300坪の土地を所有していて土地活用を考えるなら、実際にどれくらいの広さかを知っておくことが大切です。土地の広さは坪数で表すことが多く、1坪がどれくらいなのかは把握しておく必要があります。
また、坪数によって取り組める土地活用の方法は違ってきます。大きい土地だとさまざまな方法で活用できますが、広すぎるがゆえに活用が難しいケースもあるため、注意しなければなりません。
300坪の土地は非常に広大であり、土地活用が難しくなることもあります。300坪の土地の広さから適した土地活用の方法を知り、所有する土地の有効活用を目指しましょう。
300坪の広さ
土地活用を成功させるには、所有する土地の正確な広さを知っておくことが大切です。
300坪もの広い土地だと、どれくらいの大きさなのかが把握できない場合も多くなります。平米数や別の敷地に例えた場合の大きさを参考にしながら、300坪の土地のサイズ感を理解していきましょう。
300坪の平米数
300坪の土地を平米数で計算してみましょう。1坪は約3.3平米であり、これを300倍すると約990平米です。1平米は1メートル×1メートルの正方形の面積です。
一人暮らしで必要とされる最低限の広さの目安は25平米と言われており、300坪は25平米の家が約40軒ほど建てられます。
300坪の広さを他の敷地等に例える
よりわかりやすいように、300坪の広さを他の敷地で例えてみます。
大相撲の土俵は8坪であり、300坪なら37.5個分です。ボクシングリングは11坪であり、約27個分となります。
コンビニの平均的な面積は30坪であるため、300坪の敷地なら約10軒分です。体育館なら約1個分であり、これを考えると広さのイメージを持ちやすいでしょう。
さらに大きなもので例えると、サッカーフィールドは約2,100坪であるため、300坪の敷地のおおよそ7倍の大きさです。大きさの例えでよく出てくる東京ドームは300坪の敷地よりも広く、東京ドームの47分の1が300坪の敷地となります。
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300坪の土地の相場の価格
300坪の土地が、どれくらいの価格で取引されているのか相場も知っておきましょう。土地の取引相場価格は、エリアによって大きく異なります。
都道府県 | 1坪あたりの相場価格 |
---|---|
東京都 | 約343万円 |
大阪府 | 約121万円 |
神奈川県 | 約91万円 |
島根県 | 約8万円 |
青森県 | 約6万円 |
秋田県 | 約5万円 |
日本でもっとも1坪あたりの相場価格が高いのは、東京都と大阪府、神奈川県の3つです。都市部ほど取引相場は高くなり、坪単価は高額になります。中でも首都の東京は別格に相場が高く、2位の大阪の約3倍ほどの価格です。
島根県と青森県、秋田県は坪単価の低いエリアです。同じ1坪でも、都道府県やエリアによって金額は大きく異なります。
また、同じ都道府県内でも、市区町村によって1坪あたりの金額は変わります。土地の価格は流動的なものであり、エリアはもちろん地価の値動きや土地の形によっても取引価格が変動することも覚えておきましょう。
300坪の土地の活用方法
300坪の土地を利用した土地活用の方法としては、次のものがあげられます。
- 賃貸住居の経営
- 貸店舗
- オフィス
- 介護用施設
- 駐車場
- 太陽光発電の設置
土地の形状や性質、周辺需要によってどの方法がよいかは異なります。土地活用の種類を知り、自分が所有する土地ではどの方法がもっとも適しているかを考えていきましょう。
300坪の土地に最適な活用をしたい方におすすめしたいのは、土地活用サイトの利用です。かんたんな情報を入力するだけで、複数の企業から無料でプランを取り寄せられます。
複数のプランを比較したり、企業に実際に土地を確認して試算したりしてもらうことで、より収益性を高められる活用ができるでしょう。まずは、イエウール土地活用で複数の企業から無料でプランを取り寄せることをおすすめします。
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賃貸住居の経営
300坪の広さがあるなら、大きな規模の建物を建築して賃貸住居の経営が行えます。一軒家の平均的な坪数は30~40坪であるため、広めの一軒家を複数建築するか、アパートやマンションなどの集合住宅を建てる選択肢があげられます。
広い土地なら大規模な集合住宅も立てやすく、入居者が見込めるなら、高い収益性を得ることも可能です。賃貸住居の経営の場合は、初期費用が高くなりやすいです。一軒家でも集合住宅でも、建物の建築には多大な費用がかかります。
建物の大きさや数、グレードなどによって異なりますが、数千万円から場合によっては1億円以上の費用がかかることもあります。経営方法には複数の選択肢があり、大きくわけると次の3つです。
- 一括借り上げ方式
- 管理委託方式
- 自己管理方式
一括借り上げ方式は、住居を不動産会社に借り上げてもらい、経営管理のすべてを委託する方式です。サブリース方式と呼ばれる方法であり、入居者の有無に関係なく、毎月定額の家賃収入を管理会社から得られます。
管理委託方式は、住居の管理のみを管理会社に委託する方式です。入居者が多いほど自身の利益は高くなりますが、空室が多いと利益が減ってしまい、ランニングコストによって損失が出るというリスクもあります。
