中古マンション経営が初心者でも始めやすいって本当?よくある失敗なども解説

中古マンション経営が初心者でも始めやすいって本当?よくある失敗なども解説

新築に比べて低コスト・高利回りの不動産投資方法として、中古マンション経営が注目されています。初心者でも始めやすいという風潮もありますが、実際のところどうなのかが気になっている方も多いのではないでしょうか。

中古マンション経営とは、中古のマンションを購入して賃貸経営をすることで、一棟マンション経営と区分マンション経営の2種類があります。これらは新築マンション経営と比べて簡単なのでしょうか。

本記事では中古マンション経営に関して、初心者が始めやすいというのは本当なのか、始めやすいと言われている理由、よくある失敗などを紹介しています。

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もくじ

マンション経営に必要な初期費用や資金については、こちらの記事を御覧ください。

マンション経営に必要な自己資金の目安!アパートローンについても解説

中古マンション経営は初心者でも始めやすい?

結論から言うと、中古マンション経営は初心者には難しいです。

確かに、中古マンションは新築マンションと比べると物件価格が安く、高い利回りが期待できるという事実があります。しかし、入居者の見つけやすさに関しては圧倒的に新築マンションに分があります。古い物件よりも新しく設備の整った物件のほうが好まれるのは当然でしょう。

また、マンションを購入し経営を始める場合、どの物件を購入するかということが一番重要になります。そして、予算や経営計画、どの物件であれば収益をあげられるかなどを考えて選ぶ必要があり、それは初心者にはかなりハードルが高いことだと言えます。

中古マンションの購入時に修繕などが必要な場合がありますが、その際はどこにどれほどのコストをかけて修繕するかなども考えなければなりません。このように、中古マンション経営は、知識や経験のない初心者には困難な賃貸経営となっています。

活用事例:いち早く「IoT」を取り入れた 蔵のある賃貸住宅

エリア愛知県
土地面積(㎡)1056
長期的に差別化できる「蔵」収納に惹かれて
愛知県一宮市。50~60年もの間、競輪場の駐車場として活用されてきた土地に、2棟の賃貸住宅が完成しました。南側に平屋、北側に2階建ての重層タイプで、2棟とも蔵のある設計です。オーナーさまは、他にも賃貸住宅を経営される中で学んだことがあると言います。
「賃貸経営は建ててから10年目以降からが本当の勝負です。他の人の話を聞いていても、古くなってくると空室に悩まされるようになります。そのため、先々まで差別化できる賃貸住宅にする必要があります」。
 税金対策や市場調査の結果から賃貸住宅を建てることに迷いはなかったものの、どんな賃貸住宅にすれば長期安定経営できるのか、考えを巡らせました。その結果、たどり着いたのがミサワホームの「蔵」収納がある賃貸住宅です。
「展示場で蔵のある家を見て、縦の空間を活用することで広い収納スペースを確保できることを知りました。間取りの取り方が斬新で、ひと目見て、これなら10年目以降も差別化でき、大丈夫だと確信しました」。
 他社からは戸建賃貸の提案もありました。その中で選んだもありました。その中で選んだのは、収益性や機能性から、平屋と重層を混合した蔵のある賃貸住宅でした。(ミサワホーム株式会社の土地活用事例)

中古マンション経営が始めやすいと言われる理由

それでは、中古マンション経営がなぜ新築マンション経営より始めやすいと言われているのかについて、3つの理由を簡単に解説します。

新築より利回りが高いから

中古マンションは新築マンションよりも安く購入できるため、投資回収効率がよく、新築と比較すると利回りが高いと言えます。新築マンションは初期費用を回収するだけでも長い年月がかかります。しかし、中古マンションならコストが低い分、資金の回収も早く、結果的に利回りもよくなります。

実際の利回りは物件によって異なりますが、収益化をしやすいという面で始めやすいと言われる大きな理由の一つとなります。

新築より初期費用が安いから

これから不動産を購入し、マンション経営を考えている場合は、新築物件を選ぶよりも中古の方が安く購入できる場合が多いです。

中古マンションは購入費も安いため、できるだけ初期費用を抑えて賃貸経営を始めたい人にはおすすめです。費用が安いことで元手が少なくても始めやすく、かつ資金も早期に回収しやすくなります。

