ホテル建設費の相場は?坪単価や開業にかかる費用を徹底解説

ホテル建設費の相場は?坪単価や開業にかかる費用を徹底解説

土地活用の中でも、ホテル経営は特に多額の費用を必要とします。ホテル経営にかかる費用はさまざまありますが、その中でも特に大きいのがホテル建設費です。
アパートやマンションよりも大規模な建物になるため、建設費も高額になります。ホテル建設にはどれくらいの費用がかかるのかを知り、ホテル経営を始めるにあたっての参考にしてみましょう。

ホテル経営について詳しく知りたい方は以下の記事をご覧ください。

ホテル経営以外の土地活用法について詳しく知りたい方は以下の記事をご覧ください。

ホテル建設費の相場

ホテル建設費の相場

ホテル建設にどれくらいの費用がかかるかは、建設するホテルの規模やエリア、工事の内容によって異なります。ホテル建設費はさまざまな要素によって左右されるため、ポイントごとの相場を知っておくことが大切です。相場を知っておくことで、大体どれくらいの金額がかかるのかを把握できます。

構造別の坪単価

建物の構造によって、ホテル建設費の坪単価の相場は異なります。

建物構造 坪単価
木造 71万9,000円
鉄筋コンクリート造 107万円
鉄骨造 128万2,000円
鉄骨鉄筋コンクリート造 134万6,000円

構造全体の坪単価を平均すると、約117万円です。仮に60坪の土地を想定するなら、平均的な坪単価で見ても7,020万円程度の建設費がかかります。

建設費用の坪単価の推移

ホテルの構造の中でもっとも多いのは鉄骨造であり、構造全体のおよそ60%を占めます。鉄骨造における、坪単価の推移は次の通りです。

鉄骨造の坪単価
2011年 68万7,000円
2012年 75万5,000円
2013年 75万6,000円
2014年 80万5,000円
2015年 97万7,000円
2016年 111万6,000円
2017年 110万7,000円
2018年 115万9,000円

坪単価が年々上昇傾向にあるのは、建設に使用する資材の高騰や人手不足などが原因です。2021年現在では、さらに坪単価が上昇しており、建設費も高くなりやすいといえます。

地域別の坪単価

ホテルを建設する地域によっても、坪単価は異なります。

地域 坪単価
全国平均 128万2,000円
東京 148万円
大阪 140万7,000円
北海道 136万5,000円
福岡 126万9,000円

基本的には都市部ほど、坪単価は高くなります。また、リゾート地も坪単価は高い傾向にあり、土地が広い北海道の坪単価が高額であることは、これが理由です。

改装費用

ホテルのリフォームやリノベーションを行う場合は、改修費用がかかります。改修工事は、大きく内装と外装の2つにわけられます。

工事の種類 費用の相場
内装工事 3,000万~1億5,000万円
外装工事 3,000万~1億円

工事の内容や規模によって費用は大きく変動しますが、ホテル改修は基本的には数千万円以上のコストがかかることは覚えておきましょう。

費用の内訳

ホテル建設にかかる費用の内訳と費用の相場は、次の通りです。

費用の内訳 相場
レイアウト設計 1,000万~1,500万円
設計管理 500万~800万円
内装工事 3,000万~1億5,000万円
外装工事 3,000万~1億円

合計すると数千万円以上、数億円程度かかることもあり、ホテル建設費は高額といえます。

ホテルの種類別

ひとくちにホテルといってもさまざまな種類があり、建設するホテルの種類によって費用の相場は異なります。

ホテルの種類 建設費の相場
シティホテル 44億3,785万円
バジェットホテル(宿泊特化型ホテル) 8億8,346万円
レジャーホテル 6億2,152万円
ビジネスホテル 3億3,000万円

都心部に構えるシティホテルは特に費用が高額な傾向にあります。また、簡素な造りでも宿泊客を獲得できるビジネスホテルは、各種類の中ではもっとも費用を抑えて建設可能です。

ホテルの開業にかかる費用

ホテルの開業にかかる費用

ホテル経営にかかる費用は、建設費だけではありません。開業するにあたっては、他にもさまざまな費用がかかります。

  • アルバイトやスタッフ採用などの人件費
  • ホテルの宣伝・販促費用
  • 設備・物品購入費

建設費以外でかかる費用を把握して、ホテル経営全体でかかるコストについて理解を深めておきましょう。

アルバイトやスタッフ採用などの人件費

ホテルを運営するには、アルバイトやスタッフを採用し、従業員を確保する必要があります。スタッフの人件費は何人雇うかによって異なりますが、基本的には半年分の人件費を運転資金として用意しておくことがおすすめです。
また、採用時には人材管理を任せるスタッフも採用しておくことが大切であり、管理職に就く人は給料が高くなりやすく、人件費も高額になることは覚えておきましょう。

ホテルの宣伝・販促費用

ホテルを開業しても、宣伝や販促をしていなければ宿泊客の獲得は難しいです。広告サイトへのホテル情報の掲載やチラシの配布など、宣伝や販促にかかる費用も運転資金の中に含めて用意しておく必要があります。
また、広告の掲載だけではなく、利用者の口コミが宣伝になり、販促につながることもあります。そのため、よい口コミ評価を受けるには、利用者にとって心地よいサービスを提供しなければなりません。
質の高いサービスを提供するためのホテルづくりはもちろん、スタッフの教育も必要があり、研修にかかるコストも宣伝・販促費用として考えておきましょう。

