アパート経営を考えていると「アパートの建築はどこに依頼すればいいの?」といった悩みが出てくると思います。
本記事ではおすすめのアパートメーカーを紹介します。他にも「アパートメーカーとは何か」「アパートメーカを選ぶ際のポイント」などを解説します。
自身に合ったアパートメーカーを見つけて、賃貸経営の成功を目指しましょう。
アパート建築費については以下の記事をご覧ください。
おすすめのアパートメーカー7つ
・大和ハウス
・積水ハウス
・へーベルハウス(旭化成ホームズ)
・東建コーポレーション
・住友林業
・ミサワホーム
・三井ホーム
ここではおすすめのアパートメーカーを紹介します。メーカーごとの特徴や強味を説明しているのでアパートメーカー選びの際参考にしてみてください。
大和ハウス
豊富な商品展開を誇る点が、大和ハウスの魅力です。大和ハウスでは2階建ての賃貸住宅から3階建て、RC造の賃貸マンションなど、幅広い商品展開があります。どのような賃貸経営をしたいかによって、商品を選ぶことができるため、より自身の理想に合う建築物を選びやすいです。
管理システムも充実しており、独自の「悠々サポート・DAPS」というサポートシステムによって、賃貸経営を行うオーナーを徹底的にサポートしてくれます。
例えば建物引渡し後、5年ごとに住宅の状態を診断するサービスや、お客様センターによる24時間対応の問い合わせサポートなどを提供しています。管理システムが充実しているため、初めての賃貸経営に不安がある人におすすめのハウスメーカーです。
積水ハウス
高い実績と確かな入居者満足度を誇る点が、積水ハウスの魅力です。積水ハウスでは、「シャーメゾン」という賃貸住宅を提供しており、多くの入居者に支持されている居住性能の高さが特徴です。
積水ハウスは家づくりの実績が258万戸以上(2023年1月実績)と多く、多様な実績によって蓄積された家づくりの技術やノウハウが、賃貸住宅の「シャーメゾン」に反映されています。
また、建築技術や居住性能の高さだけではなく、賃貸住宅の建築や経営の豊富な実績によるプランニング力の高さも魅力です。入居者満足度の高さだけではなく、賃貸経営のオーナーの利益も考えたプランニングにより、スムーズな経営ができます。
積水ハウスでは希望のオーナーに一括借り上げ方式を提供しており、管理手数料を支払うことでアパート管理を一括して業者に委託できます。そのため、手間をかけずに賃貸経営をしたい人に、おすすめのハウスメーカーです。
へーベルハウス(旭化成ホームズ)
スマートな外観で高いデザイン性を誇る商品展開が、ヘーベルハウスの魅力です。ヘーベルハウスでは、入居者の需要に合わせたさまざまな建築プランを提供しています。
例えばペットを飼いたい人に向けた、「ペット共生型賃貸住宅」や共働き夫婦に向けた賃貸住宅、子育て世帯や1人暮らしの女性向けの賃貸住宅など、ターゲットに合わせた賃貸住宅を建築できます。
また、高い耐火性によって安全性が高く、安心して暮らせる住居を提供できることも、ヘーベルハウスの特徴です。管理システムには30年間賃貸経営を任せられる一括借り上げ方式もあり、手間をかけずに賃貸経営をしたい人にも向いています。
東建コーポレーション
東海エリアが地盤の自社でオリジナル商品を多数展開している東建コーポレーションは、さまざまな特徴のアパートを建築できます。例えば、オリジナル商品の「ユニヴァリィ」では、ユニバーサルデザインとバリアフリーの両方の特徴を採用しています。
そのため、高齢者から子どもまで安心して暮らすことができ、幅広い年齢層を入居者のターゲットにすることが可能です。
機能性だけではなく、デザイン性も高く、飽きのこない洗練されたデザインの建物が多い点も特徴です。商品展開の幅広さから、どのような建築物がよいか迷っている人におすすめのハウスメーカーといえます。
住友林業
住友林業は、デザイナーズ賃貸住宅の「フォレストメゾン」を提供しています。フォレストメゾンには3つのスタイルがあり、洗練されたデザインのものから、ボックス型のモダンなデザイン、木質感によって温かみのあるトラディショナルなデザインと特徴は異なります。
デザイン性の高さだけではなく、居住性能が優れている点も魅力です。注文住宅のノウハウを生かした家づくりによって、住みやすい家づくりが行われています。賃貸経営のサポート体制も整っており、事前のコンサルティングや事業プランニングから、経営マネジメントのサポートまで幅広く受けられます。
ハウスメーカーから徹底したサポートを受けて、不安なく賃貸経営を始めたい人に、住友林業はおすすめです。
ミサワホーム
