家の顔になる玄関。暗くて狭い玄関を変えたい。
「でも、マンションだからリノベーションは難しそう」なんて、思って諦めていませんか?
マンションでも、インテリアで簡単に、玄関をおしゃれに変えられます。ただし、ちょっとしたコツが必要です。
この記事では、マンションの玄関をおしゃれに見せるインテリアのコツを、4つ紹介します。インテリアだけでなく、玄関全体をおしゃれにしたい方向けに、玄関リノベーションの魅力とコツについても紹介していますので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
マンションの玄関をおしゃれに見せるインテリアのコツ
いきなりリノベーションはハードルが高いという場合、まずはインテリアだけでマンションの玄関をおしゃれに見せることから始めるのがおすすめです。
ここでは、簡単に玄関を変えられるインテリアのコツを紹介します。マンションの玄関を、おしゃれに見せたい方は必見です。
姿見鏡を置いて広く見せる
玄関に姿見鏡を置くと、マンションの狭い玄関も広く見せられます。鏡に玄関の景色が映るため、奥行きが広がったように錯覚するからです。
姿見鏡は、インテリアとしてだけでなく、ファッションチェックのためにも使え、実用的なのも魅力でしょう。玄関を広く見せるには、全身が映る全身鏡を置くのがおすすめです。
照明器具・電球を変える
マンションの玄関が暗いと感じるなら、照明器具や電球を変えるのも1つの方法です。
シーリングライトなら、簡単に照明器具の取り外しができます。照明器具は、家具と同じように、部屋のイメージに大きく変えるアイテムです。アンティーク調・北欧風・ホテル風など、作りたい玄関のイメージに合わせて照明器具を選ぶことで、玄関の見た目を大きく変えられます。
シューズボックスに明るい色の小物を置く
シューズボックスの上は、玄関をおしゃれに見せるのに適した場所です。せっかくシューズボックスがあるなら、利用しない手はないでしょう。
マンションの玄関を明るいイメージにしたいなら、シューズボックスの上には明るい色の小物を置くのがおすすめです。観葉植物やお花を置くのもよいでしょう。
コンセントが近くにあるなら、間接照明で玄関をより明るく見せたり、小型の水槽を置いて涼しげな印象にしたりと幅が広がります。
パネルやマットで壁・床も使う
インテリアだけで、マンションの玄関をおしゃれに見せたいなら、壁や床も最大限に利用しましょう。
壁にはパネルやポスターなどを張ったり、床には玄関マットを敷いたりすると、簡単に雰囲気を変えられます。スリッパなどの小物も同じカラー・テイストに合わせ、玄関に統一感を出すとおしゃれに見えます。
ちょっとしたDIYもできるなら、自分で飾り棚の取り付けや、壁紙の張り替えをしてもよいでしょう。とくに壁紙を張り替えると、玄関のイメージをがらりと変えられます。
マンションの玄関リノベーションの魅力
インテリアやDIYで、玄関をおしゃれに見せることはできますが、さらに大きく変えたいケースもあります。マンションの玄関をがらりと変えたいなら、リノベーションも検討しましょう。
玄関をリノベーションすると、壁紙や床材も今までとは、まったく違うものに変えられます。たとえば、人気の北欧風の玄関も、リノベーションなら実現できます。
また、収納量を増やせることも、リノベーションの魅力です。収納の少ない玄関も、リノベーションで自転車やベビーカーまで、収納できるようになるかもしれません。
マンションの玄関リノベーションの注意点
一戸建てとは異なり、マンションはリノベーションのできる場所が限られています。また、音の響きやすいマンションでの工事は、周辺住民への配慮が必要です。
ここでは、マンションの玄関をリノベーションするときに、知っておきたい注意点について解説します。
リノベーションできるのは専有部分だけ
マンションには、共有部分と専有部分があり、リノベーションできるのは専有部分に限られます。購入したマンションでも同様ですので、注意しましょう。
専有部分とは、ドアの内側部分を指します。居住スペースと配線・配管は、リノベーション可能な専有部分です。[注1]
一方の共有部分は、専有部分以外の場所です。ドアの外側や窓のサッシ、バルコニーも共有部分に含まれますので、リノベーションできません。
気を付けたいのは、建物の構造躯体も共有部分である点です。建物本体の基礎・柱・壁などはリノベーションできませんが、居住スペースの内装リノベーションは問題ありません。
玄関ドアのリノベーションは管理組合の許可が必要な場合も
マンションの玄関ドアの内側は、専有部分のため、基本的にはリノベーションが可能な場所です。だからといって、自由にリノベーションできるわけではありません。
玄関ドア自体は管理組合が管理しているため、事前に許可が必要なケースもあります。玄関ドアのリノベーションを考えている場合は、先に管理組合に相談しましょう。
近隣への挨拶を忘れずに
マンションの工事は建物の構造上、音が響きやすいため、周辺住民への配慮が必要です。
工事の前には、近隣へ工事をする旨・工事の期間や時間を伝え、迷惑をかけることをお詫びします。また、タオルなどの粗品を用意するのが一般的です。
よりおしゃれな玄関にするためのリノベーションのコツ
玄関をおしゃれにしたいけど、「どのようにリノベーションすればよいかわからない」と、悩みますよね。
インテリアやDIYとは異なり、リノベーションは費用も多くかかるため、失敗できません。そこで、マンションの玄関を、おしゃれにリノベーションするときのコツを5つ紹介しますので、参考ください。