管理状態を確認してから物件を購入できるから

中古マンションの場合、新築マンションと違いすでに賃貸物件として利用されているため、物件の管理状態を確認してから購入することができます。マンションの現場を見て購入するかどうかを判断できるため、初心者に優しいと言えるでしょう。

また、入居者がいる状態で売られている物件(オーナーチェンジ物件)であれば、購入後すぐに家賃収入を得ることができます。

中古マンション経営でよくある失敗と対策

初期費用の少なさから高い利回りが期待できる中古マンション経営ですが、失敗することも少なくありません。

本章では、以下の5つの中古マンション経営でよくある失敗を紹介していきます。

  • 設備の改修コストが高くて失敗
  • 新築より不人気で客付けが困難で失敗
  • 耐震性や構造に問題があり失敗
  • 家賃設定や工事がスムーズに行かず失敗
  • 退去者が続出し失敗

同じ失敗を繰り返さないためにも、1つずつ確認していきましょう。

設備の改修コストが高くて失敗

内見時にはきれいに見えていた物件も、実際に入居者が住み始めると様々な不備が見つかることがあります。実際に、築年数が古い物件では、「床や壁紙などはきれいにしていても、水道やガスなどの配管は20年前のまま。」ということが少なくありません。

例えば、昔の水道管は金属のものが多く、年月が経つとサビなどで劣化し、コンクリート内部で破裂してしまうことがあります。こうして水漏れトラブルが起こってしまうと、修繕費用だけではなく、入居者への損害賠償が必要になることもあります。

事前に設備ごとの耐用年数と築年数を比べることで、どのぐらい設備の修繕や取替をしなければならないのかを把握することができます。中古マンションを見に行く際には、「最近リフォーム・改築したのはいつか」「どんなメンテナンスが定期的に行われているのか」という点を確認しておきましょう。

新築より不人気で客付けが困難で失敗

中古マンションは、新築に比べて人気が低く集客が難しいため、そのままでは空室が続く可能性があります。

中古マンション経営を考える際には、つい初期投資額の低さに注目しがちです。うまく客付けできれば利回りは高いですが、その分客付けの難易度が高いことにも注意しましょう。集客がうまくいかないと、高金利のローン返済が難しくなったり、物件の修繕費用の捻出が困難になります。

中古マンション経営を始める場合、物件価格の低さだけではなく、客付けできるかどうかを念頭において判断しましょう。

耐震性や構造に問題があり失敗

中古マンションの中には、設備だけではなくそもそもの構造や耐震性に難がある物件もあります。中古マンション物件で気をつけたいのは、「既存不適格建築物」と呼ばれる物件です。

既存不適格建築物とは、「建築当時の法令には適合していたが、新たな法改正により、現在の法令では不適合になってしまった物件」のことです。既存不適格建築物は、リフォームや再建築を行う際に、現在の法令に合わせる必要があり、余計な費用がかかります。特に耐震性不足の場合には、大規模な耐震補強工事になるため多額の費用が必要です。

耐震性や構造に不安がある場合には、住宅診断士などの専門家に建物の状態を診断してもらいましょう。また、中古マンションは築年数よりも管理の状態で大きく変わります。構造や耐震性を調べる際には、築年数だけではなく管理の状態も把握して、物件の正確な状態を把握しましょう。

家賃設定や工事がスムーズに行かず失敗

中古マンション物件を購入した場合、オーナーチェンジ物件の場合があります。オーナーチェンジ物件は、購入して家賃収入をすぐに得られるというメリットがある一方で、注意点もあります。

それは、すでに入居者がいる場合は内見できない部屋があるということです。入居中の部屋はリフォームをしたくても工事ができません。さらに、賃貸借契約上、家賃の改定や入居条件の変更も容易ではありません。

すでに入居者がいる場合には、リフォームや家賃改定をすべて思う通りに始められないことを把握しておきましょう。

退去者が続出し失敗

中古マンションを購入する際に、物件引き渡しのタイミングと入居者の更新年が重なってしまうことがあります。

例えば大学近くの中古マンションを購入した場合に、住んでいた学生の卒業とマンションの購入タイミングが重なり、空室の状態からマンション経営を始めなければいけないこともあります。