建物の階数から建築する賃貸住宅を選べる点が、ミサワホームの特徴です。2階建てと3階建ての賃貸住宅の数が豊富であり、商品展開の広さから自身の理想とするアパートを見つけやすいです。
洗練されたデザインの建物から、シンプルでコンパクトな建物までさまざまあり、ターゲット層に合わせて建物を選ぶことができます。また、賃貸マンションや併用住宅の商品提供もあり、さまざまな建物の中から自分に合った建築物を選びたい人におすすめのハウスメーカーです。
三井ホーム
洗練されたデザインで、高い耐久性を誇ることが三井ホームの特徴です。独自の技術であるプレミアム・モノコック構法によって、高い耐震性を誇るだけではなく、特殊な耐火構造を取り入れることによって、耐火性も高められています。
また、遮音性の高さによって他の居住者の生活音が気になりにくい点も、入居者にとっては嬉しいポイントです。サポートシステムも充実しており、入居者が退居した後の原状回復や設備補修、10年ごとの建物診断のサービスなどを提供しています。
三井不動産グループと三井ホームグループによってサポートを受けることができ、総合力の高いハウスメーカーを選びたい人におすすめです。
アパート経営を始めようか考えたとき、どのようにアパートを設計すればいいのか見当がつかないのではないでしょうか。
例えば2階建てにするか3階建てにするか、間取りの設計をどうするかについては土地の条件やアパート経営の目的によって変わります。
イエウール土地活用なら複数の大手ハウスメーカーからアパート経営プランの提案を受けることができます。
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活用事例:地震への備えを考えた 木造3階建て賃貸住宅
エリア | 東京都 |
土地面積(㎡) | 256.2 |
延べ床面積(㎡) | 480.36 |
工法 | 木造 |
東京都練馬区。新宿まで電車で20分という都心エリアに木造3階建ての賃貸住宅が完成しました。以前この土地には築20年を超えるミサワホームで建てた賃貸併用住宅と二世帯住宅がありました。都市計画道路ができるということで賃貸住宅の建て替え計画がスタートしました。
「以前の賃貸住宅は権利者が5人もいて、さらに兄弟間の相続も絡み合い、どう整理すればよいか分かりませんでした」。
そんな中、賃貸管理をしていた縁で、ミサワホームに相談がありました。
「ミサワホームの岡村さんには大変お世話になりました。賃貸住宅の建替えを考える上で、権利関係の整理から相続、融資に至るまで、岡村さんは親身になって対応してくれました」。
計画道路ができることで、土地の面積が狭くなります。また、築年数も経っていたことから、オーナーさまは、「建て替えるなら、より収益性の高いものを建てたい」とお考えでした。(ミサワホーム株式会社の土地活用事例)
アパートメーカーって何?
アパートメーカーとはアパートを建築する業者の通称です。アパートを建築する業者は大きく分けて「ハウスメーカー」と「工務店」があり、このうち戸建て住宅やアパートに特化した建設会社のことをハウスメーカーと言います。
アパートを建築する際はハウスメーカーに依頼するのが一般的です。以下ではハウスメーカーと工務店の違い。また、ゼネコンと言われる建設会社の違いを解説します。
ハウスメーカーと工務店の違い
ハウスメーカーとは戸建て住宅やアパートなど住宅に特化した建築メーカーです。工務店よりも規模が大きく、大手であれば全国に支店があります。「積水ハウス」「大和ハウス」などが有名です。
一方で、工務店は地方で展開する小規模な建築会社のことです。アパートなどの住宅はもちろん、地域の需要に合わせて倉庫や工場、店舗事務所など幅広く建築を請け負います。
どちらもアパートの建築を請け持ってはくれますが、アパートなどの住宅の建築を依頼する場合はハウスメーカーが一般的です。
もちろん、アパートの建築を工務店で依頼する場合も問題はありません。双方の強みや弱みを理解してアパート建築の依頼を検討しましょう。2章ではそれぞれのメリットやデメリットを紹介しています。
ゼネコンとは
建築に関することを調べていると「ゼネコン」といったワードを目にする機会もあるかと思います。ゼネコンとは、主に企業や国、地方自治体から建築業務を請け負い、大規模な建設を行う会社のことです。
ハウスメーカーや工務店は主に住宅や小規模な建築業務を請け負うのと比べてゼネコンは高層ビルなどの大規模な建設業務を請け負うのが専門です。よって、個人が住宅用のアパートを建築する際にゼネコンに依頼する例は極めて少ないといえます。
アパートメーカーを選ぶポイント