基調の色を変えてイメージチェンジ
壁紙と床材をリノベーションするだけでも、玄関の印象ががらりと変わります。
暗さを改善したいなら、ホワイト調の壁紙・床材に変えるだけで、明るく見えます。反対に、落ち着いた雰囲気の玄関にしたいなら、ブラウン調で重厚感ある壁紙・床材を選ぶとよいでしょう。
見せる収納で広く見せる
近年、見せる収納が注目されていますが、玄関も同様に、リノベーションで見せる収納に変えると空間を広く見せられます。
シューズボックスは、どうしても圧迫感を与えてしまいます。あえて靴が見えるように棚をつけ、壁を多く見せることで、玄関が広くなったように感じるのです。
シューズボックスの下に隙間を作って収納量アップ
玄関の収納量をアップさせたいなら、シューズボックスをフロートタイプに変えるのもおすすめです。
フロートタイプのシューズボックスは、空中に浮いたように取り付けられ、ボックスと床の間に空間が生まれます。この空間を利用して、収納スペースを増やすことが可能です。
照明の数を増やして明るいイメージに
マンションの玄関は、窓がない間取りが多く、どうしても暗くなりがちです。そこで、リノベーションで照明の数を増やすと、玄関を明るく見せられます。
照明の増設は電気配線の工事になるため、費用が高額になるイメージですが、実は1万円~2万円程度で増設できます。暗さ改善に有効な方法です。
玄関を広げてベビーカー・自転車も置けるスペースを作る
お子さんが小さい場合、ベビーカーや自転車を置くスペースが必要です。しかしマンションの玄関は狭く、折りたたんだベビーカーを、無理やり玄関に置いているご家庭もあります。
大がかりなリノベーションになりますが、間取りによっては玄関を広げられます。玄関横の部屋を小さくし、玄関スペースを広げる方法です。
広げたスペースを利用し、シューズクロークを設置するのもよいでしょう。
マンションの玄関リノベーションの費用目安
「リノベーションするのは、お金がかかるのでは?」と、費用面での不安もあると思います。
玄関を広げるリノベーションは大がかりな工事になるので、それなりに費用がかかりますが、壁紙・床材の張り替えは、意外と安くリノベーションできます。費用が安い理由は、リビングや居室の面積より狭いため、壁紙・床材の量が少なくて済むからです。
ここでは、マンションの玄関リノベーションをおこなうときの、費用目安について説明します。
壁紙の張り替え
マンションの玄関を、明るく見せるために、効果的な壁紙の張り替えリノベーション。
壁紙の張り替え費用は、1㎡あたり1,000円~1,500円です。壁紙の種類にもよるため、選んだ壁紙が高価なものであれば、これよりも費用は高くなります。反対に、相場よりも安価な壁紙を選べば、さらに安くリノベーションできるでしょう。
床材の張り替え
マンション玄関の床材を張り替えるリノベーション費用は、6~7畳あたり5万円~20万円が目安です。
壁紙の張り替えと同様に、床材の場合も、床材の種類によって費用が変わります。一般的にクッションフロアが最も安く、2万円~5万円です。
フローリングやフロアタイルは、5万円~10万円程度。大理石などの高級床材になると20万円近くの費用がかかります。
収納を増やす・変える
マンションの玄関収納を増やすリノベーションは、その種類によって、費用が大きく変わります。
最も安くできるのが、カウンタータイプの収納の増設で、5万円~10万円程度が費用目安です。カウンタータイプの収納は、カウンターの上に小物を置くなど、インテリアとしても利用できます。高さが低いため、圧迫感がないこともメリットです。
壁面収納・フロートタイプのリノベーション費用は、12万円~40万円が目安。カウンタータイプよりも、収納スペースが増えることが特徴です。フロートタイプの収納は、床と収納の間に隙間が生まれるため、空間を有効利用できます。シューズクロークをつける場合は、30万円~100万円の費用がかかります。玄関だけでなく、ほかの部屋を小さくしてスペースを作る作業が必要なため、高額になるのがデメリットです。
しかし、ベビーカーや自転車を置くなど、玄関に広いスペースが欲しいときに、おすすめのリノベーションです。
照明の増設
玄関の照明の変更や、増設したい場合のリノベーション費用は、シーリングライトでおおよそ1万円です。電気工事をおこなうため、天井裏を確認し工事ができる状態かを業者に見てもらう必要があります。
人気のあるダウンライトの費用目安は、1万円~2万円程度です。ダウンライトは、天井に埋め込むため、圧迫感が減り、玄関をすっきりとした印象に変えられます。全方向を照らすため、玄関が明るくなるのもメリットです。玄関をさらにおしゃれにしたいならリノベーションがおすすめ
マンションの玄関は、姿見鏡を置くと、空間を広く見せられます。玄関の暗さを改善したいなら、小物や照明器具にこだわってみるのもよいでしょう。
しかしインテリアの変更で、変えられる部分は限られているため、玄関のイメージを大きく変えたいならリノベーションがおすすめです。マンションの玄関を、明るく・広く変えられます。
一般的な玄関は広くないため、壁紙や床材の張り替え費用は、リビングや寝室よりも抑えられます。玄関を広く見せるために、シューズボックスではなく見せる収納棚を取り付けたり、収納量を増やすために玄関を広げたりと、できることの幅が広がるでしょう。
[注1]マンションNPO:2. 専有部分と共用部分を理解しようhttp://www.mansion.mlcgi.com/reno_2.htm