すでに入居者がいる場合には、入居者の属性、契約状態や条件について事前に把握しておきましょう。


中古マンション経営を検討する際には、同時に新築マンションの経営も検討してみるとよいでしょう。初期費用は高額になりますが、高収益に期待でき、立地次第では高い利回りが見込めます。

中古マンションはポータルサイトなどで調べることができますが、新築マンションはまだ建っていない分利回りや収益が想定しづらいものです。そこで、土地活用比較サイトを活用すると、マンション経営のプロに収益や費用感の相談をすることができ、どのくらい儲かるのかをイメージすることができます。

マンション経営を始める可能性が出てきたら、複数の企業にプランを提案してもらうことをおすすめします。なぜなら、マンション経営は建築費の見積もりや賃料設定など経営のプランによって将来の利回りも変わってきます。建築費がいくらなら収益性の高いマンション経営ができるのか、利回りはどのくらいが適切なのか、気になるところを建築会社に相談してみましょう。

イエウール土地活用なら複数の大手ハウスメーカーのマンション経営プランを一括請求することができます。

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中古マンション経営の利回りと収入

ここからは中古マンション経営の収入や利回りを具体的に解説していきます。どのような収益が発生し、どの程度の利回りを期待できるのか、確認していきましょう。

中古マンション経営の収入

家賃収入以外にもマンション経営の収入を得ることは可能です。例えば、中古マンション経営の収入には以下の4つが挙げられます。

収入タイミング項目費用
定期収入家賃相場による
共益費家賃の5%~10%
臨時収入礼金家賃の1ヶ月~2ヶ月分
更新料家賃の1ヶ月~2ヶ月分

※礼金は名目上収入とはなりますが、通常仲介をした不動産業者への広告料として相殺されることになります。
※更新料は手続きを行った不動産業者と折半になります。1ヵ月分の更新料ならその0.5ヶ月分がオーナーの収入ということです。

マンション経営の収入には、家賃収入のような定期的な収入と、決まったタイミングのみで得ることができる臨時収入があります。臨時収入のタイミングは、礼金は入居時に初期費用として得ることができ、更新料は賃貸借契約の更新のたびに得ることができます。契約期間が2年なら2年ごとということになります。

ただ、中古マンションの集客では、初期費用を下げて入居者をつけることもあるため、その場合、得られる収入は変わる可能性があります。さらに、関西圏では更新料がない地域もあるため事前に確認が必要です。

中古マンション経営で重要になるのは、常に入居者がいる状態にして家賃収入を安定化させることです。中古マンション経営で収益を上げるためにも、賃料や客付けについては不動産会社と相談して綿密に計画をたてましょう。

中古マンション経営の利回りの見方

中古マンション経営には、主に以下の3つの種類の利回りがあり、それぞれ役割が異なります。

  • 表面利回り(別名:グロス利回り)

  • 実質利回り(別名:ネット利回り)

  • 自己資本配当率(別名:CCR)

正確に数字を判断できるように、一点ずつ確認していきましょう。

表面利回り(別名:グロス利回り)

表面利回りとは、「物件の購入価格に対する、年間家賃収入の割合」を示します。Webサイトなどで物件を探す際には、年間経費や初期費用を調べることに時間がかかるため、まずは表面利回りを参考に物件を判断することになります。

表面利回りは、以下のような計算式で算出することができます。

  • 表面利回り = 年間家賃収入 ÷ 物件購入価格 × 100(%)

表面利回りは、経費などを含まずに算出されているため、安全な経営ができる物件かどうかまではわかりません。物件の候補を考える際には参考に出来ますが、表面利回りだけで物件を決めないようにしましょう。

実質利回り(別名:ネット利回り)

実質利回りとは、「物件購入時にかかる全費用に対する、年間の家賃収入から諸経費を差し引いた利益額の割合」を示す数字です。実質利回りは、物件の危険性や経営の現実度合いを知ることができます。

