アパート建築にはどんな工法がある?目的別におすすめの工法を紹介

アパートを建築するなら、工法についての理解を深めることが大切です。工法とは加工や工事のことを指した言葉であり、いわばアパート建築の方法です。
工法を把握しておくことで、自身の理想とするアパートを建築しやすくなります。工法の種類ごとの違いを知り、目的に合ったアパートの建築を目指しましょう。

アパートの建築費用がどのくらいなのか詳しく知りたい方は、以下の記事が参考になります。

アパート建築の工法

アパートの工法は、大きく分けて次の2つがあげられます。

  • 在来工法
  • プレハブ工法

それぞれの違いを知り、どのような工法があるのかを把握しておきましょう。

在来工法

在来工法は、古くからある工法のことです。主に木造の注文住宅に採用されることが多く、伝統的な工法といえます。在来工法では、基礎を作り、その上に柱を立てて、軸を作ります。柱に梁を組み合わせ、そこからさらに壁や床、屋根などを取りつけることが在来工法の特徴です。

在来工法のメリット

在来工法は基礎部分から建築を進めるため、間取りや建築プランの自由度が高いことがメリットです。建築会社や職人と相談しながら、細かい部分までこだわって建築を進められます。
また、建築後のリフォームも可能であり、建築時だけではなく建築後の自由度が高い点も、在来工法ならではのメリットといえるでしょう。

在来工法のデメリット

在来工法は小規模な建築物に対応する工法であり、大規模な建築物には不向きです。特に木造の場合は、素材ごとのばらつきを組み合わせる必要があり、4階以上の建物になると、素材の確保だけでも困難になります。
また、在来工法では職人の手作業で建築を行うため、時間がかかります。さらに依頼する職人の人数や拘束時間によっては、高額な費用が発生する点もデメリットです。

プレハブ工法

建築に使用する建材を工場で生産や加工し、現場で組み立てる工法がプレハブ工法です。プレハブ工法には、次の3つの種類があります。

  • ツーバイフォー
  • パネル工法
  • 壁式PC

それぞれの違いを把握して、プレハブ工法の中でも、どの工法が自身に合っているかを考えてみましょう。

ツーバイフォーとは

木造のアパートを建てる際に用いられることが多いのが、ツーバイフォーです。ツーバイフォーは木材で枠組みを作り、そこに構造用の合板を釘打ちして、耐力壁で建物を支えていることが特徴です。
耐震性に優れており、工期も短く安価で建築できる点は、ツーバイフォーのメリットでしょう。ただし、間取りの自由度は低く、壁の取り壊しなどによる大幅な間取り変更やリフォームができないというデメリットがある点には注意が必要です。

パネル工法とは

主に鉄骨造で用いられるのが、パネル工法です。パネル工法は壁の中に鉄骨で作った骨組みを埋め、耐力壁を作ることが特徴です。
木造と比較すると耐力壁は頑丈にできており、壁の量も減らすことができるため、間取りの自由度は上がります。パネル工法は基礎以外を工場で生産するため、品質が安定することがメリットです。
また、工期も短く、価格も安い点もパネル工法のメリットといえます。耐震性も高く、鉄骨造の場合にはメリットの多い工法です。

壁式PCとは

鉄筋コンクリート造に用いられるプレハブ工法が、壁式PCです。壁が鉄筋コンクリートでできているため、耐火性や耐久性、断熱性や耐震性が高い点が特徴です。また、基礎以外の建材を工場で生産できるため、鉄筋コンクリート造でも安価かつ、短期間で建築できる点は大きな魅力でしょう。
デメリットは間取りの自由度が低い点であり、さらに建築できる大きさも制限されます。建築可能な大きさは、地上5階建てまでであり、軒高は16m以下でなければなりません。1

アパート建築の工法を選ぶときのポイント

建築するアパートの工法を決める際には、いくつか覚えておきたいポイントがあります。

  • 複数の建築プランを比較する
  • 会社よりも工法を先に決める
  • 市場調査を行う

工法選びのポイントを把握して、自身の希望を満たせる方法でアパートを建築しましょう。

複数の建築プランを比較する

建築プランは比較しておくことが大切であり、複数社からプランをもらっておきましょう。同じアパートを建てる場合でも、依頼する建築会社によって提示するプランは異なります。

得られる収益性が異なるだけではなく、建築費用が違ってくることも多いです。アパート経営を成功させるには、収益性が高い物件をできるだけ低コストで建築することが重要であるため、最低3社以上を目安に、プランの比較をしておきましょう

会社よりも工法を先に決める

アパート建築をする際には、依頼する建築会社よりも先に、工法を決めることがおすすめです。工法を決めておくことで、理想とするアパート建築が依頼できる建築会社を、スムーズに探しやすくなります。

