コインパーキング経営は失敗しない土地活用方法?初期費用やメリット・デメリットを解説

コインパーキング経営は失敗しない土地活用方法?初期費用やメリット・デメリットを解説

所有している土地でコインパーキングを始めようか考えているものの、どれくらい儲かるのか、リスクはないのか、気がかりな方は多いのではないでしょうか。

コインパーキング経営はリスクの少ない土地活用方法ですが、収益性が立地に大きく左右されるという特徴があります。

この記事ではコインパーキング経営のメリット・デメリットや、経営方法、初期費用、経営に適した立地など、基礎知識をわかりやすく解説します。

先読み!この記事の結論
  • コインパーキング経営は初期費用が安く、失敗しにくい土地活用方法

  • コインパーキング経営の初期費用は150万~300万円ほど(規模による)

  • 一括借り上げ方式の場合は初期費用ゼロで始められる

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コインパーキング経営だけでなく、月極駐車場も含めた駐車場経営の基礎知識を知りたい方は、まず以下の記事をご覧ください。

駐車場経営の気になる疑問に答えます!基礎知識から高収入のコツまで紹介

コインパーキング経営のメリットとデメリット

所有している土地を有効に活用したいと思ったときに「コインパーキング経営」を選ぶメリットとデメリットを解説します。

コインパーキング経営のメリット

コインパーキング経営のメリットとして、以下の4つのポイントが挙げられます。

  • 初期費用が安い
  • すぐに始められて止めやすい
  • 狭小地・変形地でも活用しやすい
  • 知識がなくても始めやすい

初期費用が安い

コインパーキング経営は、初期費用の安い土地活用方法です。

アパート・マンション経営や、倉庫・事務所・店舗経営のように土地の上に建物を建築せずに開業できるため、費用が安く済みます

借金の返済リスクを負わずに土地活用を始めたい方には、もってこいの活用方法と言えるでしょう。

すぐに始められて止めやすい(転用性が高い)

コインパーキング経営は土地に建物を建てる必要がないため、土地を整備して精算機や照明の設置工事が終わればすぐに事業を開始できます。月極駐車場のように契約者の募集も要りません

また、将来的に別の方法の土地活用に切り替えたくなった場合でも、更地にするのが容易で、時間もかかりません。機器を撤去すれば、すぐにコインパーキングを廃業できます。

そのため、土地活用のプランが定まるまでの期間や、自己資金が貯まるまで「土地を一旦コインパーキングにしておく」という方法も有効です。

狭小地・変形地でも活用しやすい

車2台ほど停められるスペースがあればコインパーキングとして運用できるため、狭い土地でも活用できるというメリットもあります。

一般的な乗用車1台停めるのに最低限必要なスペースは約12.5㎡(2.5m×5m)です。精算機の設置スペースを含めると、最低10坪程度あればコインパーキング経営ができます

また、賃貸住宅や店舗を建てづらい三角地や細長すぎる土地であっても、駐車スペースさえ確保できればコインパーキングとして活用できます。

知識がなくても始めやすい

後の章で詳しく解説しますが、一括借り上げ方式によるコインパーキング経営なら、実際の運用を全てコインパーキング運営会社に任せられます。駐車場の整備や機器の購入からメンテナンス、トラブルの対応まで全て委託した会社が行ってくれます。

オーナーは土地を貸し出すだけでよいため、専門的な知識がなくても土地を運用して収益を得られます

コインパーキング経営のデメリット

コインパーキング経営のデメリットには、以下の2点が挙げられます。

  • 税金の軽減措置は受けられない
  • 収益が立地に左右されやすい

税金の軽減措置は受けられない

土地の活用先にコインパーキング経営を選ぶデメリットとして、相続税や固定資産税等の減税につながる措置は受けられないことが挙げられます。

相続税や固定資産税は、土地に住宅が建築されていると、その評価額を減じることができる特例措置を受けられます。税金額は評価額に税率をかけ合わせて算定するため、評価額が軽減されると節税に繋がります。