実質利回りは、以下のような計算式で算出することができます。

  • 実質利回り = ( 年間家賃収入 – 年間経費 ) ÷ ( 物件購入価格 + 取得時諸経費 ) × 100(%)

実質利回りは利益をもとに算出した数字を知ることができます。実際に購入する物件を決める際には必ず確認しておくべき利回りです。

自己資本配当利回り(別名:CCR)

自己資本配当利回りとは、別名:CCR(Cash on Cash Return)と言われる数字です。「年間の利益額に対する、自己資本の割合」を指し、CCRが高いほど投資効率が良い投資ということができます。

自己資本配当利回りは以下の計算式から算出することができます。

  • 自己資本配当利回り=利益 ÷ 自己資金× 100(%)

自己資本配当利回りの高さは、自己資本の余力を示す数字です。そのため、自己資本配当利回りが高いと、設備投資をしたり、投資サイクルを上げるなどより流動性の高い資産形成ができるといえます。また、修繕やリフォームなどの予想外の出費にも対応することができるため、自己資本配当利回りが高いとその分リスクに備えることができるといえます。

一方で、自己資本配当利回りが高いと、返済額自体が大きくなるため、金利上昇リスクは高くなります。返済額が大きいと少し金利が上昇しただけでも、返済額がガクッと上がってしまうからです。

自己資本配当利回りは、実質利回りが似たような物件を比べる際に、優先順位をつける程度に利用しましょう。特に、自己資本配当利回りだけで判断することがないように注意が必要です。

中古マンション経営を始めるために必要な資金

中古マンション経営を始めるための初期費用は、主に4つの項目に分けられます。

  • 物件購入費用

  • リフォーム・修繕費用

  • 各種保険料

  • 税金

それぞれの項目でどのような費用が発生するのか、1つずつ確認しておきましょう。

物件購入費用

物件価格物件を購入する費用。ローンを使う場合には、全額ではなく手付金として一部が発生する
不動産取得税不動産を購入すると必ず必要になる税金
不動産仲介手数料不動産会社を通じて不動産売買を行った際にかかる費用。個人間の取引では発生しない
ローン手数料ローンを借りるにあたり発生する事務手数料や保証料など
清算金固定資産税や都市計画税を売主側に、買い主が日割りで支払う費用。
司法書士報酬移転登記やローンの抵当権の設定登記は司法書士にやってもらうのが一般的
登録免許税不動産の所有権を移転する際に発生する税金

物件ごとに金額は違うものの、中古マンションの購入では数千万円程度の費用がかかることが多いです。また、物件購入に付随する費用は、物件価格のおよそ10%が必要になると言われています。

リフォーム・修繕費用

中古マンション経営では、物件購入時にリフォームや修繕を行う必要がある場合もあります。壁紙やフローリングなどの内装を整えるだけでも、入居や家賃増額につなげることができます。内装だけではなく、トイレや風呂などの設備を新しくするなど、どこに修繕コストをかけるかは経営者の腕の見せどころです。

また、中古マンションの修繕で注意すべきは、内装だけではなく水道管やガス管などのライフラインに関する修繕です。ライフラインの修繕は、工事期間が長くなりやすく、生活に直接影響するため、入居者の途中退去に繋がってしまいます。中古マンションを購入する際は、契約書の契約不適合責任の記載や重要事項説明書をよく理解し、購入後に修繕が必要になっても対応できるようにしておきましょう。

各種保険料

火災保険料「家財道具」「建物」において火災が原因で損害が発生した際の補償を受けられる
地震保険料地震や津波が原因で起こった火災や損害などに対して補償を受けられる

マンション経営に必要な保険料は、一般的に保険料は先にまとめて支払ったほうが、安くなるように設定されています。万が一のときに備えて必ず加入するようにしましょう。

10年など長期間分の費用をまとめて支払うと50万円近い支払いが必要になります。紹介されたプランを鵜呑みにするのではなく、複数社で比較し、より経営状態に適したプランを見つけましょう。