アパートメーカーとはハウスメーカーや工務店のことを指します。アパート経営を成功させるためにも、アパートメーカー選びは重要になります。ここではアパートメーカーを選ぶ際のポイントを紹介します。アパートメーカーを選ぶ際は以下のポイントを意識して検討してみてください。
どんな建て方(工法)が得意か
建物の構造にはさまざまな種類がありますが、アパートメーカーによってどのような構造や工法の建築が得意かが異なります。そのため、アパートメーカーごとの得意分野を調べておき、自身が希望する構造や工法に強みを持つメーカーに依頼することがおすすめです。
- 鉄筋コンクリート造
- 壁式鉄筋コンクリート造
- 重量鉄骨造
- 軽量鉄骨造
- 木造パネル工法
- 木造2×4工法
- 木造在来工法
工法によってかかる費用や建物の耐久性、性質などが違ってきます。工法ごとに特徴の違いはありますが、一概にどれがよいと決まっているわけではありません。そのため、自身が希望する工法を選び、その工法での建築に強みを持つアパートメーカーを選ぶことが大切です。また、工法により、アパート経営における経営計画で重要なポイントとなる減価償却の方法(年間の減価償却率や額)が変わってきますので、この点にも着目しましょう。
また、アパートを建てる流れについては以下の記事をご覧ください。
どんな管理システムを提案しているか
アパートメーカーはアパートを建てて終わりではなく、賃貸経営におけるサポートもしてくれます。サポート内容は賃貸経営における入居者の集客や対応や退去時の対応(これらをPM業務といいます)、また建物管理などがあげられ、メーカーごとに提供する管理システムは異なります。
そのため、アパートメーカーがどのような管理システムを提供しているかをチェックし、自身の希望に合うかを考えましょう。賃貸経営を行うにあたって、自身にメリットのある管理システムを提供するアパートメーカーを選ぶことが、経営の成功を目指すポイントです。
建築費用がいくらかかるか
アパート経営でよいキャッシュフローをつくるには、アパートの建築費用をできるだけ抑えることが大切です。建築費用が高すぎると、初期費用を回収するまでに時間がかかり、場合によっては損失が出ることもあるため、建築費用がどれくらいかは必ず確認しておきましょう。
もちろん、建築費用が安いからといって、それだけでアパートメーカーを決めるのはよくありません。あくまでも賃貸経営で費用を回収できることを念頭に置きながらも、入居者を獲得できる建物を建築することが大切です。
建築費用の安さだけで決めてしまい、建物や設備のグレードが低くなると、入居者が入らなくて収支が悪くなってしまいます。入居者需要が見込める建物や設備グレードで、かつ初期費用が高くなりすぎない金額を想定し、各社の建築費用を比較することが大切です。
また、以下の記事ではアパート建築費のシミュレーションやローコスト建てる方法を紹介しています。
どんなデザインを採用しているか
アパートメーカーが建物外観にどのようなデザインを採用しているかも、建築の依頼先を選ぶときのポイントです。入居者を獲得するためには、アパートのデザインは重要です。
清潔感のないデザインや、奇抜すぎて人を選ぶようなデザインだと、入居者は獲得しにくくなります。見た目のよい外観ほど入居者を得やすいため、メーカーごとのデザイン案を比較して、万人受けするものを選びましょう。
担当者の質は高いか
担当者の知識レベルが高いかどうかも、アパートメーカーを選ぶ際には確認が必要です。担当者のレベルが低いと、希望通りのアパートを建築できなかったり、経営を開始してからも思うようにサポートを受けられなかったりすることがあります。
担当者とのコミュニケーションの問題によって、賃貸経営が失敗することもあるため、信頼度の確認は必須です。担当者がアパートの建築や経営に真面目に向き合ってくれるか、質問したことに対して素早く丁寧に回答してくれるかを確認しておきましょう。
自社の利益を求めるばかりで、依頼者の利益を無視した建築や経営プランを提示する場合は、担当替えを申し出るか、別のアパートメーカーを選ぶことがおすすめです。担当者の質や相性は賃貸経営を成功させるためには重要なポイントであるため、担当者を見て依頼するアパートメーカーを決めてもよいでしょう。
アパート経営を始める可能性が出てきたら、複数の企業にプランを提案してもらうことをおすすめします。
なぜなら、アパート経営は建築費の見積もりや賃料設定など経営のプランによって将来の利回りも変わってきます。
建築費がいくらなら収益性の高いアパート経営ができるのか、利回りはどのくらいが適切なのか、気になるところを建築会社に相談してみましょう。