建築会社によって、どの工法を得意とするかは異なります。先に工法を決めてから建築会社を探せるため、建築会社を見つける際の時間を短縮することが可能です。

市場調査を行う

アパート経営をするなら、事前に市場調査をしておくことが大切です。周囲にあるアパートの数や間取り、家賃相場などを調べておくと、どの程度の規模でアパートを建築すべきかが判断しやすくなります。

また、エリアによってターゲット層は異なるため、不動産会社と相談しながら調査をしておくことが大切です。アパートを建築しようとしているエリアでは単身者が多いのか、ファミリー層が多いのかによって、必要な間取りや広さは異なるため、必ず市場調査はしておきましょう。

アパートを建てる具体的な流れについて知りたい方は、以下の記事が参考になります。

アパート建築の目的別におすすめの工法

アパート建築は、目指したい目的によって、おすすめの工法が異なります。

  • コストを抑えたいならツーバイフォーか壁式PC
  • 狭小地に建てたいなら在来工法
  • 中高層のアパートを建てたいならパネル工法

それぞれどのような場合に適する工法なのかを把握して、目的に合ったものを選びましょう。

コストを抑えたいならツーバイフォーか壁式PC

できるだけコストを抑えて建築したいなら、ツーバイフォーか壁式PCのいずれかがおすすめです。それぞれ壁構造の工法であり、建築コストが低く、かつ短期間の工期で建築ができます。
特に2階建てのアパートの場合はツーバイフォーのコストパフォーマンスがよいため、初期費用を抑えてアパート建築が可能です。

狭小地に建てたいなら在来工法

建築する土地が狭小地の場合は、在来工法がおすすめです。在来工法は工務店や建築会社が自社で施工をするため、制限の出やすい狭小地でも自由度は高いです。
狭小地だけではなく、変形地のアパート建築にも適しているため、土地による制限が出る場合は、在来工法を選ぶとよいでしょう。

中高層のアパートを建てたいならパネル工法

3~5階建て程度の中高層のアパートを建築するなら、パネル工法がおすすめです。パネル工法は鉄骨造であり、耐久性や耐震性に優れています。さらに工期も短く、スムーズに建築できる点は大きな魅力です。
パネル工法は3~5階建ての防火地域にも対応しているため、中高層のアパート建築を検討しているなら、パネル工法を選ぶとよいでしょう。

ハウスメーカー独自のアパート工法

ハウスメーカーによっては、独自の工法でアパートを建築していることもあります。


  • ミサワホームのMJWood
  • 大和ハウスのセジュールウィット
  • 積水ハウスのシャーメゾン

それぞれの工法の違いを知り、アパート建築をする際の参考にしてみましょう。
なお、アパートメーカーについて詳しく知りたい方は、以下の記事が参考になります。

ミサワホームのMJWood

在来工法に独自の技術を用いて、耐震性能を高めていることが、ミサワホームのMJWoodの特徴です。MJWoodではフリーモジュール設計を採用しており、変形した敷地にも対応していることが魅力です。
従来の規格型のアパートよりも自由度が高く、入居者のターゲットに合わせた間取りの組み合わせもでき、その他の工法よりも自由度は高いでしょう。

大和ハウスのセジュールウィット

大和ハウスのセジュールウィットは、鉄骨系の従来工法を採用していることが特徴です。耐久性だけではなく、気候変動にも耐えられる耐候性を追及しており、安心して暮らせるアパートを建築できます。
頑丈な造りになっているため、建物のメンテナンス費用を削減することができ、資産価値の減少幅を減らすことができる点は大きなメリットです。

積水ハウスのシャーメゾン

耐震性の高さを求めるなら、積水ハウスのシャーメゾンがおすすめです。シャーメゾンではカーテンウォール工法を採用しています。
カーテンウォール工法によって、外壁が揺れに追従するため、外壁落下による被害が防ぎやすい点が特徴です。耐震性が高いだけではなく、地震が起きた際の被害も軽減できるため、安心して住めるアパートを建築できます。

理想のアパートを実現できる工法を選択しよう

理想とするアパートを建築するには、工法選びが重要です。工法によってどのようなアパートが建築できるかは異なります。工法を間違えてしまうと、理想を実現できないだけではなく、入居者が見込めず、経営に失敗する可能性もあるため、注意が必要です。
工法によって特徴が違うだけではなく、メリットとデメリットも異なります。工法ごとの特徴の違いを正しく理解し、理想的なアパートの建築を目指しましょう。

アパートの建築費用は、建てるアパートの工法や規模によって異なります。また、相談する会社によっても異なります。
イエウール土地活用なら、複数の企業にまとめて建築費用の見積もりを出すことができるため、適正な建築費用を見定めることができます。
始めてアパート経営を考えている方は、一度イエウール土地活用で建築費用を見積もってみてはいかがでしょうか。

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