税金

都市計画税地方自治街によって、開発該当区域に指定された地域に土地を所有する場合、課税される税金。固定資産税評価額の0.3%に相当する。
固定資産税全国一律で土地に課税される税金。固定資産税評価額の1.4%に相当する額が課税される。
所得税20万円を超える収入がある場合に課税される。
住民税前年度の所得に対して1月1日時点の住所地で課税される。
事業税法人の行う事業及び個人の行う一定の事業に対して、その事業の事務所又は事業所の所在する道府県が課す税金。

ローンの返済費用や修繕積立金などは、家賃収入から税金を引いた残金から捻出されます。そのため、きちんと手取りが残るマンション経営を行うには、税金もシミュレーションに加えることが重要です。

また、経営がうまくいってなくても、収入に関係なく都市計画税や固定資産税は、支払う義務があります。また、減価償却期間が終了すると所得税の額は増えてしまいます。初期費用が少ない中古マンション経営ですが、税金の増減などは事前に試算しておきましょう。

マンション経営を始めようか考えたとき、どのようにマンションを設計すればいいのか見当がつかないのではないでしょうか。

例えば2階建てにするか3階建てにするか、間取りの設計をどうするかについては土地の条件やマンション経営の目的によって変わります。

イエウール土地活用なら複数の大手ハウスメーカーからマンション経営プランの提案を受けることができます。

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中古マンション経営で成功するためのポイント

中古マンション経営で成功するために、気をつけておくべきポイントとしては以下の3つが挙げられます。

  • 客付けを工夫する

  • クレーム対応は素早く行う

  • メンテナンスや清掃はマメに行う

マンション経営で成功するためにも、1点ずつ確認しておきましょう。

客付けを工夫する

中古マンションは新築より人気が低く、築年数も多いため客付けが難しい場合があります。しかし、中古でも客付けを工夫すれば、他の物件とうまく差別化でき、空室率を下げることができます。

客付けの工夫の仕方としては、入居者向けと仲介会社向けの方法があります。入居者向けには、入居時の初期費用を抑えるために、敷金や礼金を引き下げるなど、金銭面でのキャンペーンが有効です。一方で、入居者に物件を紹介してくれる仲介会社のモチベーションを上げることも重要です。入居が決まった際に支払う、広告料を引き上げたり、専任媒介にするなどの方法が効果的です。

モチベーションを上げれば、多くの入居候補者に勧めてくれるので入居者が決まりやすくなります。中古マンションは集客力に弱いからこそ、客付けを工夫して対応しましょう。

クレーム対応は迅速に行う

中古マンション経営で収益を上げるには、空室率を下げる必要があります。マンション経営で最大の空室対策は、退去者数を減らし、長期間入居してもらうことです。

退去者を減らすには、入居者からのクレーム対応のスピードと質が重要です。クレーム対応が悪いと入居者からの信頼を失い、退去の原因になります。一方でクレーム対応を丁寧にできれば、満足度を上げることもできます。

入居者からのクレームは、まず窓口となっている管理会社に入り、その後オーナーに連絡が来ます。そのため、管理会社とは定期的に連絡を取り、クレーム時に迅速に対応できるようにしておきましょう。

メンテナンスや清掃はマメに行う

中古マンション経営で成功するためには、中古でも入居者がストレスなく生活できる状態を維持することが重要です。

中古マンションは建物が劣化しやすいため、新築のように10年ごとの修繕では劣化が進んでしまいます。そのため、日頃から清掃やメンテナンスを行うことが、魅力的な物件を維持するために重要です。外装の見た目や設備のサビつき劣化などの、外見の問題で、入居に後ろ向きになったり、入居者がストレスを感じて退去することもあります。

あまりにもメンテナンスや修繕箇所が多い場合には、大規模なリフォームも検討しましょう。リフォームし、住みやすい物件にすることで、家賃を高く設定できる場合もあります。中古マンション経営を成功させるためには、メンテナンスや清掃などをマメに行い、きれいな建物の状態を維持できるようにしましょう。

中古マンション経営を始めるまでの流れ

中古マンションを購入する手順は次の通りです。

STEP
  • 物件の候補を洗い出す
  • 中古マンションを絞り込む
  • マンションの調査を行う
  • 売主へ購入の意思を伝える
  • 売買契約締結
  • 中古マンションの引き渡し
  • リフォーム会社選び