イエウール土地活用なら複数の大手ハウスメーカーのアパート経営プランを一括請求することができます。
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アパートメーカー選びの注意点
アパート経営を失敗しないために、アパートメーカーを選ぶ際にはいくつか注意しておきたいポイントがあります。ここではアパートメーカーを選ぶ際の注意点を紹介します。
ネットの評判を鵜吞みにしない
アパートメーカーを選ぶ際には信頼できる業者かどうかを判断することが大切ですが、ネットの評判を鵜呑みにするのはよくありません。口コミや評判がよくないからといって、必ずしも悪徳業者とは限らず、場合によっては優良業者である可能性もあります。
悪い口コミや評判は、あくまで個人の意見と考え、他の人の意見に流され過ぎないようにしましょう。もちろん、検索して悪評ばかりが出てくる業者は注意が必要です。
また、よい口コミばかりが表示されるケースでも、サクラを雇って自社の評判をよくしようとしている可能性もあります。ネットの評判だけでは本当の信頼度を確認することはできないため、実際に担当者と会ってみて、自身の目でチェックすることが大切です。
家賃保証システムはメーカーにもメリットがある
一括借り上げやサブリースと呼ばれる家賃保証システムは、賃貸経営を行うオーナーだけではなく、メーカー側のメリットがあります。家賃保証システムを利用することで、メーカーに賃貸経営を任せることができ、毎月一定額の収入は保証されます。
空室があっても最低限の収入が得られる点は魅力ですが、満室になった場合は本来得られる賃料を100%受け取ることができず、実際に手元に残る利益は減ってしまいます。
また、支払われる最低保証額は数年に一度見直しとなり、この際に保証額自体が減ってしまうことも時にはあります。そのため、長期間家賃保証システムを利用していると、年々得られる収入が少なくなり、損をするケースもあることは理解しておきましょう。
複数のメーカーを比較する
アパートメーカーを選ぶときは、複数のメーカーを比較することが大切です。建築費用や管理システム、物件デザインや機能性など、各社の建築や経営のプランを比較しておきましょう。
複数社で比較すると、どのアパートメーカーが自身の理想に合っているかが判断しやすくなります。また、複数社から見積もりをもらうことで、条件のよいメーカーを見つけられるだけではなく、値引き交渉の材料にもなるためお得です。
最初の1社だけで決めてしまうと、建築費や経営プランを比較できず、自分の理想に合わない可能性があるため、必ず見積もりは複数社から受けておきましょう。
設計の自由度を求めるなら工務店
建築物に設計の自由度を求めるなら、アパートメーカーではなく工務店をも選択肢に入れることもおすすめです。アパートメーカーは基本的には商品プランが決められています。パッケージ通りに大量生産することで、低コストかつ高品質で提供できるわけです。
そのため、細かい設計の指定はできない場合が多く、自由度はそれほど高くありません。工務店はアパートメーカーよりも建築費はかかりやすいものの、さまざまな設計に柔軟に対応してくれるため、自由度は高くなります。
アパート経営を始めるなら最初の情報収集が重要です。一括プラン比較サービスイエウール土地活用なら、土地所在地の入力だけでアパート経営のプランを取り寄せることができます。
優良なアパートメーカーを選んで賃貸経営を成功させよう
賃貸経営を成功させるには、建築から経営のサポートまで行うアパートメーカーの選び方が重要です。どのアパートメーカーを選ぶかによって、経営が成功するかどうかが変わります。
アパートメーカーを選ぶ際に重要なのは、自身の希望に合っているかどうかです。経営にあたってなにを重視したいかを考えて、アパートメーカーを選ぶ必要があります。賃貸経営の条件や希望を自身で整理しておき、自分に合った優良なアパートメーカーを選んで賃貸経営の成功を目指しましょう。
アパート経営を考えたら、まずは無料でプランを取り寄せられるイエウール土地活用を利用して、複数の企業からプランを取り寄せることをおすすめします。
簡単な情報を入力するだけで、複数の企業から一括でプランを取り寄せられますし、プランを比較することで自分に合ったプランを見つけられるはずです。
企業によっては、実際の土地を確認してより良いプランを提案してくれるケースもあるため、まずは企業から無料でプランを取り寄せてみましょう。
記事のおさらい
アパートローンについては以下の記事をご覧ください。
また、土地の広さや階層ごとのアパート建築費について詳しく知りたい方は、以下の記事が参考になります。