マンション売却を検討している方の多くが気になっている「マンション売却の流れ」を今回は分かりやすく解説していきます!
マンション売却の流れ【全10ステップ】
マンション売却の流れは、全部で10ステップあります。
- 【STEP1】マンション売却の流れと時間を把握する
- 【STEP2】必要書類を準備する
- 【STEP3】マンションの査定を受ける
- 【STEP4】不動産会社を選ぶ
- 【STEP5】不動産会社と媒介契約を結ぶ
- 【STEP6】マンションの売り出し価格を決める
- 【STEP7】売却活動を開始する
- 【STEP8】買主と売買契約を結ぶ
- 【STEP9】決済してマンションを引き渡す
- 【STEP10】確定申告を行う
この章では、それぞれのステップごとに、具体的にどのようなことをするのか、売却に必要な手続きなど詳しく解説します。
【STEP1】マンション売却の流れと期間を把握する
マンションを売却することが決まったら、まずはマンション売却の流れの全体像と売却にかかる期間を把握しましょう。
マンション売却の流れは10ステップです。具体的に、マンション売却は①マンション売却の全体像の把握②必要書類の準備③査定④不動産会社選び⑤媒介契約の締結⑥売り出し価格の決定⑦売却活動開始⑧売買契約の締結⑨引き渡し⑩確定申告、という10の手順で進んでいきます。
マンション売却は、大きく分けて「売り出し前」「売り出し中」「売り出し後」の3段階に分けられます。特に重要なのが売り出し前の不動産会社選びです。
マンション売却を成功に導く優良不動産会社を選びたい方は、「イエウール」で査定依頼をして「マンションがいくらで売れそうか」確認してみましょう!
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それぞれの項目でかかる期間の目安は以下の通りです。やることをクリックすると、該当する部分から記事を読むことができます。
売却段階 | やること | 所要期間 |
---|---|---|
売り出す前 | 売却の流れと時間を把握する | 1日~数週間 |
書類を準備 | ||
査定を受ける | ||
不動産会社を選ぶ | ||
不動産会社と契約する | ||
売り出し価格を決める | ||
売り出し中 | 売却活動を開始する | 売却出来るまで(目安3ヶ月) |
売り出し後 | 売買契約を結ぶ | 1か月前後 |
引き渡し | ||
確定申告をする | 1週間前後(売却の翌年) |
マンション売却の流れとあわせて、売却にかかる期間を把握しておくことでスムーズにマンション売却に取り組むことが出来ます。
マンション売却にかかる期間は4か月~6か月と言われています。余裕をもって売却したい時期の6か月以上前から売却時準備に取り掛かるとよいでしょう。
【STEP2】必要書類を準備する
マンション売却をスムーズ進めるために、早い段階でマンション売却に必要な書類を準備しましょう。
マンション売却に必要な書類は以下の通りです。
項目 | 取得場所 | 必要なタイミング |
---|---|---|
登記済権利証 | 市役所 | 媒介契約時・売買契約時・引き渡し時 |
間取り図 | 市役所 | 媒介契約時 |
身分証明書 | 種類による | 媒介契約時・売買契約時・引き渡し時 |
マンションの利用規約 | 管理組合 | 媒介契約時 |
固定資産税納税通知書 固定資産税評価証明書 | 市役所 | 販売中・売買契約時・引き渡し時 |
銀行口座書類・通帳 | 金融機関 | 引き渡し時 |
マンションの管理規約やマンションの権利証など、購入時に受け取った書類は売却前から早めに集め始めましょう。
売却に必要な書類がない場合は、書類に応じて入手する必要があります。
【STEP3】マンションの査定を受ける
マンションの売却準備を済ませたら、「一括査定」を依頼しましょう。一括査定とは、複数の不動産会社に一度に査定を依頼することです。
不動産会社によって査定額が異なるため、マンション売却ではインターネットの不動産一括査定サイト経由で一括査定を依頼することが一般的です。