自己管理方式は住居管理を管理会社に委託せず、すべて自分で管理する方式です。管理会社を利用しない分、管理手数料はかかりませんが、入居者の募集や住居の管理、入居者トラブルの対応などすべて自身で行わなければなりません。
初期費用やランニングコストが高くなりやすい賃貸住居の経営ですが、賃貸に出すことで不動産の評価額が下がり、固定資産税や相続税が安くなるメリットもあります。
貸店舗
商業地に土地を持っていたり、駅や幹線道路の近くの土地を所有していたりするなら、貸店舗で土地活用をすることもおすすめです。テナント需要のある地域なら貸店舗の需要は獲得しやすく、賃貸住居よりも高い家賃を設定しやすいです。
店舗の建築はエリアによっては制限されることもあるため、規制の有無は事前に確認しておかなければなりません。どの地域でもできる活用方法ではありませんが、店舗建築の制限のないエリアで需要を見込めるなら、高い収益性を期待できます。
オフィス
オフィス街などでオフィス需要の多いエリアなら、オフィスビルを建てて企業にテナントを貸し出すことも土地活用の選択肢です。オフィスビルの建築はエリアが制限されるほか、規模が大きくなるため初期費用が高額になるデメリットがあります。
また、オフィス需要がなければテナント顧客は獲得できないため、需要の有無にも注意しましょう。オフィスのテナントなら住居や店舗よりも高い家賃を設定しやすく、利益を生み出せる可能性は高くなります。
経済状況のよい企業なら一度借りると長くオフィスを動かさないことも多く、長期的に安定した収入が見込めます。オフィスビルの経営は一括借り上げ方式か自己管理方式のどちらになることが多くなります。
自身でオフィス1棟の管理をすることは難しいため、基本的には一括借り上げ方式で管理会社に管理や経営を任せることが無難です。
介護用施設
店舗やオフィスなどの需要がないエリアでは、介護用施設の経営もおすすめです。日本は高齢化社会で高齢者の数が増加しており、介護用施設は各地で不足しています。
そのため、特に高齢者の多い地域なら需要を獲得しやすく、経営の成功も目指しやすいです。介護用施設を経営する場合は、施設の建築からスタッフの募集、経営管理などの業務を行います。
業務の手間を省きたい場合は、介護用施設の建築を考えている企業に、土地を貸し出すことも選択肢の1つです。土地を貸すだけでも賃料で収入を得ることができ、活用が難しいエリアでも収益化が図れます。
介護施設と同じような土地活用に、医療施設もありますが、こちらも地域社会に根強いニーズがあることから収益化しやすいという特徴があります。
駐車場
初期費用を抑えて土地活用をしたいなら、駐車場経営がおすすめです。駐車場経営は時間貸しのコインパーキングと契約者のみ利用可能な月極の駐車場があります。
コインパーキングは利用者が多く、回転が速いほど高い収益を獲得できます。設備投資にやや費用はかかるものの、住居や店舗を建築するよりはコストが低くなります。
月極駐車場の場合は、土地を簡単に整備して白線で駐車スペースの区画わけをするだけで経営を開始できます。そのため、特に初期費用は安く済ませられる点が魅力です。
月極の場合は契約者が増えるほど収益が高くなり、安定した収入を得られます。一方でコインパーキングは利益にはばらつきがあるものの、利用者の回転が速いため、需要次第では月極よりも大きな利益を得られる場合があります。
どちらも駐車場利用の需要があるエリアにおすすめであり、コインパーキングは駅や観光地の近く、月極は住宅地の近くだと需要を獲得しやすいでしょう。
ただし、初期費用が安く経営のハードルが低いというメリットはあるものの、リターンが低かったり、土地の評価額が下がって税金対策にならなかったり、そこまでの魅力がない点には注意が必要です。
太陽光発電の設置
初期投資は高いものの、賃貸住居や貸店舗、オフィスなどの需要が見込めないエリアでは太陽光発電装置を設置する方法がおすすめです。周辺に何もない開けた土地だと、光を遮るものがないため、効率的に発電できます。
売電価格が下がっているため、リターンもそれほど多くはありませんが、300坪の広さなら効率的に発電がしやすくなります。また、設備を設置した後はほとんど管理が不要であるため、経営管理に手間をかけたくない人にもおすすめの土地活用方法です。
300坪の土地活用の選び方のポイント
300坪の広さの土地を持っていると、さまざまな方法で土地活用が行えます。どのような目的で土地を活用するかによって、最適な方法は変わります。土地活用を成功させるには、次のポイントを方法を選ぶことがおすすめです。
- 土地の条件に合った活用を行う
- 広さにあった活用方法であるかを見極める
- 初期費用から活用方法を考える
- 税金対策をする
- 専門家に相談をしてから決める
上記5つのポイントを意識することで、より自分に合った土地活用の方法を選びやすくなります。
土地の条件に合った活用を行う
所有している土地の条件に合った活用を行うことが、土地活用を成功させるためには重要です。土地のあるエリアによって、どのような法規制や需要があるかは異なります。
法規制のあるエリアでは、活用方法が制限されるため、自分のやりたいことが実現できるかは確認しておかなければなりません。また、需要を把握せずにやりたいことを優先してしまうと、顧客が獲得できずに損失を出してしまう可能性があります。