しかしながら、コインパーキング経営では土地の評価額を減じることができません。評価額通りの課税が行われるため、土地の固定資産税や相続税を節税したいという場合には適さない活用方法です。

駐車場経営でかかる税金とその計算方法とは?駐車場経営について基礎から解説します

収益が立地に左右されやすい

コインパーキングの収益性は、土地の立地に大きく左右されます。

せっかくコインパーキングを始めても、稼働率が低ければ収益は見込めません。初期費用が安いとはいえ赤字になってしまう恐れもあります。

コインパーキング経営を始める前には地域のニーズをよく調査して、収益シミュレーションをした上で判断しましょう。

コインパーキング経営に適した土地については、5章で詳しく解説します。


所有している土地の活用方法を検討している方は、まずは様々な土地活用のプランの初期費用の見積もりを依頼して、比較・検討してみましょう。

イエウール土地活用なら土地の所在地を入力するだけで、駐車場を始めたとした事業用不動産の施工実績豊富な建設会社に一括で問い合せできます。

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コインパーキング経営以外の土地活用方法については、以下の記事で詳しく解説しています。

【2024年最新】27つの土地活用方法を一挙解説!あなたにぴったりの方法が見つかります

コインパーキング経営の方法

コインパーキングの経営方法は、「誰が経営・管理するか」によって3つの方式に分けられます。

  • 自己管理方式
  • 管理委託方式
  • 一括借り上げ方式

それぞれの方式の特徴を押さえて、自分に合った方法でコインパーキング経営を始めましょう。

自己管理方式

自己管理方式は、土地の舗装や設備の購入(あるいはリース)、設置といった開業準備から日々の管理業務まで全て土地の所有者が自分で行う経営方式です。

管理費用や手数料などを業者に支払う必要がないため、コインパーキングの利用料は全て土地所有者の収入となります。パーキング利用料の設定も、土地所有者が自由に行えます。

ただし、メンテナンスや清掃、駐車場内で起きたトラブルや機器の故障への対応なども、全て自分で対処しなければなりません

また、稼働率の低下は収益の低下に直結するため、広告宣伝等の工夫も自分で行う必要があります。

  1. 自宅から遠い土地を利用してのコインパーキング経営を考えている方や、副業として始めたい方にはおすすめしづらい経営方式です。

管理委託方式

管理委託方式は、コインパーキング経営のうち、開業に必要な準備は土地のオーナーが行い、機器のメンテナンスや清掃、トラブルへの対応といった日常の管理業務を管理会社に委託する経営方式です。

日常的な管理業務を業者に委託するため、副業として行いやすい一方で、管理業者に毎月委託管理料を支払う必要があります

委託管理料は依頼する会社によって異なりますが、コインパーキング利用料による収入の5~10%程度が一般的です。

初期費用や設備の補修費用はかかりますが、手間や時間をかけずに経営できるため、お住まいの遠方にある土地でも始めやすいオススメの経営方式です。

一括借り上げ方式

一括借り上げ方式は、パーキング運営専門の会社が駐車場の整備から管理業務まで全て行う経営方式です。土地の所有者がコインパーキング経営を始めるために行うことは、専門業者に土地を貸し出すだけです。

機器の設置も全て業者にお任せするため、初期費用もかかりません。また、設備のメンテナンス等にかかる維持費も業者が負担します。

ただし、コインパーキング経営から得られる収益は、他の経営方式より少なくなります。コインパーキング利用料収入から手数料が15~20%程度が差し引かれて、毎月土地所有者に支払われます。

誰でも簡単にコインパーキング経営を始められる一方で、稼働状況がよくても収入を増額させづらく、稼働状況が悪ければ賃料の減額交渉をされる場合があります。

また、契約期間中に自由にコインパーキングを終了して更地に戻すということはできないため、他の用途での土地活用を見据えていて一時的にコインパーキングの経営をしたい場合には注意が必要です。