一括査定を依頼する際、まずは査定に必要なマンションの情報を入力しましょう。築年数やマンションがある地域などの物件情報と氏名や連絡先などの個人情報の主に2種類が必要になります。
続いて、「机上査定」と「訪問査定」からマンションの査定方法を選びます。机上査定とは、過去の取引事例を基に査定額を算出する方法です。一方、訪問査定とは取引事例に加え現地の物件状態も参考にして査定額を算出する方法です。
そして、最後にマンションの査定を依頼する不動産会社を選びます。一括査定サイトを使えば、自動的にあなたのマンションにあう不動産会社が表示されます。売却仲介を依頼する会社を決める参考にするためにも、最低3社以上は選択するようにしましょう。
ちなみに、不動産一括査定サイトのなかでもおすすめのサービスは提携会社数業界No.1の「イエウール」です。
査定依頼は完全無料。さらに、査定を依頼する不動産会社は最大6社まで自分で選ぶことができ、選んだ企業以外からの連絡は一切ありません。
優良な不動産業者が揃っているので、「信頼できる不動産会社に査定してほしい!」という方には、特におすすめの一括査定サイトです。
【STEP4】不動産会社を選ぶ
査定依頼をしたら査定結果を受け取るまでに不動産会社を絞っていきましょう。
絞る際は、査定額に対して明確な根拠があるか・専門性と売却実績は十分か、などがポイントになってきます。
また、査定時の対応などを基に、担当者が信頼できるかどうか見極めるようにしましょう。
見極める際は、仲介経験が長いか・親身に疑問点について答えてくれるか・「宅地建物取引士」の資格を保有しているか、などがポイントになってきます。
不動産会社を選ぶ際の注意点
不動産会社は担当者を見て決めましょう。
不動産会社選びは担当者選びといっても過言ではありません。実際に売却活動を行ってくれるのは不動産会社ではなく、担当者。担当者の力量でマンションの売却額やスピードも変わってきます。
良い担当者かどうか見極める簡単な方法は担当者を比較することです。大体査定に来た不動産会社の人がそのまま担当者になることが多いので、複数社の担当者を査定のタイミングで見極めましょう。
1人だけだと良し悪しの判断がしにくいですが、何人か見てその中で良い人を見つけるのは比較的簡単です。
担当者を比較する際のポイントは、対応の早さや知識量。査定依頼を出した後すぐに連絡が来る、何か質問をした際にすぐわかりやすい回答が返ってくるような担当者は優秀な担当者といえるでしょう。
【STEP5】不動産会社と媒介契約を結ぶ
一括査定を依頼した後は、不動産会社と媒介契約を結びます。媒介契約とは、売却活動の方向性や条件・成約時の報酬額などを定めるために、売却活動を行う前に売主と不動産会社との間で結ぶ契約の事です。
媒介契約には3つの種類があり、それぞれ不動産会社が負う義務や売主の制限が変わってきます。
専任媒介契約 | 専属専任媒介契約 | 一般媒介契約 | |
---|---|---|---|
複数業者との契約 | × | × | ○ |
他社への通知義務 | × | × | ○ ※明示型の場合 |
自己発見取引 | ○ | × | ○ |
契約の有効期限 | 3か月以内 | 3か月以内 | 指定なし |
指定流通機構への登録 | 7日以内に登録 | 5日以内に登録 | 任意 |
業務状況の報告義務 | 2週間に1回以上 | 1週間に1回以上 | 任意 |
媒介契約の違いはさまざまですが、大きな違いの1つが契約を結べる不動産会社の数です。一般媒介契約は複数社と契約できますが、専任媒介契約と専属専任媒介契約は1社のみになります。
では、売却活動を行った方はいずれを選択しているのでしょうか。イエウールの利用者1500人に売却時にどの契約方法を選んでいるのかアンケートを行ったところ、半数以上が1社の不動産会社のみと契約をしていました。
2019年11月15日~12月22日実施
契約期間は専任媒介・専属専任媒介で3ヶ月。特に不正がない限り結んだ契約は期限まで解除することができませんが、契約期間をすぎれば解約して、他の不動産会社と契約することは可能です。
1社のみとの契約は不動会社は力を入れやすく、売主は何社ともやり取りをしなくて良いので楽です。もし、契約内容に悩んだら、とりあえずは専任媒介か専属専任媒介を選んでおくのも手です。