土地活用の方法はさまざまありますが、どの方法にもリスクはつきものです。損失が発生する可能性は常に頭に入れ、土地の条件に合わせて活用方法を考えることが大切です。
広さにあった活用方法であるかを見極める
実際にやってみたい活用方法を考えたなら、300坪という広さに適しているかを考えましょう。活用方法次第では300坪では広すぎたり、反対に手狭になったりして上手く活用できないこともあります。
300坪は広い土地ではありますが、どの土地活用の方法でも上手くいくとは限りません。土地活用を成功させるには、所有する土地の広さに応じたやり方を考えることを意識しましょう。
初期費用から活用方法を考える
土地活用を行うにはコストがかかるため、初期費用を計算してから何をするか考えることも大切です。活用方法によって最初にかかるコストは異なりますが、どの方法で取り組むにしてもコストの計算は必須でしょう。
初期費用がいくらかかるかだけではなく、どれくらいの収益が見込めるかを考えて、利回りを計算しておく必要があります。
リターンを計算するだけではなく、初期費用と利回りも考えて、収益が得られるかどうかをチェックしておくことが重要です。
税金対策をする
300坪の広い土地だと、固定資産税や都市計画税、相続税などが高額になりやすいものです。そのため、土地活用をするなら税金対策も考えておく必要があります。
更地の状態だと評価額が高くなり、固定資産税などの税金は高くなります。土地に建物が建っていたり、建物を賃貸利用していたりすると、評価額が下がって節税が可能です。
土地活用の中でも駐車場経営や太陽光発電は、建物が建っているとはみなされず、税金対策にはなりません。そのため、活用方法を考える際には、税金のコストも考慮して、どのやり方がもっともお得かを考えておきましょう。
専門家に相談をしてから決める
土地活用をするなら、専門家に相談してからどの活用方法にするかを決めることがおすすめです。専門家に相談することで、所有している土地に合わせた活用のプランを提示してもらえます。
相談する際には複数の専門家にアドバイスをもらうことがおすすめです。最初の1社だけで決めてしまうと、適切なプランを提示してもらえず、土地活用で失敗する可能性があります。
効率的に複数社に相談したいなら、土地活用プラン比較サイトのイエウール土地活用の利用がおすすめです。イエウール土地活用は土地の情報を登録することで、1度に複数社に相談でき資料の一括請求も可能です。
300坪の土地は広く、活用するとなると大きなお金が動くこともあります。失敗なく土地を有効活用するためにも、イエウール土地活用を利用して専門家と相談し、適切な方法を見つけましょう。
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300坪の固定資産税の計算方法
不動産を所有していると、毎年固定資産税がかかります。これは土地を活用しているかどうかに関係なくかかるコストです。
そのため、ランニングコストとして毎年いくらかかるのか、300坪の土地の場合の固定資産税額を把握しておきましょう。
土地のみの場合
土地の固定資産税評価額を計算するには、評価額を算出する必要があります。土地の評価額は「土地の面積×路線価」で計算できます。路線価は主要な道路に面した土地の、1平方メートルあたりの価値であり、国税庁が定めています。
路線価は国税庁のホームページで確認できるため、所有する土地の路線価がいくらかは知っておきましょう。土地の評価額に1.4%をかけたものが、土地の固定資産税額となります。
固定資産税率は基本的には1.4%ですが、自治体によって若干変動する場合があります。そのため、土地を所有している地域では何%で計算されているのか、市区町村のホームページや役所の窓口で確認しておきましょう。
土地と家屋の場合
土地と家屋の場合は、それぞれ別で評価額を計算します。家屋の評価額は次の式で算出できます。
- 評価1点あたりの価額×床面積×単位面積あたりの再建築費評点×経年減点補正率
上記の式で計算した評価額に、固定資産税率の1.4%をかけたものが、家屋の固定資産税額となります。家屋の評価額を自分で算出することは難しいため、毎年送付される固定資産税の通知書に記載されている金額を参考にすることがおすすめです。
これに土地の固定資産税額を足したものが、土地と家屋両方の固定資産税額となります。
300坪の土地はエリアによって活用方法が変わる
300坪の土地を活用するなら、どのような方法が適しているかを考えることが大切です。特に300坪の土地を活用する場合は規模が大きくなるため、多額の資金がかかってしまうこともあります。
そのため、資金計画は念入りに立て、失敗のないように土地の活用方法を考えなければなりません。同じ300坪の土地でも、エリアによってどのような活用方法が適しているかは異なります。
所有する土地に合わせた活用方法を見つけるには、プロに相談してアドバイスをもらうことが大切です。300坪の土地活用を成功させるには、イエウールのパートナーであるイエウール土地活用をおすすめします。
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