設備・物品購入費

ホテルはただ部屋を用意すればよいわけではなく、各部屋に家具を設置したり、快適に過ごすための設備を導入したりしなければなりません。家具や什器、設備投資に費用がかかるだけではなく、アメニティなどの消耗品の購入費や、サービスに提供するための物品の費用も、開業に必要なコストに含まれます。

ホテルの建設費を削減するポイント

ホテルの建設費を削減する方法

ホテル経営は、建設費や開業資金で多額のコストがかかります。そのため、少しでもコストを削減するために、工夫をすることが大切です。

  • 専用スペースが必要かをよく考える
  • 客室の設備を統一する
  • 助成金を申請する
  • IT機器を導入する

コスト削減のポイントを知り、少しでも費用を抑えてホテルを開業しましょう。

専用スペースが必要かをよく考える

荷物置き場など、専用スペースの設置を検討している場合は、本当に必要かをよく考えておきましょう。専用スペースの必要性が低いなら、その部分をカットすることで床面積を削減でき、建設費を抑えられます。
床面積が広いほど、ホテルの建設費は高くなります。スペースは最大限有効活用することが大切であるため、専用スペースが生まれそうな場合は必要性を確認し、不要ならカットしてコスト削減に努めましょう。

客室の設備を統一する

客室によって設備を変え、異なるグレードの家具や設備を導入すると費用は高くなります。そのため、客室設備はすべて統一し、できるだけ安価なもので揃えたほうが、コストは削減できます。
同じ家具や設備を大量に購入する場合は、ホールセールでより安く仕入れられることもあります。家具と設備にばらつきがあるほど、費用は高くなりやすいため、低コストで抑えるためにはできるだけ客室設備は統一しておきましょう。

助成金を申請する

タイミング次第では、国がホテル改修にかかる費用について、補助金を出していることもあります。助成金を活用することで、改修費用を大幅に削減できるため、制度は積極的に活用しましょう。
また、中小企業向けに、ホテルの設備導入に関する補助金も用意されています。ホテル経営をするにあたっては法人化することがおすすめであり、条件に該当するなら補助金の活用も考えましょう。

IT機器を導入する

IT機器を導入することで、設備投資の費用や人件費を抑えられることもあります。客室にタブレット端末を設置すると、客室電話のコストは削減できます。
また、タブレットでホテルについての案内ができるなら、スタッフの応対時間が減るため、人件費が削減できる可能性も高いです。内線電話が必要な場合も、固定電話を使わず、スマホを内線利用することで設置費や維持費は軽減できます。

ホテルの建設費を早く返済するには

ホテルの建設費を早く返済するには

ホテル経営は、利用者が増えるほど安定した収入を長期で得られます。しかし、初期費用が高いため、最初にかけたコストを回収するまでに時間がかかりやすいです。

  • 最低限のアメニティを用意する
  • コンセプトを明確にする
  • 適切な価格設定を行う

上記のポイントを踏まえることで、かかった初期費用を素早く回収し、金融機関からの融資を返済しやすくなります。

最低限のアメニティを用意する

客室に設置するアメニティは、最低限に絞ることでコストを削減し、費用回収を早められます。ただし、アメニティが不足していて、顧客満足度が低いと、評判が悪くなって集客率が下がってしまうため注意が必要です。
必要最低限のアメニティで顧客満足度を確保するには、宿泊客のニーズに合わせることが大切です。どのような客層が多いのかを事前に調査し、ターゲット層に合わせた物を用意することで、最低限のアメニティでも高い満足度を獲得しやすくなります。

コンセプトを明確にする

集客率を上げるには、ホテルのコンセプトを明確にすることが大切です。ホテルにもさまざまな種類があり、エリアや客層によって適するコンセプトは異なります。
例えばビジネス街にビジネスホテルを建設するなら、交通アクセスがよく、リーズナブルなホテルのほうが顧客満足度は高めやすいです。リゾート地でハイクラスの宿泊客が見込めるなら、価格帯を上げてラグジュアリーな空間を提供することがおすすめです。
どのようなホテルを目指すかは事前に考えておき、エリアやターゲット層を確認した上で、明確なコンセプトを決めておきましょう。

適切な価格設定を行う

ホテル料金の設定は重要なポイントであり、初期費用を素早く回収するためにも適切な価格設定を行いましょう。初期費用を早く返済したいからといって、相場よりも高すぎる料金設定をすると、宿泊客が遠ざかり、収益は減ってしまいます。
また、周辺に競合が多いからといって、大幅に値下げをしてしまうと、宿泊客は獲得できても収益は減り、結果的に赤字になってしまうこともあります。
料金設定は客室の稼働率に合わせて決めることが大切であり、相場から極端に離れる金額に設定しないようにしましょう。

ホテル経営を検討するなら建設費を把握しておこう

ホテル経営をするなら建設費を把握しておこう

ホテル経営を検討しているなら、建設費や開業までにかかる費用を、正しく把握しておくことが大切です。ホテルの開業には多額の資金がかかるため、資金計画を念入りに練っておかないと経営開始後に資金繰りが苦しくなることもあります。
建設費は工夫次第で抑えることもできるため、コスト削減のポイントを知っておくことも大切です。かかるコストを正しく理解し、少しでも建設費や開業資金を抑えて、無理なくホテル経営を開始しましょう。
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