コインパーキング経営を始めるのにかかる費用

コインパーキング経営には、初期費用として以下の費用がかかります。

  • アスファルト舗装費:4,000〜5,000円/㎡程度
  • 料金精算機:40〜50万円
  • ロック板:1台10万円程度
  • 照明器具・看板代:15~20万円
  • 設備の設置工事費:40~50万円
  • その他諸費用:5万円~10万円

※業者によって金額は変わる。

初期費用は、 土地の整備費と機器設備にかかる費用が大半を占めます。また、土地に電気が通っていない場合は、電気の引き込み工事も行う必要があります。

たとえば、60㎡の土地(収容台数4台)でコインパーキング経営を始めるのであれば、初期費用は165万~180万円ほどです。

なお、一括借り上げ方式でコインパーキング経営する場合は、初期費用は一切発生しません

活用事例:サイクルパーク白岡

駅近の狭小地を時間貸駐輪場に活用した事例(大栄不動産株式会社の土地活用事例)

コインパーキング経営の収益シミュレーション

ここではコインパーキング経営はどのくらい儲かるのか、収益シミュレーションをしていきます。

以下の条件のもと、コインパーキングを始めた場合の収益を計算してみましょう。

  • 場所:地方エリアのコインパーキング
  • 車1台に必要な広さは約4坪(13.2㎡)(1坪=3.3㎡)
  • 土地の広さ:50㎡
  • 駐車スペース3台
  • 料金:400円/1時間
  • 稼働率:25%

駐車料金以外はすべて同じ条件です。この場合の年間の収入は以下のようになります。

  • 6時間 × 400円 × 3台 × 365日 = 262.8万円

年収はおおよそ262万8,000円になります。

ここから、初期費用、管理委託する場合の管理費用、固定資産税や都市計画税などの経費が差し引かれた金額が最終的に手元に残る額です。

たとえば、上記の条件と同じく敷地面積が50㎡で課税標準額が1㎡あたり8万円にかかる固定資産税+都市計画税は6万8,000円です。

仮に、一括管理式でコインパーキング経営を始めた場合(初期費用はゼロ、手数料が賃料の15%~20%)年間の収益は以下のようになります。

262.8万円-(262.8万円×15%(手数料))-6.8万円(固定資産税+都市計画税)=216万5,800円
  1. 稼働率さえキープできれば、ある程度手堅く儲けられる収益水準です。

イエウールでは、土地活用無料プラン請求サービスで相談することで、妥当な収益プランを見積もることができます。土地活用方法としてコインパーキング経営を検討している方は、一度プランを取り寄せてみてはいかがでしょうか。

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コインパーキング経営が向いている土地

コインパーキングは1~2台から駐車場にできるため、狭小地や変形地でもできる土地活用方法である一方で、十分な収益を上げるためには土地の立地や形状がコインパーキング経営に向いている必要があります。

以下の条件を満たしている土地は、コインパーキングとして活用しやすい土地です。

  • 駅や繁華街の近辺
  • 接している道の幅が5m以上
  • 角地
  • 土地に高低差が少ない

1つずつ詳しく見ていきましょう。

駅や繁華街の近辺

駅や繁華街、商業施設の周辺など、人や車の往来の多い地域はコインパーキングの需要が高いです。

他にも、ビル街や観光地、病院などの公共施設の近辺も、需要が高い地域です。

  1. 短い時間、ちょっと車を停めておきたいという用事がありそうなエリアが適しています。

ただし、周辺エリアで既にコインパーキングが飽和状態にないかどうかには注意が必要です。

まずは、周辺のコインパーキングの稼働状況を調査してみましょう。満車の駐車場が多ければ、新規に開設する駐車場の利用も期待できますが、空車が目立つ場合には新たにコインパーキングを始めても稼働率が見込めない可能性が高いです。