これら6つのステップを踏むことで、経営用の中古マンションをスムーズに購入できるでしょう。

①物件の候補を洗い出す

まずは物件の候補をいくつか洗い出します。中古マンションの物件情報を得る方法としては、以下の3つが中心です。

  • 競売
  • 不動産会社
  • ポータルサイトなどで自力で探す

それぞれのメリット・デメリットについて一つずつ確認していきましょう。

競売

競売で物件を探すメリットは、市場価格よりも安い物件が手に入りやすい点と、普通では手に入りにくい物件が手に入りやすい点です。

強制的に退去を命じられているなどのワケアリの物件も多いですが、好立地の土地や建物が手に入る可能性もあるため、確認して損はありません。一方で、購入後の残置物撤去や修繕費用はすべて自己負担であり、ローンの借り入れが難しいというデメリットもあります。

特に初心者の方の場合は、物件の見極めが難しく初めてマンション経営を始める際にはおすすめできません。

不動産会社

中古マンション物件に迷ったら不動産会社に相談してみましょう。おすすめの物件や非公開の物件など様々な情報を得ることができます。

管理を依頼する際には、不動産会社と良好な関係を築いておくことで、管理料金の割引や、優先的に入居者を紹介してくれることがあります。

不動産会社に相談する際には、予算や希望エリアなどを先に伝えておくと、スムーズに物件を探すことができます。

ポータルサイトなどで自力で探す

不動産の取引は個人間でも行うことができます。例えば、相続税の支払いのために不動産を売却したい売り主さんは、売り主自身が物件を宣伝していることがあります。

ポータルサイトを活用することで、よりよい物件を安く仕入れることができる確率が上がります。一方で、売主側としては早く売却したいため、先に見つけていても即決の人がいれば物件を取られてしまうことがあります。

他の物件を十分に見られていない時や、初めて中古マンション経営を始める時には、焦らずに自分のペースで物件を探せる方法を選びましょう。

②中古マンションを絞り込む

情報収集が完了した後は、実際に購入するマンションの候補を絞り込みましょう。予算をもとに考えることがおすすめであり、自己資金で捻出できる金額やローンで借り入れが可能な額を考慮し、無理のない範囲で決めてください。

購入する物件を絞り込む際には、一括比較サイトのイエウール土地活用がおすすめです。イエウール土地活用ではマンション経営についての情報が数多く公開されており、購入から経営までのノウハウがチェックできます。

また、不動産会社への相談も無料でできるため、購入する物件選びで困っている場合は、一度プロに相談してみてもよいでしょう。

③マンションの調査を行う

購入する物件が決まったら、実際に現地に訪れ、マンションやその周辺地域の詳細な調査を行います。

物件情報で見ているだけでは詳細な状態がわからないため、現地に出向いて住宅設備や建物の劣化状況、周辺環境などを確認しておく必要があります。

調査の結果、気に入らなかった場合は、再度候補の中から絞り込みを行います。購入する際には不動産状況を詳細まで確認しておく必要があるため、現地に足を運ぶ作業は必須です。

④売主へ購入の意思を伝える

購入したい物件が決まった後は、不動産会社を通して売主に購入の意思を伝えましょう。購入する際には不動産会社を経由することがおすすめです。契約手続きや登記の手続きなど、自分で調べるのが面倒な場合やわからない場合は不動産会社に相談するようにしましょう。

また、この際に金融機関へも融資の申し込みをしておきます。

現在の借入の状態や自己資金がどれくらいあるか、経営計画をどのように考えているかなどを売主に聞かれることもあるため、これらも事前に準備しておきましょう。

⑤管理会社を選ぶ

管理会社を選ぶ際には、現行の管理会社ではなく、必ず自分で選び直すようにしましょう。

管理会社は、客付けから、家賃の集金、入居者のクレーム処理など様々な業務を行う、マンション経営の大切なパートナーです。管理会社選びに失敗してしまうと、入居者が付かないだけでなく、物件自体の状態も悪くなり売却しにくくなります。