【STEP6】マンションの売り出し価格を決める
不動産会社と媒介契約を結んだら、いよいよマンションの売却活動が開始されます。売却活動は不動産会社主導で行われますが、売主も対応する必要があります。
まずは、マンションの売り出し価格を決めます。
売り出し価格とは、はじめて不動産市場に売りに出される価格のことを言います。広告掲載などにより購入希望者が目にする価格になります。
売り出し価格は、査定額や売主の希望額を基に不動産会社と相談の上、適正価格からかけ離れない程度に決めることが重要です。
マンションの売り出し価格を決めたタイミングで、チラシやインターネット広告などでマンションの販売活動が正式にはじまります。
適正価格は、過去の売却価格を参考にすることができます。売却価格の相場を見積もりたい方は以下のシミュレーターを参考にしてみてください。
【STEP7】売却活動を開始する
広告などを見て興味を持った購入希望者が現れたら、売主は内覧を受け入れましょう。
内覧の事前準備として、部屋の清掃、部屋の臭い対策、不要な荷物の処分は重点的に行いましょう。
特に重要なのは部屋の掃除です。内覧者が気になる水回りやキッチン、収納スペースは念入りに清掃しておきます。
内覧で購入希望者の購買意欲が高まったら、条件交渉を行うことが一般的です。条件交渉では、価格値下げ交渉のほかにも引き渡す時期や引き渡す設備に関する条件も交渉材料になります。
【STEP8】買主と売買契約を結ぶ
条件交渉を経て正式に買主が決まったら、マンションの売買契約を結びます。
売主・買主・不動産会社の担当者が集まり、契約書の読み合わせや重要事項の説明を受けて、契約書に署名&捺印をすれば正式に売買契約は完了します。
売買契約を結ぶ際には、契約書の隅々まで目を通すようにしましょう。一度契約書に署名・捺印をしてしまうと、後から内容を変更することは難しく、違約金を支払う必要がある場合もあります。
契約後に思っていた内容と違ったということがないように、売買契約の締結は丁寧に行いましょう。
【STEP9】決済してマンションを引き渡す
売買契約を結んだら、決済をしてマンションを引き渡します。
決済と引渡しは売買契約を結んでから約1ヶ月以内の同じ日に行われることが一般的です。決済では、売主・買主・不動産会社・金融機関の担当者が一同に介して行われることが一般的です。
決済の段階で住宅ローンが残っている場合は、融資先の金融機関との間で同時に住宅ローンの一括返済を行います。
また、同じタイミングで売却時に必要な「抵当権抹消登記」を行います。登記は司法書士に依頼して行うことが一般的です。
決済を終えたら、売却するマンションの内部や設備が契約内容と異ならないか確認したうえで、鍵や書類とあわせてマンションの引渡しを行います。
【STEP10】確定申告を行う
決済&引渡しが終わると売却に一段落が付きますが、完全に終了したわけではありません。売却の翌年の2月16日~3月15日の1ヶ月間で確定申告を行う必要があります。
マンションを売却して利益がでた場合は、譲渡所得税が発生するので、確定申告を経て納税することになります。マンション売却で損失が出たときにも、翌年にその損失を繰り越せる特例を使える場合があり、確定申告をしないとその特例が使えません。
確定申告では、まず必要書類を用意した上で、記入して手続きを行います。手続きはオンラインでも行う事ができます。
確定申告に必要な手続きを終えたら、実際に納税または還付を受けて確定申告が完了します。
以上で、マンション売却は完了になります。初めてのマンション売却を成功させるためには、全体の流れを把握して適切な準備をしていくことがポイントとなります。ひとつひとつ進めていきましょう。
記事内でも何度もお伝えしましたが、マンション売却で失敗しないためには不動産会社選びが大切です。
良い不動産会社と出会うためには、一括査定で不動産会社を絞り込むのがおすすめです。イエウールなら厳選された優良不動産企業の中から最大6社の一括査定ができます。完全無料で、手続きはおよそ60秒でできますので、ぜひ利用してみてください。
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