土地前面の道路の幅が5m以上

車が停めやすい土地であるかというのも、コインパーキングに適した土地の条件です。

面している道路が狭すぎる場合、駐車するのが難しく、利用を避けられてしまいやすいです。

角地

角地は車を停めやすい地形のため、コインパーキングに適した土地であると言えます。多少道幅が狭くても、角地であれば車の切り返しがしやすいため、駐車しやすくなります。

ただし、角地は他の活用方法でも利用価値の高い立地です。収益をできる限り多く見込める方法で土地を運用したい方は、他の土地活用方法も検討してみてください。

土地に高低差が少ない

土地と道路の間や、土地の中に高低差がないことも、コインパーキングに適した土地の条件です。

土地に傾斜や段差があると駐車がしづらいため、駐車場に適しません。

  1. 道路から土地に入るところに段差がある場合には、スロープを設置して駐車場に進入しやすくすることで、立地の不利を解消することができます。

コインパーキング経営を始める時の注意点

この章では、コインパーキング経営ないし土地活用を始める時の注意点を3点ご紹介します。

  • コインパーキング経営にもリスクがある
  • 他の土地活用方法についても検討する
  • 依頼する業者は複数社から比較して決める

コインパーキング経営にもリスクがある

他の土地活用方法に比べて初期費用が少額で参入しやすいコインパーキング経営ですが、経営上のリスクも存在していることは理解しておきましょう。

立地によるリスク

コインパーキング経営は、立地の影響をかなり受ける土地活用です。

通常、コインパーキング経営の稼働率は20~30%ほどだと良い方ですが、立地が悪い場合だと、稼働率が0~10%ほどになってしまうこともあります。

事前に車通りは多いのか、近くに車で訪れる施設はあるのかなど、駐車ニーズのある土地なのかをきちんと調査することでリスクを軽減できますが、周辺環境の変化によっても稼働率が下がるリスクがあることは念頭に置いておきましょう。

パーキング内の事故や盗難リスク

コインパーキング内の事故や盗難、車上荒らしはよくあるトラブルです。

基本的には当事者同士の責任ではありますが、場合によってはコインパーキングオーナーの責任になることもあります

そのため、防犯カメラを設置したり、事故がおきるような狭い構造にしないコインパーキングにするといった対策をしておくことが大切です。

競合参入リスク

コインパーキング経営は比較的容易に参入できる土地活用であるため、人気のあるエリアだとコインパーキング激戦区になりがちです。

もし近くにコインパーキングができた場合などは、価格以外での差別化が図りづらい以上、ほかのコインパーキングよりも集客効率を上げるために値段を下げて対応せざるを得なくなってしまいます

そしてよくあるのが、値段を下げすぎた結果、初期費用を回収できなかったり、管理費用で収益が圧迫されてしまったりするケースです。

もちろん、集客効率を上げるために値段を下げることはありますが、競合が参入したらいきなり料金を下げるのではなく、ターゲットに合わせて料金設定を改定していく必要があります。

他の土地活用方法についても検討する

コインパーキングは、駅や繁華街近辺の狭小地や変形地で経営するメリットが大きい一方で、需要が見込めない地域の土地や、道路幅が狭いなどで駐車場として利用しづらい土地では収益を上げるのが難しいです。

しかし、コインパーキング経営に適していない土地であっても、貸し倉庫や賃貸アパートとしての需要がある場合もあります。

  1. 一度、土地活用コンサルタントや建築会社に相談してみるのがおすすめです!

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土地の立地やご希望に合わせて、さまざまな土地活用のプランの提案を受けられます。将来にわたって収益性の高い土地活用方法を見つけましょう。

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依頼する業者は複数社から比較して決める

コインパーキング経営を始めるにあたっては、さまざまな業者に発注したり、業務を依頼をすることになります。その際には必ず複数の業者に相談や見積もりを依頼して、よく比較しましょう。

特に一括借り上げ方式で経営する場合は、全てを管理会社に一任することになるため、事前によく検討したうえで会社を選びましょう。

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