管理会社を選ぶ際に確認すべきことは、物件との距離や管理物件の状態、管理料です。物件と会社が離れすぎていれば、トラブル対応は遅れますし、普段のメンテナンスも細やかに行えないことがあります。管理会社を選ぶ際には、複数社を比較し契約前には、管理会社を決めておきましょう。

⑥売買契約締結

売主から合意が得られ、融資を受けられることが決定した時点で、売買契約の締結を行います。

契約時には売買金額や引き渡しの条件、契約違反があった場合などの対応について定めておきましょう。

不動産取引は口頭での約束は反映されず、書面に起こしたもののみ有効となります。そのため、必要事項は必ず契約書に記載し、双方で確認して合意を得てから契約するようにしましょう。

⑦中古マンションの引き渡し

契約締結後に、定めた日程で引き渡しを行います。引き渡しは契約時に定めない限り、決済日と同日になると考えましょう。

引き渡しの際には登記の移転手続きも行いますが、この業務は司法書士が行うことが一般的です。残金決済を行い、所有権の移転登記やカギの引き渡しが完了して、購入手続きは終了です。

中古マンション経営の難関!リフォーム会社選び

中古マンション経営をおこなう物件を選ぶ際には、次のポイントを意識してください。

  • 相見積もりを取る

  • 価格を優先しすぎない

  • 工事保険に入っているか

これらのポイントを意識して物件を選ぶことで、より良好な経営を実現しやすくなります。

相見積もりを取る

リフォーム会社を選ぶ際には、相見積もりが基本です。中古マンション経営の場合、管理会社がリフォーム会社を紹介することもありますが、必ず自分でも調べましょう。

管理会社にすべて任せると、管理会社の紹介料分の価格が上乗せされていたり、必要ないところまでリフォームをされることもあります。相見積もりを取る際には、事前に「相見積もりが可能か」を業者に確認しておきましょう。相見積もりお断りの業者もいるため、事前に聞いておくとトラブルを防げます。

また、相見積もりを取ることで、段取りや相場観を知ることもできるため、特に初心者の方におすすめです。

価格を優先しすぎない

中古マンション経営は、10年以上の事業になる場合が多いです。工事費用が安くてもすぐに壁紙が剥がれたりしては、費用がかかるだけではなく入居者からクレームにも繋がります。

相見積もりで相場観を掴んだら、あまりに安すぎるところは避けましょう。短期的な利益ではなく、長期的な視点で見積もりは比べましょう。

リフォームは、中古マンション経営の成功と失敗に直接左右する重要な要素です。安かろう悪かろうではなく、アフターフォローなども踏まえて、信用できる業者かを判断しましょう。

工事保険に入っているか

建設現場では、危険と隣り合わせになることも多く、工事中の事故の補償は建設会社の補償能力の範囲内でしか行われません。

工事の過程で、第三者に怪我をさせてしまった、もしくは物件を破損させてしまった場合には、職人さん1人では保障しきれません。そのため、多くの工務店は工事総合補償保険という保険に加入しています。

実際に保険に加入しているかを知るには、ヒアリングするしかありません。最低限の判断基準として、保険に加入しているかは確認しておきましょう。


マンション経営を始めるなら最初の情報収集が重要です。一括プラン比較サービスイエウール土地活用なら、土地所在地の入力だけでマンション経営のプランを取り寄せることができます。

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STEP3右矢印
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STEP4右矢印
町名
STEP5右矢印
字・丁目

中古マンション経営は物件選びが大事

これから中古マンションの経営を始めるなら、どの物件を購入するか、選び方が重要です。いかに経営手腕があっても、物件の状態が悪いと利益を出せないことも多く、損失が出てしまうことも少なくありません。

経営を成功させるうえで、物件選びは非常に重要です。予算や経営計画を十分に練り、収益が上げられる物件を購入して、中古マンション経営の成功を目指しましょう。

中古マンションを購入してマンション経営を始めるなら、イエウール土地活用を利用するのがおすすめです。イエウール土地活用は複数の会社に一括で相談することができるサービスであり、複数のプランの中から自分に合ったものを選ぶことができます。中古マンション経営にお悩みの際にはまずは、イエウール土地活用にご相談ください。

マンション経営したら、収益いくら?