高額である、災害の被害を受けやすい、物件を見つけにくいなど、ペントハウスのデメリットをチェックしておきましょう。ペントハウスのデメリットは以下のとおりです。
- 物件価格が高い
- 光熱費が高い
- 共益費や管理費が高い
- 強風や地震の影響を受けやすい
- ペントハウスは数が少ない
物件価格が高い
ペントハウスは通常のマンションの数戸分の広さがあります。マンションの最上階ということもあり、家賃や購入価格は非常に高額です。人気エリアにある高層マンションのペントハウス、特別な設備、高級な素材を使った壁紙やドアなどを取り入れているペントハウスなどもあります。ペントハウス自体の数が非常に少なく、中には数億円するペントハウスの物件もあります。ペントハウスマンションを購入するにしても、賃貸で借りるにしても、一般的な住宅とは桁違いのお金がかかることは覚えておきましょう。
光熱費が高い
ペントハウスは広かったり吹き抜けがあったりするので光熱費も高額です。窓が多く十分な採光があるため夏は暑く冬は冷え込みが激しくなります。そのため、すべての部屋にエアコンを設置する必要もあり、通常の住宅よりもランニングコストがかかることは確認しておきましょう。共益費や管理費が高い
マンションのテラスは住民の共有部分という認識です。ペントハウスのルーフテラスは他の部屋のテラスよりも広く、ペントハウスに住む住民が独占しているため、マンションの他の住戸よりも高額な共益費、管理費がかかります。マンションの管理費は専有面積に応じて金額が決まるので、面積が大きいペントハウスは修繕積立金の負担も大きくなるので注意しましょう。さらにルーフテラスの使用料が必要なペントハウスもありますので、事前に確認しておくことが大切です。
強風や地震の影響を受けやすい
マンションの高層階は強風の影響を受けやすいです。台風などで非常に強い風が吹くときだけでなく、ちょっとした風でも音がうるさかったり、部屋が揺れている感覚が続いたりします。最上階にあるペントハウスは雨漏りや雨が吹き込む可能性も高く、窓を開けっぱなしにできないストレスを感じることも少なくありません。地震のときには高層階になるにつれて揺れが強くなります。
また、大型家具を設置している場合は家具が転倒する可能性も十分にあり、思わぬ事故や大けがにつながる可能性もあります。災害の影響で停電してしまった際、当然エレベーターは使えませんので、最上階まで階段を使って登らなくていけないこともデメリットです。
さらに、気温が暑くても寒くてもエアコンが使えない状況では、体調が悪化する可能性もあります。このような万が一の災害に備えて、他の階の住民よりも一層防災対策を考えておかなければなりません。
ペントハウスは数が少ない
ペントハウスは通常一つのマンションに一戸しかありません。そのため、通常のマンションの物件を探すより数が少なくなります。また、最上階にある部屋というだけでなく特別な設計、設備のペントハウスはさらに数が少ないです。住みたいエリアにペントハウスがない、すでに他の人が購入しているということも多く、なかなか理想のペントハウスを見つけるのは難しいでしょう。
ペントハウスは数億円することもある非常に高額な物件ですので、物件自体が一般に公開されていないケースも多いです。ペントハウスに住みたいと思っても思うように物件を探せず諦めてしまうこともあります。
ペントハウスに向いている人
メリットやデメリットをご紹介しました。それでは、どのような人がペントハウスでの暮らしに向いているのでしょうか。
ペントハウスに向いている人は、以下のとおりです。
- 高い家賃や光熱費を支払っても贅沢な暮らしがしたい人
- 高性能な設備や機能を駆使したい人
- 一般的なマンションや住宅ではプライバシーが気になる人
- 景色の良い物件に住みたい人
- 希少価値の高い物件を探している人
ペントハウスの選び方
韓国の海外ドラマ「ペントハウス」を見ている方はペントハウスでの暮らしに憧れることもあるでしょう。この章では、理想のペントハウスの選び方や購入してから月々の出費が多かったなどと後悔しないために、ペントハウスの失敗しない選び方について解説していきます。不動産情報サイトに登録する
ペントハウスは物件数がそもそも少なく、物件価格も数億円以上となるため特定の人のみに紹介されるケースも多いです。また、マンションの最上階にある塔戸も人気があり、既に他の人が購入している可能性も少なくありません。そのため、ペントハウスを選びたい方は最新情報を多く集めているポータルサイト(Housii)に登録することをおすすめです。イエウールでは日本で1番、家を売りたい方に選ばれているサイトなため、Housiiには市場に広がる前の最新の情報が数多く集まってきます。
Housiiに登録すれば、未公開物件の情報を得られるだけでなく、希望に合った提案を不動産会社にしてもらうことができるといったメリットがあります。
複数の不動産会社に相談する
ペントハウスは前述しているとおり、数が少ないため不動産会社によってはペントハウスを扱っていないことも多いです。一つの不動産会社に相談して理想の物件がないからと諦めるのではなく、複数の不動産会社に相談してみましょう。ペントハウスは一般客には公開せず、特別な顧客にだけ紹介しているという不動産会社もあります。
ペントハウス探しの注意点
続いて、ペントハウス探しの注意点について解説します。自分にピッタリのペントハウスを探すためにも、気をつけておきたいポイントをぜひチェックしてみてください。
特別感だけでなく実際の生活を考える
ペントハウスは最高級の設備、仕様を導入した特別感のある物件です。ステータスを感じたいという理由でペントハウスを選ぶ方も多いですが、実際にその物件で生活することを考えてみましょう。専用のエレベーターがなければ不便ですし、部屋が多いとその分掃除の手間もかかります。ルーフテラスにプールがあるペントハウスも人気ですが、実際に使わないのであればメンテナンスに余計な費用がかかるだけのものになってしまいます。
ペントハウスを選ぶうえで特別な仕様にばかり目を向けるのではなく、実際にその設備が自分や家族にとって必要なのか、負担にならないかを考えて物件を選びましょう。
また、近くに商業施設や学校、病院など生活するうえで必要な施設は充実しているかなども確認しておくことも大切です。ペントハウスは災害には弱いので、万が一の際にどんな対応をしてくれるのか、近くに避難所はあるのかなども合わせて確認しておきましょう。
共益費や光熱費なども考慮する
ペントハウスは購入金額が他の物件と比べて非常に高額です。それだけでなく月々の共益費や管理費、光熱費なども高額です。やっとの思いでペントハウスを購入しても、月々のローンの返済や家賃、その他のランニングコストの出費で生活が苦しいということになってしまっては特別な気分も楽しめません。ペントハウスを選ぶうえで大切なことは、毎月の出費はどれくらいになるのか、今の収入で十分にまかなえる金額かを事前に確認しておくことです。また、ペントハウスは購入金額が高額になる分、不動産会社への仲介手数料も高額になりますので、初期費用も十分に用意しておく必要があります。
ペントハウスの魅力と注意点を知ってから購入しよう
ペントハウスはマンションの最上階にあるひと際高級感のある物件です。特別な間取り、広々としたルーフテラスなどさまざまな魅力があります。ステータスを感じられる優雅な毎日を送りたいという方はぜひペントハウスの物件もチェックしてみてください。ペントハウスを選ぶ際は事前にデメリットも確認しておく必要があります。自分にとって必要な設備は整っているか、ランニングコストはどれくらいかかるのかなど、現実的な物差しでチェックすることで、理想のペントハウスを見つけられるでしょう。